TOEIC L&R公開テストの平均点は、2025年度で616点です。ただし社会人だけなら649点、学生だけなら592点で、同じ「平均点」でも57点ひらきます。
この記事は、IIBC(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)が公表しているTOEICの平均点を、年度・回次・属性・職種・学校種別に分けて並べたものです。数字はすべて公式サイトと公式資料「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」から2026年9月7日に取得しました。
TOEICの平均点は616点|2025年度の公開テストの実測値
まず全体の数字です。2025年度(2025年4月〜2026年3月)にTOEIC L&R公開テストを受けた755,473人の平均は616点でした。
| 区分 | 受験者数 | Listening平均 | Reading平均 | Total平均 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度 公開テスト 全体 | 755,473人 | 337点 | 279点 | 616点 |
| うち社会人 | 308,493人 | 353点 | 296点 | 649点 |
| うち学生 | 434,399人 | 325点 | 267点 | 592点 |
受験者数は学生のほうが多く、全体の約57.5%を占めます。全体平均616点は、学生の592点に引っ張られた数字だと読むのが正確です。
TOEICの平均点は、回ごとにも公表されている
IIBCは年度平均だけでなく、公開テストの実施回ごとの平均も出しています。テスト実施日から30日以内に公開する運用です。
2026年9月7日時点で公式ページが最新回として表示していたのは、2026年7月12日(午後)実施分でした。
| 項目 | リスニング | リーディング | トータル |
|---|---|---|---|
| 平均スコア(Mean Score) | 331.8点 | 266.3点 | 598.1点 |
| 標準偏差(Standard Deviation) | 82.0 | 92.5 | 166.8 |
| 最高スコア | 495点 | 495点 | 990点 |
| 最低スコア | 5点 | 5点 | 10点 |
受験者数は14,415人。年度平均の616点に対して、この回は598.1点で18点ほど低く出ています。回ごとの平均は受験者層で動くため、自分の位置を測るなら年度平均のほうが安定した物差しになります。
TOEICの平均点は、3年間で4点しか動いていない
公開テストの平均点は年度をまたいでもほとんど変わりません。
| 年度 | 受験者数 | Listening | Reading | Total | 前年差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年度 | 746,178人 | 335点 | 278点 | 612点 | ― |
| 2024年度 | 735,425人 | 336点 | 279点 | 615点 | +3点 |
| 2025年度 | 755,473人 | 337点 | 279点 | 616点 | +1点 |
3年間の振れ幅は4点です。受験者は毎年70万人以上入れ替わっているのに平均が動かないのは、TOEICが回ごとの難易度差をならす統計処理(Equating)でスコアの目盛りを固定しているからです。
TOEICの平均点はリスニングとリーディングで58点ひらく
2025年度の全体平均をセクション別に見ると、リスニング337点、リーディング279点。差は58点です。
| 属性 | Listening | Reading | 差(L−R) |
|---|---|---|---|
| 全体 | 337点 | 279点 | 58点 |
| 社会人 | 353点 | 296点 | 57点 |
| 学生 | 325点 | 267点 | 58点 |
どの属性で切ってもリスニングが50点台後半だけ高くなります。リーディングが低いのは個人の弱点ではなく、受験者全体に共通する傾向です。両セクションとも満点は495点で同じなので、この差はそのまま比較できます。
TOEICの平均点は、所属する学校で125点ひらく
学生データを所属学校別に見ると、平均点の幅がはっきり出ます。2025年度公開テストの数字です。
| 所属 | 受験者数 | Listening | Reading | Total |
|---|---|---|---|---|
| 大学院 | 30,504人 | 345点 | 297点 | 642点 |
| 小学校 | 1,074人 | 353点 | 284点 | 638点 |
| 大学 | 331,403人 | 328点 | 272点 | 601点 |
| 語学学校 | 1,995人 | 321点 | 257点 | 578点 |
| 中学校 | 1,613人 | 323点 | 241点 | 564点 |
| 高校 | 34,383人 | 303点 | 236点 | 539点 |
| 専門学校 | 10,739人 | 308点 | 215点 | 523点 |
| 短大 | 4,765人 | 300点 | 219点 | 519点 |
| 高専 | 17,923人 | 300点 | 217点 | 517点 |
最高の大学院642点と最低の高専517点で125点の差があります。小学校が638点と高いのは受験者が1,074人しかいないためで、自主的に公開テストを受けにくる層に限られると読むのが妥当です。
TOEICの平均点は、大学の学年が上がるほど上がる
大学在学者だけを学年別に切ると、単調に上がっていきます。
| 学年 | 受験者数 | Listening | Reading | Total | 1年生との差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大学1年 | 33,391人 | 305点 | 253点 | 557点 | ― |
| 大学2年 | 53,437人 | 322点 | 267点 | 589点 | +32点 |
| 大学3年 | 129,998人 | 329点 | 273点 | 602点 | +45点 |
| 大学4年 | 104,022人 | 336点 | 278点 | 614点 | +57点 |
受験者数が最も多いのは大学3年の129,998人です。就職活動の時期と重なることが数字にそのまま出ています。1年生から4年生までの伸びは57点。1年あたりおよそ19点です。
TOEICの平均点を専攻で切ると65点の幅がある
大学・短大・専門学校・高専の在学者のうち、専攻を回答した人のデータです。
| 専攻 | 受験者数 | Total平均 |
|---|---|---|
| 社会/法学系(国際・法律・政治・社会学) | 46,790人 | 627点 |
| 会計学/ビジネス/経済学/財政学/マーケティング/貿易 | 48,114人 | 612点 |
| 文系(教育・美術・言語・文学・音楽・心理学) | 83,767人 | 611点 |
| 保健・医療(医学・看護・薬学・公衆衛生) | 19,804人 | 594点 |
| 科学(農業・コンピュータサイエンス・数学・物理学・統計学) | 72,499人 | 581点 |
| 工学/建築 | 79,193人 | 562点 |
最高の社会/法学系627点と最低の工学/建築562点で65点差です。理系が低いという単純な話ではなく、保健・医療は594点で文系の会計・ビジネス系とほとんど変わりません。
TOEICの平均点は、職種で156点ひらく
社会人データを職種別に見ると、学生のどの切り口よりも幅が大きくなります。2025年度公開テストの社会人308,493人の内訳です。
| 職種 | 受験者数 | Total平均 |
|---|---|---|
| 海外 | 7,820人 | 717点 |
| 教育 | 18,323人 | 711点 |
| 法務 | 5,627人 | 698点 |
| 財務 | 2,984人 | 694点 |
| 経営 | 9,715人 | 670点 |
| 企画 | 17,245人 | 669点 |
| 経理 | 10,269人 | 654点 |
| 事務 | 31,728人 | 646点 |
| SE | 21,186人 | 636点 |
| 営業 | 45,007人 | 627点 |
| 技術 | 46,755人 | 599点 |
| 製造 | 8,866人 | 561点 |
海外717点と製造561点の差は156点。職種は、学年や学校よりも平均点を大きく分ける変数です。受験者数が最多の技術(46,755人)と営業(45,007人)は、いずれも全体平均616点の前後に位置しています。
TOEICの平均点は役職が上がるほど高い(ただし一般社員が例外)
同じ社会人データを役職別に切ると、階段状に並びます。
| 役職 | 受験者数 | Total平均 |
|---|---|---|
| 役員 | 6,965人 | 679点 |
| 部長 | 10,805人 | 670点 |
| 課長 | 26,975人 | 655点 |
| 派遣社員 | 11,480人 | 650点 |
| 一般社員 | 191,974人 | 634点 |
| 係長 | 28,884人 | 633点 |
きれいな階段になっていないのが正直なところです。一般社員634点は係長633点をわずかに上回り、派遣社員650点は課長655点に迫ります。公開テストを自費で受けにくる層は、役職に関係なく英語を必要としている人だと考えると説明がつきます。
TOEICの平均点は、公開テストとIPテストで124点違う
見落とされやすいのが受験方式による差です。TOEICには公開テストと団体特別受験制度(IPテスト)があり、平均点はまったく別の水準になります。
| 受験方式 | 受験者数(2025年度) | Listening | Reading | Total |
|---|---|---|---|---|
| 公開テスト | 755,473人 | 337点 | 279点 | 616点 |
| IPテスト 全体 | 1,056,506人 | 276点 | 216点 | 492点 |
| IPテスト(企業・団体) | 424,158人 | 299点 | 238点 | 538点 |
| IPテスト(学校) | 632,348人 | 261点 | 201点 | 462点 |
受験者数はIPテストのほうが30万人多いのに、平均は124点低くなります。IPテストは学校や会社が全員に受けさせる形が多く、公開テストは自分で申し込んだ人だけが受けるためです。「TOEICの平均点」と言うとき、どちらの数字かで話が変わります。
TOEICの平均点を自分の物差しにするときに気をつけること
ここまでの数字を使うときの注意を3つにまとめます。
- 比べる相手を揃える:全体616点ではなく、自分と同じ属性(社会人649点/大学3年602点/技術職599点など)と比べたほうが位置が分かる
- 回次平均と年度平均を混ぜない:回次平均は受験者層で動く。2026年7月12日(午後)は598.1点で、年度平均616点とは18点違う
- 公開テストとIPテストを混ぜない:124点の差がある。学校で受けたIPテストのスコアを公開テストの平均と比べると、実力を低く見積もることになる
また、IIBCは「平均点が何点なら優秀」といった評価は公表していません。平均はあくまで分布の中心を示す数字で、合否や評価の基準ではない点は押さえておいてください。
この記事で使ったTOEICの平均点の一次ソース
- IIBC TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026(2025年度 受験者数と平均スコア)(2026年9月7日取得。年度平均・社会人/学生別・職種別・役職別・所属学校別・専攻別・学年別・IPテストの数字はすべてこの資料)
- IIBC 公式データ・資料(平均スコア・スコア分布)(2026年9月7日取得。実施回ごとの平均スコアと標準偏差)
- IIBC TOEIC Listening & Reading Test テスト結果について(2026年9月7日取得。スコアの範囲・5点刻み・Equatingの記述)
数字はすべて2026年9月7日時点でIIBCが公表していた値です。差分(○点ひらく、○点差)は編集部が公表値から引き算した結果で、それ以外は公表値をそのまま使っています。実施回ごとの平均は公式ページで回を選ぶと変わります。最新の値は必ず公式サイトで確認してください。

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