TOEIC Listening & Reading Testのパート構成は、毎回まったく同じです。リスニング4パート100問(約45分)、リーディング3パート100問(75分)、合わせて7パート200問を約2時間で解く。この内訳はIIBCが公表していて、受験回によって入れ替わることはありません。
この記事は、TOEIC Programを日本で実施している一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が公表している「テストの形式と構成」「TOEIC Listening & Reading Testとは」「テスト結果について」「テスト申込」の各ページと、公開テストのよくあるご質問に書かれているパート別の問題数・分数・スコア・受験料を、パート別に並べ直したものです。数字はすべて2026年9月11日にIIBCの公式サイトで確認しました。IIBCが表示している値をそのまま写しており、編集部が割り算や足し算をした箇所には、その旨を毎回明記しています。
TOEIC L&Rのパート構成は、7パート200問で固定されている
まず全体像です。IIBCはTOEIC L&Rを「マークシート方式」「約2時間」「200問」「10~990点」と説明しています。この4つがパート構成を読むときの枠になります。
| セクション | パート | パートの名称(IIBCの表記) | 問題数 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| リスニング | Part 1 | 写真描写問題 | 6問 | 約45分間 |
| Part 2 | 応答問題 | 25問 | ||
| Part 3 | 会話問題 | 39問 | ||
| Part 4 | 説明文問題 | 30問 | ||
| リーディング | Part 5 | 短文穴埋め問題 | 30問 | 75分間 |
| Part 6 | 長文穴埋め問題 | 16問 | ||
| Part 7 | 読解問題 | 54問 | ||
| 合計 | 200問 | 約2時間 | ||
7パートのうち、問題数が最も多いのはPart 7の54問。最も少ないのはPart 1の6問で、その差は9倍です。「パート構成」と一口に言っても、実際の重みはこれだけ偏っています。
IIBCはテストの性質についても逐語で書いています。「テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません」「出題形式は毎回同じで、解答はすべて問題用紙とは別の解答用紙に記入します」。出題形式が毎回同じだと明記されているため、パート構成を一度覚えれば、次回以降も同じ前提で準備できます。
「約2時間」はリスニングの約45分とリーディングの75分を足した値で、試験の前後にある受付・説明・回収の時間は含まれていません。当日会場にいる時間はこれより1時間ほど長くなります(この記事の後半で分数を並べます)。
TOEICのリスニングは4パート100問。約45分で音声に追われる
リスニングセクションは100問。IIBCの表記は「リスニング(約45分間・100問)」です。ここが「約」になっているのは、音声の長さに依存するためで、リーディングの「75分間」とは書き分けられています。
| パート | 名称 | 問題数 | 出題形式(IIBCの説明) |
|---|---|---|---|
| Part 1 | 写真描写問題 | 6問 | 1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない |
| Part 2 | 応答問題 | 25問 | 1つの質問または文章と、それに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される |
| Part 3 | 会話問題 | 39問 | 2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。各会話には設問が3問ずつ |
| Part 4 | 説明文問題 | 30問 | アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。各トークには質問が3問ずつ |
4パートすべてに「1度だけ放送される」と書かれているのが、リスニングのパート構成の核心です。聞き直しができる設計にはなっていません。Part 1だけは「説明文は印刷されていない」とわざわざ補足されており、選択肢が手元に無い状態で聞くパートだと分かります。
Part 3とPart 4は、IIBCが「各会話には設問が3問ずつ」「各トークには質問が3問ずつ」と明記しています。ここから素材の数を割り出せます。
| パート | 問題数 | 1素材あたりの設問数(IIBCの表記) | 素材の数(編集部の計算) |
|---|---|---|---|
| Part 1 | 6問 | 写真1枚につき1問 | 写真6枚 |
| Part 2 | 25問 | 質問1つにつき1問 | 質問25個 |
| Part 3 | 39問 | 3問 | 会話13本 |
| Part 4 | 30問 | 3問 | トーク10本 |
会話13本・トーク10本という数は、IIBCが直接そう書いているわけではありません。公表されている「問題数」と「各◯問ずつ」を編集部が割った値です。ただし割り切れる数字なので、素材数としてはこの通りになります。
リスニング100問を約45分で処理するということは、1問あたり約27秒です(45分=2,700秒を100問で割った編集部の概算)。実際には音声が流れている時間と解答時間が混ざっているため、この27秒は「自分で配分できる時間」ではありません。
TOEICのリーディングは3パート100問。75分は自分で配分する
リーディングセクションは「75分間・100問」。リスニングと違い、時間の使い方を受験者が自分で決められる区間です。
| パート | 名称 | 問題数 | 出題形式(IIBCの説明) |
|---|---|---|---|
| Part 5 | 短文穴埋め問題 | 30問 | 不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選ぶ |
| Part 6 | 長文穴埋め問題 | 16問 | 各長文には設問が4問ずつ |
| Part 7 | 読解問題 | 54問 | 1文書29問、複数文書25問に分かれる |
Part 6は「各長文には設問が4問ずつ」と明記されているため、16問÷4問=長文4本という計算になります(編集部の計算)。Part 6は問題数16問と小さいのに、読む文書は4本もあるパートです。
Part 7の内訳は、IIBCが「1文書29問」「複数文書25問」と2つに分けて公表しています。54問のうち、半分近い25問が複数の文書を突き合わせて答える形式だということです。
| Part 7の区分(IIBCの表記) | 問題数 | Part 7に占める割合(編集部の計算) | 200問に占める割合(編集部の計算) |
|---|---|---|---|
| 1文書 | 29問 | 約54% | 約15% |
| 複数文書 | 25問 | 約46% | 約13% |
| Part 7 合計 | 54問 | 100% | 27% |
割合の列は、公表されている問題数から編集部が割った値です。IIBCがパーセンテージそのものを公表しているわけではありません。それでも「200問のうち27%がPart 7」という事実は、パート構成を見るうえで外せません。
TOEICのパート構成を「1問あたりの持ち時間」に直すと偏りが見える
問題数だけを並べても、どこで時間を失うかは見えません。公表されているセクション時間を問題数で割ってみます。
| セクション | 公表されている時間 | 問題数 | 1問あたり(編集部の計算) |
|---|---|---|---|
| リスニング | 約45分間 | 100問 | 約27秒 |
| リーディング | 75分間 | 100問 | 45秒 |
| 全体 | 約120分 | 200問 | 約36秒 |
リーディングの1問あたりは45秒。ここにはPart 7の長文を読む時間も含まれています。Part 5の短文穴埋めに45秒ずつ使ってしまうと、その分がそのままPart 7から引かれる構造です。
ただし、この45秒はIIBCが公表している指標ではありません。公表されているのは「75分間」と「100問」の2つだけで、割り算は編集部が行ったものです。IIBCはパート別の制限時間を設けていないため、リーディングの75分をどう割るかは受験者の裁量になります。
リスニングは音声の進行に合わせて強制的に進むため、時間配分という概念がありません。リーディングは75分を丸ごと自分で割り振る区間です。同じ100問でも、対策の性質がまったく違います。
TOEICのスコアはパート別には出ない。出るのは2つだけ
パート構成を調べる人が次に知りたいのは「パートごとに点数が出るのか」です。IIBCの公表内容では、出ません。
| 項目 | IIBCが公表している内容 |
|---|---|
| リスニングのスコア | 5~495点 |
| リーディングのスコア | 5~495点 |
| トータルスコア | 10~990点 |
| 刻み | 5点刻み |
| スコアの性質 | 素点(Raw Score)ではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score) |
| 誤答の扱い | 正答数に基づいて採点され、誤答による減点はない |
| パート別スコア | セクション単位(リスニング/リーディング)での表示 |
つまり「Part 5だけで何点」という数字は返ってきません。返ってくるのはリスニング・リーディングの2つのスコアと、それを足したトータルです。
同一化(Equating)という処理が入るため、正答数とスコアは1対1で対応しません。同じ180問正解でも、受験回によってスコアが一致するとは限らない設計です。これはIIBCが換算点(Scaled Score)という言い方で明示しています。
誤答で減点されないことも公表されています。分からない問題を空欄にしても、マークしても、失うものは無いという設計です。
なお成績表には、スコアのほかに「Score Descriptors(レベル別評価)」が付きます。リスニングは495~375点・370~275点・270~5点、リーディングは495~425点・420~325点・320~225点・220~5点というスコア帯ごとに、長所(Strength)と弱点(Weakness)の文章が用意されています。
TOEICの当日スケジュールは、200問の前後に1時間近くある
「約2時間」は解答時間であって、会場にいる時間ではありません。IIBCは公開テストを1日2回実施しており、受付時間を分単位で公表しています。
| 実施回 | 受付時間(IIBCの表記) |
|---|---|
| 午前実施 | 9:25 – 9:55 |
| 午後実施 | 14:05 – 14:35 |
午前実施回の当日の流れは、IIBCの公開テストよくあるご質問に時刻入りで載っています。
| 時刻 | 内容 |
|---|---|
| 9:25~9:55 | 受付 |
| 9:55~10:20 | 試験の説明・音テスト |
| 10:20~12:20 | 試験開始~試験終了 |
| 12:20~12:35 | 問題用紙・解答用紙の回収 |
| 12:35(予定) | 解散 |
受付開始の9:25から解散の12:35まで、およそ3時間10分。200問を解いている時間はそのうち2時間です(編集部が時刻から引いた値)。差の約1時間10分は、受付・説明・音テスト・回収に充てられています。
遅刻の扱いも明記されています。逐語は「9時55分までに受付を済まさないと受験できません」。パート構成をどれだけ仕上げても、受付時刻を過ぎれば1問も解けません。
TOEICのパート構成と一緒に押さえておく受験料と結果の日数
パート構成の外側にある数字も、申込の段階で効いてきます。IIBCが公表している金額と日数を並べます。
| 項目 | IIBCが公表している値 |
|---|---|
| 受験料(紙の公式認定証の発行を希望する場合) | 7,810円(税込) |
| 受験料(紙の公式認定証の発行を希望しない場合) | 7,700円(税込) |
| リピート受験割引の受験料 | 6,710円(税込) |
| インターネットでのスコア表示 | 試験日から17日後 |
| デジタル公式認定証の発行 | 試験日から19日後を目途 |
| 紙の認定証の発送 | 試験日から30日以内(発行希望者のみ) |
紙の認定証を辞退すると110円下がります。デジタルの公式認定証は、紙を希望するかどうかに関係なく全員に発行されると明記されています。
申込は会員登録(無料)が必要で、IIBCは「TOEIC申込サイトにログインしてお進みください」と案内しています。実施回数については「実施回数は、受験地ごとに異なります」と書かれており、全国一律ではありません。
TOEICのパート構成で、公表されていない数字
よく探されるのに、公式に数字が出ていないものを、公表されている範囲と合わせて並べます。
| 数字 | 公表の状況 |
|---|---|
| パートごとの制限時間(例:Part 5は何分か) | IIBCはリスニング約45分・リーディング75分というセクション単位でしか時間を公表しておらず、パート単位の分数が公式ページに無い |
| 正答数とスコアの換算表 | IIBCはスコアを「同一化(Equating)による換算点」と説明しており、正答数から一律に換算する表を公表していない |
| Part 7の「複数文書」の内訳(2文書か3文書か) | IIBCのテスト形式ページは「1文書29問」「複数文書25問」の2区分までしか示していない |
| リスニングで読み上げられる話者の国・アクセントの内訳 | 今回確認したIIBCのテスト形式ページ・概要ページに、国別の比率が書かれていなかった |
| Part 3・Part 4の音声1本あたりの秒数 | IIBCは「1度だけ放送される」と書くだけで、素材の長さを秒数で公表していない |
「Part 5は10分で切り上げる」といった配分は、IIBCが決めた数字ではありません。公表されているのはセクション単位の時間だけで、その中の割り振りは受験者に委ねられています。
TOEICのパート構成を調べるとき、最後に確認しておくこと
この記事で並べた数字を、確認の順番に並べ直します。
- 7パート200問・約2時間・マークシート方式。出題形式は毎回同じ
- リスニングは4パート100問で約45分。4パートとも音声は1度だけ
- リーディングは3パート100問で75分。75分の配分は自分で決める
- 問題数が最も多いのはPart 7の54問(1文書29問・複数文書25問)
- Part 3・Part 4は1素材につき3問、Part 6は1長文につき4問
- スコアはリスニング5~495点・リーディング5~495点・トータル10~990点の5点刻み
- スコアは素点ではなく同一化(Equating)を経た換算点。誤答による減点は無い
- 午前実施回は9:25受付開始、12:35解散予定。9:55を過ぎると受験できない
パート構成そのものは動きませんが、受験料や結果の日数は改定されることがあります。申し込む前に、IIBCのテスト申込ページで最新の金額と日程を見ておくのが確実です。
パート別の問題数と出題形式はIIBCの「テストの形式と構成」、セクション時間とスコア範囲は「TOEIC Listening & Reading Testとは」「テスト結果について」、受験料と当日の受付時間は「テスト申込」と公開テストよくあるご質問から採りました。いずれも2026年9月11日にIIBCの公式サイトで開いて確認しています。
この記事で使ったTOEICの一次ソース
すべて2026年9月11日に開いて確認しました。リンクは張っていないため、アドレスをコピーして開いてください。
IIBC|テストの形式と構成(パート別の問題数・出題形式):https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
IIBC|TOEIC Listening & Reading Testとは(試験時間・問題数・スコア範囲):https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about.html
IIBC|テスト結果について(スコアの同一化・結果の返却日数):https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide04.html
IIBC|レベル別評価の一覧表(Score Descriptorsのスコア帯):https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide04/guide04_02/score_descriptor.html
IIBC|テスト申込(受付時間・申込の流れ):https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/guide01.html
IIBC|公開テスト よくあるご質問「【TOEIC L&R】試験当日のスケジュールを教えてください。」:https://faq.iibc-global.org/faq/show/5501
IIBC|公開テスト よくあるご質問「【TOEIC L&R】テストの受験料を教えてください。」:https://faq.iibc-global.org/faq/show/1022

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