英検の合格ラインは、級ごとに英検CSEスコアの数値で決まっていて、一次試験と二次試験でそれぞれ別の点数が設定されています。回次によって上下することはなく、固定されています。
この記事は、1級から5級までの合格ラインを一次・二次に分けて全部並べ、満点に対する割合まで出したものです。数値は2026年9月7日に日本英語検定協会の公式サイトから取得し、割合の計算だけが編集部によるものです。
英検の合格ラインは全級ぶん公表されている
まず結論から並べます。
日本英語検定協会が公表している各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は次のとおりです。
| 級 | 一次試験の合格ライン | 二次試験の合格ライン | 4級・5級スピーキングテスト |
|---|---|---|---|
| 1級 | 2028 | 602 | ― |
| 準1級 | 1792 | 512 | ― |
| 2級 | 1520 | 460 | ― |
| 準2級プラス | 1402 | 427 | ― |
| 準2級 | 1322 | 406 | ― |
| 3級 | 1103 | 353 | ― |
| 4級 | 622 | ― | 324 |
| 5級 | 419 | ― | 266 |
協会は「各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません」と明記しています。
英検の合格ラインは、満点の何割にあたるか
合格ラインの数字だけを見ても、それが厳しいのか緩いのかは分かりません。
協会が公表している技能ごとの満点スコアから満点を出して、合格ラインを割ってみます。
| 級 | 技能ごとの満点 | 一次の満点 | 一次の合格ライン | 満点比(編集部の計算) |
|---|---|---|---|---|
| 1級 | 850点 | 2550 | 2028 | 79.5% |
| 準1級 | 750点 | 2250 | 1792 | 79.6% |
| 2級 | 650点 | 1950 | 1520 | 77.9% |
| 準2級プラス | 625点 | 1875 | 1402 | 74.8% |
| 準2級 | 600点 | 1800 | 1322 | 73.4% |
| 3級 | 550点 | 1650 | 1103 | 66.8% |
| 4級 | 500点 | 1000 | 622 | 62.2% |
| 5級 | 425点 | 850 | 419 | 49.3% |
上の級ほど、満点に対して高い割合を取らないと通りません。5級は49.3%、1級は79.5%で、その差は30ポイント以上あります。
「技能ごとの満点」と「一次の合格ライン」は協会の公表値です。「一次の満点」は技能ごとの満点に技能数(1級〜3級は3技能、4級・5級は2技能)を掛けた編集部の計算、「満点比」はそれで合格ラインを割った編集部の計算です。協会が一次の満点という数字を単独で掲げているわけではありません。
英検の一次試験の合格ラインは3技能の合計で判定される
一次試験の合否は、リーディング・リスニング・ライティングの3技能の技能別スコアを合算して判定されます(4級以下はリーディングとリスニングの2技能)。
技能ごとの最低点は設定されていません。
つまり、ライティングが弱くてもリーディングとリスニングで取り返せる、という設計です。
| 級 | 一次の合格ライン | 3技能を均等に取った場合の1技能あたり(編集部の計算) | 技能ごとの満点 |
|---|---|---|---|
| 1級 | 2028 | 約676 | 850点 |
| 準1級 | 1792 | 約597 | 750点 |
| 2級 | 1520 | 約507 | 650点 |
| 準2級プラス | 1402 | 約467 | 625点 |
| 準2級 | 1322 | 約441 | 600点 |
| 3級 | 1103 | 約368 | 550点 |
| 4級 | 622 | 311(2技能) | 500点 |
| 5級 | 419 | 約210(2技能) | 425点 |
この「1技能あたり」の列は、合格ラインを技能数で割った編集部の計算です。協会が技能別の合格ラインを定めているわけではありません。
英検の二次試験の合格ラインはスピーキング1技能だけで決まる
二次試験の合否は、スピーキングのスコアだけで判定されます。
一次試験のスコアは二次試験の判定に持ち込まれません。
| 級 | 二次の合格ライン | スピーキングの満点 | 満点比(編集部の計算) |
|---|---|---|---|
| 1級 | 602 | 850点 | 70.8% |
| 準1級 | 512 | 750点 | 68.3% |
| 2級 | 460 | 650点 | 70.8% |
| 準2級プラス | 427 | 625点 | 68.3% |
| 準2級 | 406 | 600点 | 67.7% |
| 3級 | 353 | 550点 | 64.2% |
二次試験の満点比は64.2%〜70.8%で、一次試験の73.4%〜79.6%より低い水準に置かれています。
英検4級・5級の合格ラインは作りが違う
4級と5級には二次試験がありません。
級の認定は、リーディングとリスニングの一次試験の合否だけで決まります。
| 項目 | 3級以上 | 4級・5級 |
|---|---|---|
| 級認定の判定 | 一次試験+二次試験の両方に合格 | 一次試験(リーディング・リスニング)の合否のみ |
| スピーキングの位置づけ | 二次試験=級認定に必要 | スピーキングテスト=級認定には影響しない |
| 受験の条件 | 一次試験に合格した人が二次試験へ | 一次試験の合否に関係なく受けられる |
| 合否の出し方 | 級として合否が出る | スピーキングテスト単位で合否判定 |
4級のスピーキングテストの合格ラインは324、5級は266です。
英検の合格ラインは回次で動かない
合格ラインが固定されている一方で、スコアの出方は固定されていません。
協会は、スコアは各回の全答案を採点したあとにItem Response Theory(項目応答理論)を用いて算出していると説明しています。
| 公式が書いていること | 受験者にとっての意味 |
|---|---|
| 合格基準スコアは変動しない | 目標点は年度をまたいでも同じ |
| 同じ正答数でも回次によりスコアは異なる | 「何問正解で合格」は言えない |
| 受験者が自分の正答数からスコアを算出することはできない | 自己採点で合否は確定しない |
| 問題数に関係なく各技能へスコアを均等配分 | 問題数の多い技能ほど1問の重みが軽い |
目標の点は動かないが、その点に届く正答数は毎回わずかに変わる、という理解が正確です。
英検の合格ラインまでの距離は25点刻みで分かる
成績表には、合格ラインからの距離が英検バンドという形で表示されます。
英検バンドは、各級の一次試験・二次試験の合格基準スコアを起点として、スコアを25点刻みに区切ったものです。
| 表示 | 位置 | 2級一次(合格ライン1520)に当てはめると |
|---|---|---|
| +1 | 合格ラインを上回る1つ目のバンド | 1520〜1544 |
| +2 | その上のバンド | 1545〜1569 |
| +3 | さらに上のバンド | 1570〜1594 |
| −1 | 合格ラインを下回る1つ目のバンド | 1495〜1519 |
協会は例として、2級の一次試験で合計スコアが1575の場合は合格から+3のバンドに位置し、比較的余裕を持って合格したことが分かる、と説明しています。
英検の合格ラインに届く正答率の目安
協会は正答数の目安を提示できないとしたうえで、1回分だけ正答率の傾向を公表しています。
| 級の区分 | 公表されている傾向 | 対象の回次 |
|---|---|---|
| 1級・準1級 | 各技能での正答率が7割程度の受験者の多くが合格 | 2016年度第1回 一次試験 |
| 2級以下 | 各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格 | 2016年度第1回 一次試験 |
また、協会自身が「合格するためには、技能のバランスが重要になります」と書いているとおり、この数字は各技能でその水準に届いた人の話です。
英検の合格ラインを4技能の合計で見るとどうなるか
一次と二次の合格ラインを足すと、その級に合格するために必要な4技能総合スコアが出ます。
| 級 | 一次+二次(編集部の計算) | 4技能の満点(編集部の計算) | 満点比 |
|---|---|---|---|
| 1級 | 2630 | 3400 | 77.4% |
| 準1級 | 2304 | 3000 | 76.8% |
| 2級 | 1980 | 2600 | 76.2% |
| 準2級プラス | 1829 | 2500 | 73.2% |
| 準2級 | 1728 | 2400 | 72.0% |
| 3級 | 1456 | 2200 | 66.2% |
この足し算は協会の記述とも一致します。
協会はCEFRの注記の中で、準1級の合格基準スコアを2304、2級を1980、準2級を1728と書いており、上の表の計算結果と同じ値です。
英検の合格ラインとCEFRの対応
合格ラインとは別に、CEFRレベルを算出するためのスコア範囲も公表されています。
| CEFRレベル | 4技能総合スコア | Reading | Listening | Writing | Speaking |
|---|---|---|---|---|---|
| C1 | 2600〜 | 670〜 | 651〜 | 666〜 | 613〜 |
| B2 | 2300〜 | 595〜 | 600〜 | 586〜 | 519〜 |
| B1 | 1950〜 | 515〜 | 496〜 | 472〜 | 467〜 |
| A2 | 1700〜 | 436〜 | 445〜 | 415〜 | 404〜 |
| A1 | 1400〜 | 380〜 | 342〜 | 316〜 | 362〜 |
受験した級ごとにCEFRを算出できる範囲が決まっており、範囲を下回るとCEFRレベルは表示されません。
4級・5級はCEFR算出範囲外のため、CEFRレベルが表示されません。
4技能総合CEFRの判定方法は、文部科学省で開催された作業部会が示した平成30年3月版の「各資格・検定試験とCEFR対照表」に基づくと協会が明記しています。なお、この対照表は2019年8月に改訂されており、改訂版ではTOEICが削除されています。英検とTOEIC・TOEFL・IELTSのあいだに、公式の直接換算表は存在しません。
英検の合格ラインまとめ
この記事で並べた数字を1枚にします。
| 級 | 一次 | 二次 | 合計(編集部の計算) | 一次の満点比 |
|---|---|---|---|---|
| 1級 | 2028 | 602 | 2630 | 79.5% |
| 準1級 | 1792 | 512 | 2304 | 79.6% |
| 2級 | 1520 | 460 | 1980 | 77.9% |
| 準2級プラス | 1402 | 427 | 1829 | 74.8% |
| 準2級 | 1322 | 406 | 1728 | 73.4% |
| 3級 | 1103 | 353 | 1456 | 66.8% |
| 4級 | 622 | 324(スピーキングテスト) | ― | 62.2% |
| 5級 | 419 | 266(スピーキングテスト) | ― | 49.3% |
合格ラインは固定値なので、目標点は今日決めて何年でも使えます。
数値は2026年9月7日に日本英語検定協会の公式サイトで取得したものです。制度は変更されることがあるため、受験の前に必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。
この記事で使った英検の合格ラインの一次ソース
- 公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアとは」(2026年9月7日取得)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアでの合否判定方法について」(2026年9月7日取得)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「各級の審査基準」(2026年9月7日取得)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「4級の過去問・試験内容」(2026年9月7日取得)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「5級の過去問・試験内容」(2026年9月7日取得)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「過去問・試験内容/各級の目安」(2026年9月7日取得)

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