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英語学習にかかるお金の内訳|教材・受験料・スクールの年間モデル

英語学習にかかるお金は、受講料だけを見ていると必ず計算が合いません。受験料、教材費、入会金、オプション料金。費目を分けずに合計すると、あとから2倍近くになることがあります。

この記事は、英語学習にかかるお金を5つの費目に分解し、それぞれ公表されている金額を並べたものです。金額はすべて税込、各社・各実施団体の公式サイトから2026年9月6日に取得しました。年間モデルの合計は編集部の計算です。

目次

英語学習にかかるお金は、5つの費目に分けると全部見える

英語学習の支出は、性質の違う5つに分かれます。分けて考える理由は、公表のされ方がまったく違うからです。

費目 中身 金額の公表状況 発生の頻度
①受験料 TOEIC・英検・IELTS・TOEFLなど 完全に公表されている 受けるたび
②受講料 オンライン英会話・スクール・コーチング 公表されている 毎月または契約単位
③教材費 スクール指定テキスト・市販書籍 公表されていない 契約時・随時
④入会金 入学金・登録料 公表されていない 契約時に1回
⑤オプション ネイティブ講師・追加機能 公表されている 毎月

③と④は、大手スクールの公式サイトでも金額が出ていません。だからこの記事の年間モデルは、③④を含まない「下限」として読んでください。

英語学習のお金の内訳①受験料は、金額が完全に公表されている唯一の費目

受験料は各実施団体が公式サイトに1円単位で載せています。英語学習にかかるお金のうち、事前に完全に確定できるのはここだけです。

試験 受験料(税込) 備考
TOEIC Listening & Reading 公開テスト 7,810円 紙の公式認定証の発行を希望しない場合は7,700円
TOEIC L&R リピート受験割引 6,710円 2026年12月までの試験日。2027年以降は7,150円
TOEIC Speaking & Writing 公開テスト 10,450円 話す・書くの2技能
TOEIC Speaking 公開テスト 6,930円 話す1技能
IELTS(ペーパー版・コンピューター版) 27,500円 ―
TOEFL iBT(日本国内) US$195 2025年4月1日にUS$245から減額。ドル建てのため円での負担は為替で動く

4技能をすべて測ろうとすると、TOEICでもL&Rの7,810円とS&Wの10,450円で合計18,260円かかります。IELTSは27,500円で1回に4技能が含まれるため、4技能を測る費用で比べるとIELTSとTOEICの差は9,240円まで縮みます。

英語学習のお金の内訳|英検の検定料は2026年度に全級100円下がった

日本英語検定協会は2025年11月10日、2026年度第1回検定から実用英語技能検定の検定料を全級一律100円引き下げると発表しました。対象は「英検(従来型)」「英検S-CBT」「英検S-Interview」の全方式です。

級 本会場(従来型) 準会場(団体申込のみ) 英検S-CBT 英検S-Interview
1級 12,400円 ― ― 12,500円
準1級 10,400円 ― 10,500円 10,500円
2級 9,000円 6,800円 9,600円 9,600円
準2級プラス 8,600円 6,300円 9,200円 9,200円
準2級 8,400円 6,000円 9,000円 9,000円
3級 6,800円 4,900円 7,700円 7,700円
4級 4,600円 2,800円 ― ―
5級 4,000円 2,400円 ― ―

値下げ幅は全級一律100円ですが、率で見ると意味が変わります。5級は4,100円から4,000円で2.4%減、1級は12,500円から12,400円で0.8%減。同じ100円でも、下の級ほど負担軽減の率は大きくなります。

また同じ級でも受験方式で金額が違います。2級なら準会場6,800円、本会場9,000円、S-CBT 9,600円。最大2,800円の差があり、準会場は団体申込のみという条件付きです。

英語学習のお金の内訳|受験料で見落とす差額は最大1,210円

TOEIC L&Rには、公表されているのに見落とされやすい割引が2つあります。

  • 紙の公式認定証を発行しない:7,810円が7,700円になり、110円安くなる。受験者全員にデジタル公式認定証は発行される
  • リピート受験割引:6,710円。通常の7,810円との差は1,100円(2026年12月までの試験日。2027年以降のリピート割引受験料は7,150円)

年2回受験する場合、通常価格なら7,810円×2=15,620円。初回を紙の認定証なし(7,700円)にして2回目にリピート割引(6,710円)を使うと14,410円で、差は1,210円になります。

なお2027年以降はリピート割引受験料が6,710円から7,150円に上がると公表されています。差額は440円です。

英語学習のお金の内訳②受講料|オンライン英会話は月4,880円から

受講料は、回数の決まった定額制が最も金額を読みやすい費目です。以下は各社が公表している月額(税込)です。

サービス/プラン 月額 回数 年間(自作の計算)
DMM英会話 スタンダード 毎月8レッスン 4,880円 月8回(25分) 58,560円
レアジョブ英会話 日常英会話 月8回 4,980円 月8回(25分) 59,760円
DMM英会話 スタンダード 毎日1レッスン 6,980円 1日1回(25分) 83,760円
ネイティブキャンプ プレミアムプラン 7,480円 回数無制限 89,760円
レアジョブ英会話 日常英会話 毎日25分 7,980円 1日1回(25分) 95,760円
DMM英会話 スタンダード 毎日2レッスン 11,980円 1日2回(25分) 143,760円
レアジョブ英会話 日常英会話 毎日100分 21,480円 1日100分 257,760円

年間で見ると、最も安い週2回ペースが58,560円、1日100分プランが257,760円。同じオンライン英会話というくくりの中だけで、4.4倍の開きがあります。

英語学習のお金の内訳|通学スクールとコーチングの受講料

教室に通うタイプと、期間で買うコーチングは金額の桁が変わります。公表されている金額は次のとおりです。

形態 プラン 総額(公表値・税込) 1レッスンあたり
通学・少人数グループ ベルリッツ 48レッスン(1回40分)・24週間 211,200円 4,400円(公表値)
通学・マンツーマン(完全オンライン) ベルリッツ 40レッスン・6ヵ月 304,920円 7,623円(公表値)
通学・マンツーマン(教室/オンライン自由選択) ベルリッツ 40レッスン・6ヵ月 375,600円 9,390円(公表値)
コーチング トライズ TOEIC対策専用コース 2ヶ月 374,880円 ―
コーチング トライズ スキルアップコース 3ヶ月 552,332円 ―
コーチング トライズ スピーキング本科コース 6ヶ月 778,800円 ―
コーチング トライズ スピーキング本科コース 12ヶ月 961,400円 ―

月謝制のスクールもあります。NOVAは「月10,000円〜の月謝制(税込11,000円〜)」と公表していますが、レッスン回数がプランで変わるため、単価はコースを確定しないと出せません。

英語学習のお金の内訳③④|入会金と教材費だけ、金額が公表されていない

ここが英語学習のお金でいちばん読み違えるところです。大手スクールの公式サイトを見ると、金額そのものではなく「別途かかる」とだけ書かれています。

公式サイトの表記そのまま

ベルリッツ:「通常、別途入学金・教材費がかかります。教材費は言語・レベルにより異なります」

Gaba:「別途、入会金とカリキュラム(テキスト)代を申し受けます」

つまり通学型スクールの総額は、公式サイトの表を全部足しても確定しません。金額を知る唯一の方法は、体験レッスンや問い合わせで見積もりを取ることです。

この記事では、裏が取れない金額は推計せず、表からも合計からも外しています。市販の書籍代についても、出版社によって定価が異なるため一律の相場は出していません。

英語学習のお金の内訳⑤オプション|月額を1.4倍にする追加費用

見落としやすいのが月額オプションです。公表されているものだけでも、月額を大きく動かします。

  • ネイティブ講師:ネイティブキャンプは「ネイティブ受け放題オプション」を月9,800円(基本プラン料金に加算)と公表。プレミアムプラン7,480円に足すと月17,280円になる
  • ネイティブ講師(プラン変更型):DMM英会話のプラスネイティブプラン 毎日1レッスンは月22,880円。スタンダードの6,980円との差は15,900円。レアジョブ英会話のネイティブパス付き毎日25分は15,980円で、通常の7,980円との差は8,000円
  • AI・ビジネス特化などの追加機能:DMM英会話はオプション価格を月3,000円と公表

月3,000円のオプションを毎日1レッスン(6,980円)に足すと9,980円。月額が1.43倍になり、年間では36,000円の増加です。

英語学習にかかるお金の年間モデルを6つ作った

受講料と受験料を組み合わせて、年間の総額を計算しました。受験料はTOEIC L&Rを年2回(初回7,810円+リピート割引6,710円=14,520円)で統一しています。入会金・教材費・オプションは含みません。

モデル 受講料(年間) 受験料(年間) 年間合計(自作の計算) 受験料の占める割合
独学のみ・年2回受験 0円 14,520円 14,520円 100%
オンライン英会話 週2回 58,560円 14,520円 73,080円 19.9%
オンライン英会話 毎日1回 83,760円 14,520円 98,280円 14.8%
通学・少人数グループ(年2契約) 422,400円 14,520円 436,920円 3.3%
通学・マンツーマン(年2契約) 751,200円 14,520円 765,720円 1.9%
コーチング(12ヶ月) 961,400円 14,520円 975,920円 1.5%

受講料が上がるほど、受験料の存在感は消えていきます。独学なら支出の100%が受験料ですが、コーチングでは1.5%です。逆に言えば、独学の人にとって受験料の割引は年間支出を直接動かす数少ないレバーになります。

英語学習のお金は、どの費目から削るのが正しいか

年間モデルを見ると、削る順番がはっきりします。

  1. 受講料を先に見直す:年間58,560円から961,400円まで、約16.4倍の幅がある。ここが総額の9割以上を決める
  2. オプションを外す:月3,000円で年36,000円。ネイティブ講師のオプションなら月9,800円で年117,600円になる
  3. 受験の方式を選ぶ:英検2級は準会場6,800円と本会場9,000円で2,200円差。TOEICは紙の認定証なし+リピート割引で年1,210円差
  4. 受験の回数は減らさない:現在地が分からないまま学習を続けるほうが、結果的に高くつく

受験料は金額が小さく、しかも学習の効果測定という役目を持っています。削る対象として最後に回すのが合理的です。

英語学習のお金を1時間あたりに直すと、順位が変わる

年間総額だけを見ると、安い順に並びます。しかし受けられるレッスン時間で割ると、印象が変わります。

モデル 年間合計 年間のレッスン時間(自作の計算) 1時間あたり(自作の計算)
オンライン英会話 週2回 73,080円 約40時間 約1,827円
オンライン英会話 毎日1回 98,280円 約150時間 約655円
通学・少人数グループ 436,920円 約64時間 約6,827円
通学・マンツーマン 765,720円 約53時間 約14,357円

年間98,280円のモデルが、年間73,080円のモデルより1時間あたりでは約2.8分の1の安さになります。年間で25,200円多く払うと、レッスン時間が3.75倍になるからです。

英語学習にかかるお金の内訳まとめ

英語学習にかかるお金は、5つの費目のうち3つ(受験料・受講料・オプション)だけが事前に確定でき、2つ(入会金・教材費)は問い合わせないと分かりません。オンライン英会話だけを選ぶなら、5つのうち4つが公表されているため総額を計算しきれます。

年間の下限は、独学+年2回受験の14,520円。オンライン英会話を足しても73,080円から。ここから上は、レッスンの形態を上げていくぶんだけ増えていきます。

この記事の数字の扱い方

金額はすべて2026年9月6日時点で各社・各実施団体が公式サイトに公表していた値(税込)です。「公表値」はそのままの引用、「自作の計算」は編集部が月額や総額から算出した結果です。入会金・教材費・キャンペーン価格・初月割引は含みません。金額は変更されることがあるため、申込む前に必ず公式サイトで確認してください。

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