TOEIC Speaking & Writing Tests の満点を先に書きます。スピーキング0~200点、ライティング0~200点。それぞれの満点が200点です。
そして、IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)はこの2つを足した「合計スコア」を公表していません。L&Rのようなトータル990点にあたる数字が、S&Wには存在しません。
この記事は、TOEIC S&Wのスコア範囲・問題構成・試験時間・受験料・レベル別評価を表に並べ、TOEIC Listening & Reading Test との違いを1枚で見られるようにしたものです。数値はIIBC公式サイトとIIBC公式資料から2026年9月8日に取得し、編集部が計算した数値はその旨を表の中に明記して分けています。
TOEIC Speaking & Writing の満点は各200点|合計スコアは公表されていない
IIBCの公式ページには、TOEIC S&Wの結果について「TOEIC Speaking:0点~200点(10点刻み)」「TOEIC Writing:0点~200点(10点刻み)」と書かれています。
ここで注意が要るのは、L&Rとの構造の違いです。L&Rは「リスニング5~495点/リーディング5~495点/トータル10~990点」と、セクション別と合計の両方が公表されています。
一方でS&Wは、IIBCの公式資料でもスピーキングとライティングのスコア範囲だけが示され、テスト結果の欄にトータルの数字がありません。時間と問題数については「トータル 約1時間20分/19問」と合計が示されていますが、スコアには合計が示されていません。
「S&Wは400点満点」という書き方をよく見かけますが、IIBCはその合計を公表していません。
公式が出しているのは「各0~200点」という形です。提出先に合計を求められたら、どう数えるかを提出先に確かめてください。
TOEIC S&Wのスコア範囲と刻み幅を表で確認する
TOEIC Programの4つのテストについて、公表されているスコア範囲と刻み幅を並べると次のとおりです。
| テスト | セクション別のスコア範囲 | 合計スコア | 刻み幅 |
|---|---|---|---|
| TOEIC Speaking & Writing Tests | スピーキング 0~200点/ライティング 0~200点 | 公表なし | 10点 |
| TOEIC Listening & Reading Test | リスニング 5~495点/リーディング 5~495点 | 10~990点 | 5点 |
| TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests | スピーキング 15~50点/ライティング 15~50点 | テストスコア 30~100点 | 1点 |
| TOEIC Bridge Listening & Reading Tests | リスニング 15~50点/リーディング 15~50点 | テストスコア 30~100点 | 1点 |
4つのうち、合計スコアが公表されていないのはS&Wだけです。Bridgeのスピーキング&ライティングにはテストスコア30~100点という合計があるのに、本体のS&Wには無い、という構造になっています。
刻み幅も違います。S&Wは10点刻みなので、0点から200点までの取り得る値は21通りです(編集部の計算)。
L&Rの5点刻み・10~990点は197通りなので、同じTOEICでもスコアの解像度が大きく異なります。
TOEIC Speaking Testの問題構成|11問・約20分をパソコンで受ける
TOEIC Speaking Test は11問・約20分です。試験会場でパソコンを使用して受験します。
設問タイプは5種類で、それぞれに準備時間・解答時間・採点スケールが公表されています。
| 設問タイプ | 問題数 | 準備時間 | 解答時間 | 採点スケール |
|---|---|---|---|---|
| Read a text aloud(音読問題) | 2問 | 各45秒 | 各45秒 | 0~3 |
| Describe a picture(写真描写問題) | 2問 | 各45秒 | 各30秒 | 0~3 |
| Respond to questions(応答問題) | 3問 | 0秒 | 15秒または30秒 | 0~3 |
| Respond to questions using information provided(提示された情報に基づく応答問題) | 3問 | 45秒 | 15秒または30秒 | 0~3 |
| Express an opinion(意見を述べる問題) | 1問 | 45秒 | 60秒 | 0~5 |
| 合計 | 11問 | ― | ― | ― |
採点スケールを単純に足すと、素点の上限は35点になります(編集部の計算)。ただしIIBCは、この素点35点が200点満点にどう換算されるかの対応表を公表していません。
準備時間が0秒なのはRespond to questionsの3問だけです。他の設問には45秒の準備時間が置かれています。
TOEIC Writing Testの問題構成|8問・約60分で3種類
TOEIC Writing Test は8問・約60分です。こちらもパソコンで受験します。
設問タイプは3種類で、採点スケールが0~3・0~4・0~5と分かれているのが特徴です。
| 設問タイプ | 問題数 | 解答時間 | 採点スケール | 解答時間の合計に占める割合(編集部の計算) |
|---|---|---|---|---|
| Write a sentence based on a picture(写真描写問題) | 5問 | 5問合計で8分 | 0~3 | 13.8% |
| Respond to a written request(Eメール作成問題) | 2問 | 各10分 | 0~4 | 34.5% |
| Write an opinion essay(意見を記述する問題) | 1問 | 30分 | 0~5 | 51.7% |
| 合計 | 8問 | 58分 | ― | 100% |
8問のうち1問しかないWrite an opinion essayが、解答時間の51.7%を占めています。問題数の比率(12.5%)とはまったく合いません。
採点スケールを足した素点の上限は28点です(編集部の計算)。Speakingの35点と同じく、200点満点との対応表は公表されていません。
TOEIC S&Wのレベル別評価|Speakingは8段階・Writingは9段階
公式認定証には、スコアそのものに加えて「スコアレンジ別評価」が記載されます。区分の数はスピーキングとライティングで違います。
スピーキングは8段階です。スコアの区切りは次のとおり公表されています。
| スコアレンジ | 評価の内容(公式の記述の要旨) |
|---|---|
| 190~200 | 一般の職場にふさわしい継続的な会話ができる |
| 160~180 | 一般の職場にふさわしい継続的な会話ができる |
| 130~150 | 意見を述べたり、複雑な要求に対して適切に応えたりできる |
| 110~120 | ある程度、意見を述べる、または複雑な要求に応えることができる |
| 80~100 | 意見を述べる、または複雑な要求に応えようとするが、うまくいかない |
| 60~70 | 若干の支障はあるものの簡単なことは言える |
| 40~50 | 意見を述べることも、意見の裏付けを述べることもできない |
| 0~30 | スピーキングのかなりの部分に回答していない |
ライティングは9段階で、200点だけが単独の区分として立っています。
| スコアレンジ | 評価の内容(公式の記述の要旨) |
|---|---|
| 200 | 簡単な情報を的確に伝達でき、理由や例をあげて意見を裏付けることができる |
| 170~190 | 簡単な情報を的確に伝達でき、理由や例をあげて意見を裏付けることができる |
| 140~160 | 簡単な情報の提供・質問・指示・要求は的確にできるが、意見の裏付けは部分的 |
| 110~130 | 簡単な情報を提供でき、意見の裏付けは部分的にはできる |
| 90~100 | 簡単な情報の提供は部分的にできるが、意見の裏付けはほとんどできない |
| 70~80 | 意見を述べ、簡単な情報を提供する能力の発展段階にある |
| 50~60 | 意見を述べ、簡単な情報を提供する能力が限られている |
| 40 | 意見を述べ、簡単な情報を提供する能力がかなり限られている |
| 0~30 | ライティングのかなりの部分に回答していない |
スピーキングには、これとは別に2つの3段階評価が付きます。Pronunciation(発音)がHIGH・MEDIUM・LOWの3段階、Intonation(イントネーション)とStress(アクセント)がHIGH・MEDIUM・LOWの3段階です。
ライティングにこの2項目はありません。認定証に載る情報の粒度も、2つのテストで違います。
TOEIC S&WとTOEIC L&Rの違いを1枚の表で並べる
ここまでの数字を、L&Rと突き合わせて1枚にします。すべてIIBCの公表値です。
| 項目 | TOEIC Speaking & Writing Tests | TOEIC Listening & Reading Test |
|---|---|---|
| 測る技能 | 話す・書く | 聞く・読む |
| テスト形式 | パソコンを使用して実施 | マークシート方式 |
| 問題数 | スピーキング11問/ライティング8問(計19問) | リスニング100問/リーディング100問(計200問) |
| テスト時間 | スピーキング約20分/ライティング約60分(計約1時間20分) | リスニング約45分/リーディング75分(計約2時間) |
| スコア範囲 | 各0~200点 | 各5~495点・トータル10~990点 |
| 刻み幅 | 10点 | 5点 |
| 設問ごとの採点スケール | 公表あり(0~3・0~4・0~5) | 公表なし |
| 公開テストの実施頻度 | 毎月1回(日曜の午前・午後に1回ずつ) | ― |
| 結果のインターネット表示 | 試験日から17日後 | 試験日から17日後 |
問題数で見ると、S&Wの19問はL&Rの200問の9.5%にすぎません(編集部の計算)。
それでも試験時間は約1時間20分で、L&Rの約2時間の66.7%にあたります。1問あたりにかかる時間の桁が違うためです。
1問あたりの時間を割り算すると、S&Wは約4分12秒、L&Rは約36秒です(いずれも編集部の計算)。答えを選ぶテストと、答えを作るテストの差が、この数字に表れています。
TOEIC S&Wの受験料は税込10,450円|L&Rとの差を表で見る
公開テストの受験料は、IIBCの公式ページに次のとおり掲載されています。すべて税込です。
| テスト | 通常申込期間 | 追加申込期間 |
|---|---|---|
| TOEIC Speaking & Writing Tests | 10,450円(税込) | 13,200円(税込) |
| TOEIC Speaking Test(スピーキング単独) | 6,930円(税込) | 8,745円(税込) |
| TOEIC Listening & Reading Test(紙の公式認定証あり) | 7,810円(税込) | ― |
| TOEIC Listening & Reading Test(紙の公式認定証なし) | 7,700円(税込) | ― |
S&Wの10,450円(税込)は、L&Rの7,700円(税込)の1.36倍です(編集部の計算)。
スピーキング単独の6,930円(税込)は、S&Wの10,450円(税込)の66.3%にあたります。スピーキングだけを測りたい場合は、単独申込という選択肢が公式に用意されています。
なお申込は「インターネット申込のみ」です。支払方法は通常期間がクレジットカードまたはコンビニエンスストア、追加申込期間はクレジットカードのみと案内されています。
試験日変更・時刻や会場の変更にかかる変更手数料は2,750円(税込)です。
キャンセル手数料は5,000円と案内されています。追加申込期間中は試験日変更もキャンセルもできません。
TOEIC S&Wの平均スコア|2025年度の公開テストは131.5点と141.0点
満点が200点だとして、実際の受験者はどのあたりにいるのか。IIBCの公式資料「2026 DATA & ANALYSIS」に、2025年度の数字が載っています。
| 年度 | スピーキング平均スコア | スピーキング受験者数 | ライティング平均スコア | ライティング受験者数 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年度 | 129.6点 | 11,348人 | 143.3点 | 8,633人 |
| 2024年度 | 131.0点 | 11,595人 | 142.6点 | 8,712人 |
| 2025年度 | 131.5点 | 12,207人 | 141.0点 | 8,770人 |
上の数字はすべて公開テストのものです。3年続けて、ライティングの平均がスピーキングの平均を上回っています。
2025年度の差は9.5点です(編集部の計算)。日本語話者にとっては、話すほうが点を取りにくい形になっていると読めます。
2025年度の受験者数は、公開テストのほかに団体特別受験制度(IPテスト)がスピーキング36,727人・ライティング15,808人です。スピーキングのみの受験ができるため、2つの人数はそろいません。
TOEIC L&Rのスコア帯ごとにS&Wの平均スコアを見る
IIBCは、S&W受験者に「もっとも最近に受験したL&Rのスコアはどの範囲か」を尋ねたアンケートの集計も公表しています。
集計対象は、公開テストが2007年1月から2026年3月まで、IPテストが2008年6月から2026年3月までの累計です。単年の数字ではありません。
| 直近のTOEIC L&Rスコア | スピーキング平均スコア | スピーキング人数 | ライティング平均スコア | ライティング人数 |
|---|---|---|---|---|
| 900点以上 | 150.5点 | 42,222人 | 166.9点 | 32,011人 |
| 800~895点 | 131.4点 | 75,756人 | 151.4点 | 50,083人 |
| 700~795点 | 121.1点 | 69,859人 | 141.4点 | 50,033人 |
| 600~695点 | 110.4点 | 61,181人 | 131.8点 | 43,003人 |
| 500~595点 | 101.3点 | 43,936人 | 122.2点 | 30,867人 |
| 400~495点 | 89.7点 | 31,414人 | 108.6点 | 22,112人 |
| 395点以下 | 70.5点 | 23,934人 | 83.9点 | 17,048人 |
L&Rが上がるほどS&Wの平均も上がる、という並びになっています。ただし上がり方は一定ではありません。
L&Rが900点以上の層でも、スピーキングの平均は150.5点です。200点満点に対して75.3%の位置で、レベル別評価では130~150の区分にあたります(編集部の計算・区分の当てはめ)。
この表は、あくまで自己申告のスコアをもとにした集計です。IIBCが「L&Rが◯点ならS&Wは◯点になる」という換算表を出しているわけではありません。
TOEICのスコアとCEFRの対応|S&WのC1は180点
TOEIC S&WのスコアがCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のどのレベルにあたるかは、ETSが公表しています。
2006年10月にベルリンで22名のパネリストが行ったマッピング作業の結果で、Speaking・WritingにはModified examinee paper selection methodが用いられました。
| セクション | スコア範囲 | A1 | A2 | B1 | B2 | C1 | C2 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Speaking | 0-200 | 50 | 90 | 120 | 160 | 180 | N/A |
| Writing | 0-200 | 30 | 70 | 120 | 150 | 180 | N/A |
| Listening | 5-495 | 60 | 110 | 275 | 400 | 490 | N/A |
| Reading | 5-495 | 60 | 115 | 275 | 385 | 455 | N/A |
数字は各レベルに対応する最低スコアです。SpeakingとWritingのC1は、当初200と設定されたあと180へ引き下げられたとIIBCの資料に明記されています。
C2はすべてN/Aです。TOEICはC2を測る設計になっていません。
この対応表はセクションごとの数字です。L&Rの合計点とCEFRを対応させる公式の表は存在しません。
TOEIC S&Wについて公式が公表していない4つのこと
この記事を書くにあたって公式サイトと公式資料を確認した結果、次の4点は公表されていませんでした。推測では埋めません。
- スピーキングとライティングの合計スコア:テスト結果の欄に合計の記載がありません。「400点満点」という表現は公式のものではありません
- 素点と200点満点の対応表:設問ごとの採点スケール(0~3・0~4・0~5)は公表されていますが、素点35点・28点がどう200点へ換算されるかは公開されていません
- 合否のライン:IIBCはL&Rについて「合格・不合格ではなくスコアで評価される」と説明しており、S&Wのページにも合否や基準点の記載はありません
- L&Rスコアからの換算:L&Rのスコア帯別のS&W平均は公表されていますが、それは集計であって換算表ではありません
世の中で見かける「S&Wは400点満点」「L&R◯点はS&W◯点相当」といった説明は、公式の公表値からは出てきません。
TOEIC Speaking & Writing を受ける前に確認しておく数字
申込の前に押さえておく実務的な数字を、公式の記載からまとめます。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 公開テストの実施頻度 | 毎月1回、日曜の午前・午後に1回ずつ |
| 受験料(通常申込期間) | 10,450円(税込) |
| 受験料(追加申込期間) | 13,200円(税込) |
| 申込方法 | インターネット申込のみ |
| インターネットでのスコア表示 | 試験日から17日後 |
| デジタル公式認定証の発行 | 試験日から18日後 |
| 公式認定証の発送 | 試験日から30日以内 |
| 変更手数料 | 2,750円(税込) |
結果がインターネットに出るまで17日、紙の公式認定証が届くまで最大30日です。提出期限がある場合は、この日数を逆算しておく必要があります。
また、スピーキングのみの受験は公開テストとIPテストの両方で可能、ライティングのみの受験はIPテストで可能とIIBCの資料に記載があります。
TOEIC Speaking & Writing のスコアまとめ
TOEIC S&Wの満点は、スピーキング200点・ライティング200点です。10点刻みで、0点から200点までの21通りの値を取ります。
L&Rとの違いは、スコアの上限だけではありません。形式(パソコンとマークシート)、問題数(19問と200問)、時間(約1時間20分と約2時間)、刻み幅(10点と5点)、そして合計スコアの有無まで、ほとんどの項目で設計が異なります。
2025年度の公開テストの平均は、スピーキング131.5点・ライティング141.0点でした。L&Rが900点以上の層でもスピーキングの平均は150.5点で、200点は簡単に届く数字ではありません。
スコア範囲・刻み幅・問題数・時間・採点スケール・受験料・平均スコア・CEFRの対応値は、すべてIIBC公式サイトおよびIIBC公式資料の公表値です(2026年9月8日に取得)。
「◯%」「◯倍」「1問あたり◯分」「21通り」と書いた数値は、公表値をもとに編集部が計算したものです。公式が発表した数字ではありません。公表されていない合計スコア・素点との対応関係は推計せず、この記事には載せていません。
この記事で使ったTOEICの一次ソース
- IIBC TOEIC Speaking & Writing Tests テストの形式と構成(2026年9月8日取得)
- IIBC TOEIC Speaking & Writing Tests テスト結果について(2026年9月8日取得)
- IIBC TOEIC Speaking & Writing Tests スコアレンジ別評価一覧表(2026年9月8日取得)
- IIBC TOEIC Speaking & Writing Tests 申込方法・受験料(2026年9月8日取得)
- IIBC TOEIC Speaking Test 申込方法・受験料(2026年9月8日取得)
- IIBC TOEIC Speaking & Writing Tests 年間テスト日程(2026年9月8日取得)
- IIBC TOEIC Listening & Reading Test テストの形式と構成(2026年9月8日取得)
- IIBC TOEIC Listening & Reading Test テスト結果について(2026年9月8日取得)
- IIBC TOEIC Listening & Reading Test 受験料・支払方法(2026年9月8日取得)
- IIBC TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026(2025年度 受験者数と平均スコア)(2026年9月8日取得)
- IIBC TOEIC Tests スコアのCEFRレベルマッピング方法について(2026年9月8日取得)

コメント