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ニュージーランド留学の費用はいくら?期間別の内訳と、他の英語圏との差

ニュージーランド留学の費用は、3ヶ月を超えるかどうかで最初の線が入ります。そして日本国籍の場合、ニュージーランド政府に払う学生ビザの申請料と移民徴収金は、公式の料金ガイドに「免除」と書かれています。

この記事は、ニュージーランド移民局(Immigration New Zealand=INZ)が公表している料金ガイド(INZ 1028・2026年5月版)と運用マニュアル、オークランド大学とその付属機関 English Language Academy(ELA)が公表している2026年の料金表、NZQAの規程を、期間別に並べ直したものです。数字はすべて2026年9月8日に各公式サイトで確認しました。円換算は1ニュージーランドドル=90.40円(三菱UFJ銀行が公表した2026年9月8日の仲値=TTM)で計算した編集部の自作の概算です。

目次

ニュージーランド留学の費用は、3ヶ月を境に別物になる

ニュージーランドは日本国籍にビザ免除を認めているので、3ヶ月以内の語学留学なら学生ビザそのものが要りません。INZは「ビジター visa、work visa、またはNZeTAを持っていれば、12ヶ月のうち3ヶ月まで学べる」と書いています。

期間 要るもの 政府に払う確定額(日本国籍・国外申請) 働けるか
3ヶ月以内 学生ビザは不要。NZeTAのみ NZeTA 17〜23NZドル+IVL 100NZドル 働けない
3ヶ月超 学生ビザ(入学許可=offer of placeが前提) 申請料と移民徴収金は免除。IVL 100NZドル 条件を満たせば週25時間まで
ワーキングホリデー(最長12ヶ月) Japan Working Holiday Visa 申請料と移民徴収金は免除。IVL 100NZドル 働くための制度。学習は合計6ヶ月まで

同じ「ニュージーランドに1年いる」でも、学生として行くかワーキングホリデーで行くかで、できることと払うものが入れ替わります。まずは1ドル単位で確定している政府の手数料から見ていきます。

ニュージーランド留学で日本国籍が払う政府手数料は、公式に「免除」と書かれている

INZの料金ガイド(INZ 1028・2026年5月版)には、二国間協定で手数料を免除している国の一覧表があります。その表に日本が載っていて、対象は「Offshore applications for any type of visa, endorsement or travel condition (except transfers)(国外からの、あらゆる種類のビザ・裏書・渡航条件の申請。ただし転記を除く)」と書かれています。

同じ内容はINZの運用マニュアル A6.5「Bilateral fee waivers」にも載っていて、免除国はオーストリア・フィンランド・ギリシャ・アイスランド・イスラエル・イタリア・日本・メキシコ・フィリピン・トルコ・アメリカの11ヶ国です。

料金ガイドの本文は「Citizens of those countries do not have to pay fees and the immigration levy (if applicable)(それらの国の市民は、手数料と移民徴収金を払う必要がない)」としたうえで、「Fee waivers do not apply to the IVL(免除はIVLには適用されない)」と明記しています。

ここが分かれ目

INZの各ビザ紹介ページには「From NZD $850」(学生ビザ)「From NZD $770」(日本のワーキングホリデー)と書かれています。これは免除の無い国籍を前提にした表示で、内訳は申請料485NZドル+移民徴収金265NZドル+IVL 100NZドル=850NZドル、申請料215NZドル+移民徴収金455NZドル+IVL 100NZドル=770NZドルとぴたり一致します。国籍を選ぶと表示額が変わるため、INZは「Fees, decision times and where to apply」の検索ツールで自分の条件を確認するように案内しています。

ニュージーランド留学に関係する手数料の一覧(INZ料金ガイド 2026年5月版)

料金ガイドの表は、申請場所と国籍で3つの帯(Band A=ニュージーランド国内、Band B=太平洋諸国、Band C=それ以外)に分かれています。日本から申請する人はBand Cを見ますが、上記のとおり日本国籍は免除の対象です。

申請の種類 申請料 Band C(NZドル) 移民徴収金(NZドル) IVL(NZドル) 円換算の合計(自作の概算)
学生ビザ(Student visa) 485 265 100 約76,840円
ビジタービザ(Visitor visa) 300 41 100 約39,866円
ワーキングホリデー(Working holiday scheme) 215 455 100 約69,608円
NZeTA(INZのサイトから) 23 ― 100 約11,119円
NZeTA(スマホアプリから) 17 ― 100 約10,577円
一時滞在ビザの条件変更(Variation of conditions) 325 ― ― 約29,380円
就学後就労ビザ(Post-study work visa) 320 1,350 ― 約150,968円
通過ビザ(Transit visa) 235 ― ― 約21,244円

Band Aの欄には「(GST incl)」=税込と注記があります。ニュージーランドのGST(物品サービス税)の税率は内国歳入庁(Inland Revenue)のページで15%と公表されています。

IVLはInternational Visitor Conservation and Tourism Levy(国際訪問者保全観光徴収金)の略で、INZは「Most international visitors coming to New Zealand will pay an IVL of NZD$100」と書いています。学生ビザも対象で、扶養児童のカテゴリだけが除かれます。IVLは申請が却下されても返金されません。

ニュージーランド留学が3ヶ月以内なら、政府に払うのはNZeTAとIVLだけ

日本はニュージーランドのビザ免除国(visa waiver countries)に入っています。INZは「短期間なら先にビザを申請せずに訪問でき、到着時にビジタービザを出す。ただし渡航前にNZeTAを取る必要がある」と説明しています。

滞在できるのは3ヶ月未満(イギリス国籍のみ6ヶ月)で、NZeTAの有効期間は旅行者の場合2年です。

項目 公式の金額・条件 円換算(自作の概算)
NZeTA(スマホアプリ) 17NZドル 約1,537円
NZeTA(INZのサイト) 23NZドル 約2,079円
IVL 100NZドル 約9,040円
滞在中に用意しておく資金 1ヶ月あたり1,000NZドル以上 約90,400円
滞在中に用意しておく資金(宿泊費を前払い済み) 1ヶ月あたり400NZドル以上 約36,160円
学べる長さ 12ヶ月のうち合計3ヶ月まで ―

NZeTAはアプリのほうが6NZドル(約542円)安く、INZ自身が「最も速いのは無料アプリを使う方法」と案内しています。ただしINZは「学位やディプロマの課程を3ヶ月だけ切り取って受けることはできない。受けられるのは短期コースだけ」とも書いています。

ニュージーランド留学の語学学校の学費は、週あたりで公表されている

語学学校の学費は学校ごとにばらつきますが、大学付属機関は正式な料金表をPDFで出しています。オークランド大学 English Language Academy(ELA)の2026年料金表がそれです。

コース 期間 学費(NZドル) 円換算(自作の概算)
General English(一般英語) 2〜11週間 515/週 約46,556円/週
General English(一般英語) 12週間以上 505/週 約45,652円/週
Academic English 10週間(200時間) 6,200 約560,480円
English Pathway for Undergraduate Studies 10週間(200時間) 7,000 約632,800円
Foundation Certificate in EAP 20週間(400時間) 14,000 約1,265,600円
Foundation Certificate in EAP Plus 30週間(600時間) 20,200 約1,826,080円
CELTA(英語教授法) 4週間(全日)/10週間(part-time) 3,900 約352,560円
登録料(Registration Fee) ― 320 約28,928円
教材費(Resource Fee) ― 110 約9,944円

登録料と教材費は、Pathway以外のコース(General Englishなど)にかかる必須の費用と明記されています。12週間を超えると週あたり10NZドル(約904円)下がるので、長く通うほど1週あたりの単価は落ちます。

料金表の末尾には「All dates and fees are correct as of 14th August 2025, and subject to change without prior notification(日程と料金は2025年8月14日時点のもので、予告なく変更されることがある)」と書かれています。

ニュージーランド留学の滞在費・保険・空港送迎も、学校が金額を出している

留学費用の記事でいちばん曖昧になりやすいのが滞在費ですが、学校が手配するホームステイなら公式の単価があります。

項目 金額(NZドル) 単位 円換算(自作の概算)
ホームステイ滞在費 406 週 約36,702円/週
ホームステイ手配料 450 1回 約40,680円
ホームステイ延長料 150 1回 約13,560円
クリスマス期間の追加料金 90 週 約8,136円/週
食事制限がある場合の追加料金 50 週 約4,520円/週
空港送迎 160 片道 約14,464円(片道)
Studentsafe保険 115 月 約10,396円/月
PTE Academic受験料 475 1回 約42,940円

保険は任意ではありません。NZQAが所管する「Education (Pastoral Care of Tertiary and International Learners) Code of Practice 2021」は、2週間以上の教育を受ける留学生に適切な保険を持たせることを教育機関の義務としています。

対象は渡航・ニュージーランド国内での医療(診断・処方・手術・入院)・重い病気やけがによる本国送還・死亡で、NZQAは保険の価格そのものは公表していません。ELAの料金表には「他の保険が認められることもある」と注記があります。

ニュージーランド留学の学生ビザで「見せなければいけないお金」は年20,000NZドル

3ヶ月を超えて学ぶ場合、学費とは別に生活費を用意していることを示す必要があります。INZの「Student fund requirements」ページの金額は次のとおりです。

学ぶ内容 1年以上の課程 1年未満の課程 円換算(自作の概算)
高等教育・語学など(義務教育以外) 20,000NZドル/年 1,667NZドル/月 年 約1,808,000円/月 約150,697円
義務教育(Years 1〜13) 17,000NZドル/年 1,417NZドル/月 年 約1,536,800円/月 約128,097円

INZは「Your tuition fees are in addition to living costs(学費は生活費とは別に必要)」と明記しています。つまり学費を全額払ったうえで、さらに年20,000NZドルの生活費を用意していることを示す必要があります。

ただし前払いした宿泊費は差し引けます。INZは「Accommodation that has been prepaid can be deducted (for example, to the school for a homestay service)」と書いていて、学校にホームステイ代を先に払っていればその分は減らせます。

ニュージーランド留学の費用を1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年で積み上げる

公式に金額が出ているものだけを足した、期間別のモデルです。航空券・食費の自己負担・お小遣いは公式の固定額が存在しないため入れていません。学校はオークランド大学ELAのGeneral English、滞在は学校手配のホームステイ、保険はStudentsafeで統一しました。

期間 ビザ関係 学費(登録料・教材費込み) 滞在費(手配料込み) 保険 空港送迎(往復) 合計(NZドル) 円換算(自作の概算)
1ヶ月(4週間) NZeTA 17+IVL 100 2,060+430 1,624+450 115 320 5,116 約462,486円
3ヶ月(12週間) NZeTA 17+IVL 100 6,060+430 4,872+450 345 320 12,594 約1,138,498円
6ヶ月(26週間) 学生ビザ 0(免除)+IVL 100 13,130+430 10,556+450 690 320 25,676 約2,321,110円
1年(48週間) 学生ビザ 0(免除)+IVL 100 24,240+430 19,488+450 1,380 320 46,408 約4,195,283円

1ヶ月と3ヶ月は学生ビザが要らないので、政府に払うのは117NZドル(約10,577円)だけです。6ヶ月と1年は学生ビザが要りますが、日本国籍なら申請料と移民徴収金が免除されるため、政府に払うのはIVLの100NZドル(約9,040円)まで下がります。

この表でいちばん重いのは学費でも政府手数料でもなく、滞在費です。1年で19,938NZドル(約1,802,395円)と、学費24,670NZドル(約2,230,168円)に迫ります。

ニュージーランド留学で大学に入ると、学費は年40,225NZドルから

語学学校ではなく学位を取りに行く場合、桁がひとつ上がります。オークランド大学が公表している2026年の留学生学部生の学費は次のとおりです(フルタイム・年間120ポイントを前提とした見込み額)。

専攻 2026年の学費(NZドル・年) 円換算(自作の概算)
Arts and Education 40,225〜40,496 約3,636,340〜3,660,838円
Health Sciences(医学・外科を含む上限まで) 42,818〜86,561 約3,870,747〜7,825,114円
Law 47,218 約4,268,507円
Business/Property 48,133 約4,351,223円
Science 47,221〜58,009 約4,268,778〜5,244,014円
Engineering 58,009 約5,244,014円
Optometry 68,723 約6,212,559円
学生サービス料(Student Services Fee) 9.44/ポイント(年約1,132.80) 約102,405円

いちばん安いArts and Educationでも、学生サービス料を足すと年41,357.80NZドル(約3,738,745円)です。これにINZが求める生活費20,000NZドルを足すと、1年目に用意を示す額は61,357.80NZドル=約5,546,745円になります。

同じオークランド大学の中でも、Arts and EducationとOptometryでは年28,498NZドル(約2,576,219円)差が出ます。

ニュージーランド留学中に働ける時間は、2025年11月3日から週25時間

生活費を働いて埋める前提で計算するなら、上限を先に確認しておく必要があります。INZは2025年に上限を引き上げました。

  • 2025年11月3日(月)から、対象となる学生が学生ビザで働ける時間を週20時間から週25時間へ引き上げ
  • 対象は高等教育の学生と中等教育の学生(Year 12〜13は保護者と学校の許可が必要)
  • 認定された交換留学・Study Abroadのプログラム(1学期のコースを含む)の学生も対象
  • 変更はその日以降に発給される新しい学生ビザに適用される
  • すでにビザを持っている人が時間を増やすには条件変更の申請が必要で、費用は325NZドル(約29,380円)

条件変更の325NZドルは、日本国籍でも国内(onshore)からの申請になるため免除の対象外です。渡航前にどの条件で取るかを決めておくほうが、あとから足すより安く済みます。

ニュージーランド留学ではなくワーキングホリデーで行くなら、18〜30歳・最長12ヶ月

1年いるつもりなら、学生ビザ以外にJapan Working Holiday Visaという道があります。INZの公式ページに書かれている条件は次のとおりです。

項目 公式の記載 円換算(自作の概算)
年齢 18歳から30歳 ―
国籍・旅券 日本国籍で、ビザ失効後3ヶ月以上の残存期間がある旅券 ―
滞在できる長さ 最長12ヶ月 ―
表示上の費用 From NZD $770(申請料215+移民徴収金455+IVL 100) 約69,608円
用意する資金 生活費として最低4,200NZドル 約379,680円
学べる長さ 1つ以上のコースを合計6ヶ月まで ―
仕事 常用(permanent)の職には就けない。内定は不要 ―
審査期間 80%が2週間以内 ―

学べる長さが「合計6ヶ月まで」というのが要点です。1年フルで語学学校に通いたいなら、ワーキングホリデーではなく学生ビザを選ぶことになります。

医療保険についてINZは「申請後に証明の提出を求めることがある」という書き方をしていて、申請時の必須書類とは書いていません。

ニュージーランド留学と他の英語圏の差は、入国前に政府へ払う金額に出る

国どうしを比べるときは、費目がそろっているところだけを見ます。学生として入国する前に必ず政府へ払う金額です。

国 入国前に政府へ払う確定額 円換算(自作の概算)
ニュージーランド(日本国籍・国外申請) IVL 100NZドルのみ(申請料と移民徴収金は免除) 約9,040円
ニュージーランド(免除の無い国籍) 850NZドル(485+265+100) 約76,840円
カナダ 学生ビザ150カナダドル+生体認証85カナダドル=235カナダドル 約26,163円
アメリカ SEVIS I-901手数料(F・Mビザ)350米ドル 約53,809円
イギリス 学生ビザ558ポンド+医療付加金(IHS)776ポンド/年=1,334ポンド 約277,832円

為替は三菱UFJ銀行が公表した2026年9月8日の仲値(1米ドル=153.74円/1ポンド=208.27円/1カナダドル=111.33円/1豪ドル=110.97円)で計算した概算です。日本国籍でニュージーランドへ学生として入る場合、政府に払う額はイギリスの約31分の1、アメリカの約6分の1になります。

もうひとつ、各国が「用意していることを示せ」と求める生活費も並べておきます。金額の性質が国ごとに違うので、単純な足し算ではなく「示す額」として比べてください。

国 示す生活費(公式の記載) 円換算(自作の概算)
ニュージーランド 20,000NZドル/年(1年未満は1,667NZドル/月) 約1,808,000円/年
オーストラリア 29,710豪ドル/12ヶ月(学生本人) 約3,296,919円/年
イギリス(ロンドン) 1,529ポンド/月・最大9ヶ月=13,761ポンド 約2,866,003円
イギリス(ロンドン以外) 1,171ポンド/月・最大9ヶ月=10,539ポンド 約2,194,958円

ニュージーランドが求める年20,000NZドルは、オーストラリアが求める額の約55%です。アメリカとカナダについては、この記事の取材日に公式ページから固定の数字を取得できなかったため書いていません。

ニュージーランド留学の費用で、公表されていない数字

留学費用の記事でよく見る項目のうち、公式の数字が出ていないものです。

項目 公表の状況
日本↔ニュージーランドの航空券 時期と航空会社で変わり、公式に固定額が存在しない
オーストラリアの学生ビザ申請料 内務省(Home Affairs)の料金表で最新額を確かめる
ニュージーランドの家賃・食費の相場 INZが出しているのは「示すべき額」であって「かかる額」ではない。内訳の相場に公的な数字が無い
留学エージェントの手数料 公表している会社と公表していない会社が混在し、比べられる形の一次データが無い
語学学校の全国平均の学費 ニュージーランド政府は学校ごとの学費を一覧では公表していない。この記事は大学付属機関1校の公式料金表だけを使った
アメリカ・カナダの生活費証明額 各国政府の公式ページで最新額を確かめる

推測で埋めた合計額は、読む側にとって役に立ちません。この記事の期間別の合計は、公式に出ている分だけを積んだ「確定している部分」として読んでください。

また、ELAの料金表は「予告なく変更されることがある」と自ら注記しています。申し込む前に必ず最新の公式料金表を開いてください。

この記事で使ったニュージーランド留学の一次ソース

すべて2026年9月8日に確認しました。

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