GTECは、ベネッセコーポレーションが実施している中学生・高校生向けのスコア型英語4技能検定です。4技能合計の上限スコアは1つではなく、問題タイプごとにCoreが840点、Basicが1080点、Advancedが1280点の3本立てになっています。合否は出ず、スコアとCEFRレベルで結果が返ります。
この記事は、GTECを実施しているベネッセコーポレーションが公表している「テスト概要」「問題サンプル」「スコア」「大学入試情報」の各ページと、同社が出したお知らせ(2025年10月・2025年12月12日付)、文部科学省が作成した「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」(平成30年3月)、文部科学省委託調査「令和7年度 大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に関する調査研究 調査報告書」に書かれている数字を、そのまま並べ直したものです。数字はすべて2026年9月11日に各公式サイトを開いて確認しました。編集部が足したり突き合わせたりした値には、その旨を必ず書き添えています。
GTECとは、中高生を対象にしたスコア型の英語4技能検定
ベネッセコーポレーションのGTECシリーズは3種類に分かれています。小学生・中学生向けの「GTEC Junior」、中学生・高校生向けの「GTEC」、大学生・社会人向けの「GTEC」です。この記事で扱うのは、大学入試で使われる中学生・高校生向けのGTECです。
| 項目 | 公表されている内容 |
|---|---|
| 実施団体 | 株式会社ベネッセコーポレーション |
| 対象 | 中学生・高校生(受検可能学年は中学1年生〜高校3年生) |
| 測る技能 | 読む・聞く・書く・話すの4技能 |
| 問題タイプ | Core/Basic/Advanced の3種類 |
| 4技能合計の上限スコア | Core 840点/Basic 1080点/Advanced 1280点 |
| 結果の返り方 | スコアとCEFRレベル(合否判定ではない) |
| 測定されるCEFRの範囲 | Pre-A1/A1/A2/B1/B2 |
| 申込方法 | 学校を通じた申し込み |
ベネッセの表記は「小学生から社会人まで継続的に英語力を測ることができます」です。同じGTECという名前でも、中高生向けと大学生・社会人向けは別のテストとして案内されています。大学入試で使われるのは中高生向けのほうです。
GTECのスコアは何点満点か。問題タイプごとに上限が違う
GTECでいちばん間違えやすいのが「満点」です。1つの数字ではありません。ベネッセのスコアページには「<4技能合計上限スコア> Core:840点 Basic:1080点 Advanced:1280点」と明記されています。
| 問題タイプ | 4技能合計の上限スコア | その上限が入るCEFRの帯(編集部が突き合わせた値) |
|---|---|---|
| Core | 840点 | A2(680〜929)の中 |
| Basic | 1080点 | B1(930〜1179)の中 |
| Advanced | 1280点 | B2(1180〜1280)の上限 |
右の列は、ベネッセが公表している上限スコアとCEFR対応表の数値を編集部が突き合わせただけの値で、ベネッセがこの形で公表しているものではありません。それでも数字の上では、Coreで満点を取ってもA2の帯までしか届かず、Basicで満点を取ってもB1の帯までという関係になります。B2を取りに行くならAdvancedを受けるしかない、という読み方ができます。
ベネッセは、どのタイプを選んでも1つの評価尺度でスコアが出る設計だと説明しています。スコアページの対応表も、Core/Basic/Advancedを分けずに「スコア→CEFR」の1本の表で示されています。つまりAdvancedの900点とBasicの900点は、同じ意味のスコアとして扱われます。
GTECのスコアとCEFRの対応表(ベネッセ公表値)
4技能合計スコアがCEFRのどの段階に当たるか。ベネッセのスコアページの表記どおりに並べます。
| CEFR | GTECの4技能合計スコア | 到達目標とする力(ベネッセの表記) |
|---|---|---|
| B2 | 1180〜1280 | 海外の大学で授業を理解し、参加できるレベル |
| B1 | 930〜1179 | 海外の高校で授業を理解し、参加できるレベル |
| A2 | 680〜929 | 海外のホームステイや語学研修で楽しめるレベル |
| A1 | 260〜679 | 外国語指導補助(ALT)と日常的な会話ができるレベル |
| Pre-A1 | 0〜259 | ごく簡単な自己紹介ができるレベル |
A1の帯がいちばん広く、260点から679点までの420点ぶんを占めます。A1の幅420点に対して、B2の幅は100点です(どちらも編集部が引き算した値)。同じ1段階でも、スコアの刻みの粗さはまったく違います。
ベネッセはこの表に、B2の欄には「海外大学進学を目指す受験生」、B1の欄には「大学進学を目指す受験生」、A1の欄には「中学卒業程度」という目安も並べています。Pre-A1の欄にはこの目安が置かれておらず、「—」と表記されています。
GTECの技能別スコアとCEFRの対照表
ベネッセは、4技能合計だけでなく技能別のCEFR対照表も公表しています。表記どおりに並べます。
| CEFR | Total | Reading | Listening | Writing | Speaking |
|---|---|---|---|---|---|
| B2 | 1180〜 | 280〜 | 290〜 | 290〜 | 320 |
| B1 | 930〜 | 220〜 | 220〜 | 230〜 | 260〜 |
| A2 | 680〜 | 150〜 | 160〜 | 190〜 | 180〜 |
| A1 | 260〜 | 60〜 | 70〜 | 70〜 | 60〜 |
| Pre-A1 | 0〜259 | 0〜59 | 0〜69 | 0〜69 | 0〜59 |
B2行のSpeakingの欄だけ、公式ページでも「320」と、他のセルにある「〜」が付かない形で書かれています。表記をそのまま写しました。A1に届くスコアの下限を見ると、Reading 60点・Listening 70点・Writing 70点・Speaking 60点と、技能ごとに10点の差が付いています。技能別のしきい値は横並びではありません。
GTECのAdvancedの問題構成は43問・約45分のリーディングから始まる
大学入試でいちばん使われるのがAdvancedです。ベネッセの問題サンプルページに載っているパート別の出題数と時間を並べます。
| 技能 | パート | 内容 | 出題数 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| Reading | A | 短文文脈理解問題 | 14問 | 7分 |
| B | 情報検索・概要把握問題 | 14問 | 14分 | |
| C | 要点理解問題 | 15問 | 24分 | |
| Reading 合計 | 43問 | 約45分 | ||
| Listening | A | 写真・イラスト説明問題 | 10問 | ― |
| B | 会話応答問題 | 10問 | ― | |
| C | 課題解決問題 | 10問 | ― | |
| D | 要点理解問題 | 10問 | ― | |
| Listening 合計 | 40問 | 約25分 | ||
| Writing | A | Eメール問題 | 1問 | 5分 |
| B | 意見展開問題 | 1問 | 20分 | |
| Writing 合計 | 2問 | 約25分 | ||
| Speaking | A | 音読 | 2問 | ― |
| B | 相手とのやり取り | 4問 | ― | |
| C | ストーリーを英語で話す | 1問 | ― | |
| D | 自分の意見を述べる | 1問 | ― | |
| Speaking 合計 | 8問 | 約15分 | ||
4技能の時間を足すと約110分です。この合計はベネッセが公表している値ではなく、公式の4つの数字を編集部が足しただけの値です。「―」を入れた欄は、ベネッセがパート単位の時間を公表していない箇所です。
問題数を見ると、Readingが43問なのに対してWritingは2問しかありません。それでもスコアの上では、どの技能も同じ重みで配分されています。ベネッセの表記は「技能ごとに問題数は異なりますが、問題数に関係なく、各技能にスコアを均等に配分しています」「したがって、技能ごとに1問あたりのスコアへの影響は異なります」です。
GTECのBasicとCoreは、Advancedより問題数と時間が少ない
3タイプの違いを、技能別の出題数と時間だけで並べ直します。ベネッセの表記は「問題作成の意図は変わりませんが、タイプによって、設問数や時間が異なります」です。
| 技能 | Core | Basic | Advanced |
|---|---|---|---|
| Reading | 28問/約32分 | 36問/約45分 | 43問/約45分 |
| Listening | 32問/約20分 | 40問/約25分 | 40問/約25分 |
| Writing | 2問/約25分 | 2問/約25分 | 2問/約25分 |
| Speaking | 8問/約15分 | 8問/約15分 | 8問/約15分 |
| 合計(編集部が足した値) | 70問/約92分 | 86問/約110分 | 93問/約110分 |
WritingとSpeakingは、3タイプとも問題数も時間も同じです。差が付くのはReadingとListeningだけ、という構成になっています。ベネッセはさらに「SpeakingについてはAdvancedタイプとBasicタイプが同一の問題です」と注記しており、この2タイプのSpeakingは同じ問題が使われます。
テーマ設定にも差が付けられています。Writingについてのベネッセの表記は、Coreが「日常生活に関連したテーマ設定です」、Basicが「日常生活と社会との接点を少し持たせたテーマ設定です」、Advancedが「社会との接点を意識したテーマ設定です」です。
GTECのライティングとスピーキングは、海外の採点拠点で複数人が採点する
記述と発話の採点体制について、ベネッセは手順を明記しています。ライティングの逐語は「受検者の解答データを当社独自開発の採点システムにアップロードし、海外の採点拠点で英語話者の視点による採点を行います」「一つの解答を複数名の採点者が採点を行う体制を敷いています」です。同じページに「※一部の採点観点はAI自動採点を取り入れています」という注記も付いています。
| 項目 | Writing | Speaking |
|---|---|---|
| 採点する場所 | 海外の採点拠点 | 海外の採点拠点 |
| 採点者の人数 | 1つの解答を複数名 | 1つの音声解答を複数名 |
| AIの関与 | 一部の採点観点でAI自動採点 | 一部の採点観点でAI自動採点 |
| スコア化の方法 | IRT(項目応答理論)による統計処理 | IRT(項目応答理論)による統計処理 |
| 評価の観点 | Task Achievement/Goal Achievement、正確さ・構成・語い・文法・構成・展開 | Goal Achievement、語い・文法、発音・流ちょうさ |
正答数がそのままスコアになる仕組みではありません。ベネッセの逐語は「スコアは各回の全答案採点後、統計的手法(Item Response Theory)を用いてスコアを算出しているため、受検者の皆さまがご自身の正答数でスコアを算出することはできません」です。自己採点でスコアを出すことはできない、と公式に書かれています。
スピーキングには受検中の制約もあります。ベネッセの表記は「Speaking受検中メモをとってはいけません」です。
GTECの検定版とアセスメント版は別物。入試に出せるのは検定版
中高生向けのGTECには、受け方が2系統あります。「検定版 学校受検型」と「アセスメント版/アセスメントDigital」です。返ってくるものが違います。
| 項目 | 検定版 学校受検型 | アセスメント版/アセスメントDigital |
|---|---|---|
| 返却物 | オフィシャルスコア証明書「OFFICIAL SCORE CERTIFICATE」・生徒用帳票・表彰状・教師用帳票 | 生徒用帳票「SCORE REPORT」・表彰状・教師用帳票 |
| 技能数 | 4技能(「3技能での検定実施はございません」) | 4技能または3技能 |
| 受検回数 | 年3回の検定日から選ぶ | 年間2回まで |
| 実施期間 | 検定日(土曜)に実施 | 春夏回:4月1日〜9月30日/秋冬回:10月1日〜3月31日 |
| 受検会場 | 学校 | 学校/自宅(アセスメントDigital) |
| 受検可能タイプ | Advanced・Basic | Advanced/Basic/Core |
入試に提出する「オフィシャルスコア証明書」が返ってくるのは検定版だけです。アセスメント版で返るのは生徒用帳票(SCORE REPORT)で、名前も中身も別のものだとベネッセのページで区別されています。学校でGTECを受けたからといって、そのまま大学へ出せるとは限らない、ということになります。
検定版で受けられるのはAdvancedとBasicの2タイプで、Coreは検定版の受検可能タイプに入っていません。また検定版の証明書には「受検者が受検時に撮影する顔写真データが印刷されます」とベネッセが明記しています。
2026年度のGTEC検定版は6月・8月・12月の年3回
ベネッセが2025年12月12日付で出した「2026年度『GTEC』検定版 検定日のご案内」に、日程が載っています。
| 項目 | 第1回 | 第2回 | 第3回 |
|---|---|---|---|
| 検定日 | 6月13日(土) | 8月22日(土) | 12月5日(土) |
| 受検可能なタイプ | Advanced・Basic | Advanced | Advanced・Basic |
| 受検可能学年 | 中学1年生〜高校3年生 | ||
| 申込方法 | 学校申込(Benesse High School Online より申込) | ||
| 結果発送予定日 | 8月24日(月) | 10月26日(月) | 2027年2月17日(水) |
第2回だけAdvancedしか実施されません。Basicを受けるなら第1回か第3回に限られる、ということになります。検定日から結果発送までは、第1回で6月13日から8月24日までの72日間です(この日数は編集部が数えた値です)。
なお、この記事では申込の締切日を採っていません。テスト概要ページには申込開始日として「3月3日(月)」と書かれていますが、2026年3月3日は火曜日で曜日が合いません。同じお知らせにも「3月上旬に『実施概要』やその他の内容を更新予定です」と書かれており、更新途中の記載が残っていると判断しました。
GTECのCBTタイプは2025年度をもって実施が終わっている
GTECには長らく、学校で受ける検定版とは別に、個人で会場申込ができる「CBTタイプ」がありました。この選択肢はすでにありません。
ベネッセが2025年10月に出した「『GTEC』CBTタイプ 実施終了のお知らせ」の逐語は「この度『GTEC』 CBTタイプにつきまして、今後のサービス提供の見直しに伴い、2025年度第2回の実施をもって試験実施を終了させていただくこととなりました」です。
| 項目 | 公表されている内容 |
|---|---|
| 実施の終了時期 | 2025年度第2回の実施をもって終了 |
| 既に取得したスコアの有効期限 | 2025年度に受検した試験の成績は2027年度末(2028年3月末)まで有効 |
| 入試での扱い | 「大学入試への活用については、各大学にお問い合わせください」 |
| 終了後も続くもの | 「GTEC」検定版 学校受検型 |
| 検定版の実施校数 | 全国約630の中学校・高校 |
| 受検の申込先 | 「ご受検をご希望の場合は、学校を通じてお申込みいただく必要がございます」 |
2026年9月時点で新しく受けられるGTECは、学校を通して申し込む検定版だけです。個人の意思だけで申し込む道は、公式のお知らせの上では残っていません。ベネッセも「お手数ですが、学校の先生へお問い合わせくださいますようお願い申し上げます」と書いています。
2025年度に受けたCBTタイプのスコアは2028年3月末まで有効と公表されています。ただし、それを入試で使えるかどうかは大学側の判断だ、というのがベネッセの説明です。
GTECが大学入試で実際にどう使われているか(文部科学省の調査)
ベネッセは、GTECの入試での使われ方について「『GTEC』のオフィシャルスコアは全国500以上の大学・短大の入試で活用可能!」と書いています。試験別の統計は国の調査には無いため、ここからは「英語資格・検定試験全体」の数字になります。
文部科学省委託調査「令和7年度 大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に関する調査研究 調査報告書」の第6章に、選抜区分ベースの活用率が載っています。
| 選抜方法 | 英語資格・検定試験の活用あり | 集計した選抜区分数 |
|---|---|---|
| 一般選抜(大学全体) | 28.7% | 35,002 |
| 総合型選抜(大学全体) | 29.0% | 21,692 |
| 学校推薦型選抜(大学全体) | 27.5% | 21,106 |
| 一般選抜・国立大学 | 13.8% | 2,702 |
| 一般選抜・公立大学 | 5.5% | 1,025 |
| 一般選抜・私立大学 | 30.8% | 31,275 |
一般選抜では、私立大学の30.8%に対して公立大学は5.5%。同じ英語外部検定の利用でも、設置者によって6倍近い開きがあります。この数字はGTEC単独ではなく、英語資格・検定試験全体の活用率です。GTECだけの割合は国の調査には出ていません。
同じ報告書は、一般選抜での活用方法について「国立大学では共通テストに換算(免除なし)が73.4%、公立大学では出願資格が37.5%、私立大学では個別学力検査に換算(免除あり)が31.9%で最も多い」と書いています。集計対象は国立372、公立56、私立9,619の選抜区分です。設置者ごとに、スコアの使われ方そのものが違います。
GTECのスコアがCEFRに対応づけられた検証方法(文部科学省の資料)
GTECのスコアとCEFRの対応が、どういう手順で決められたか。文部科学省が平成30年3月に作成した「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」の附属資料に、試験ごとの検証体制が書かれています。
GTECの欄の逐語は「検証には東京外国語大学を中心とした研究者6名と(一財)進学基準研究機構が参加」「リーディング及びリスニングはBookmark法、スピーキング及びライティングはContrasting-group法を使用して4技能それぞれにCEFR閾値を設定。4技能それぞれの閾値を合計することにより4技能総合のCEFR閾値を設定」です。
| CEFR | GTEC | 実用英語技能検定 | TEAP | IELTS | TOEFL iBT |
|---|---|---|---|---|---|
| C2 | ― | ― | ― | 8.5〜9.0 | ― |
| C1 | 1350〜1400 | 2600〜3299 | 375〜400 | 7.0〜8.0 | 95〜120 |
| B2 | 1190〜1349 | 2300〜2599 | 309〜374 | 5.5〜6.5 | 72〜94 |
| B1 | 960〜1189 | 1950〜2299 | 225〜308 | 4.0〜5.0 | 42〜71 |
| A2 | 690〜959 | 1700〜1949 | 135〜224 | ― | ― |
| A1 | 270〜689 | 1400〜1699 | ― | ― | ― |
この表のGTECの欄には、Advanced・Basic・Core・CBTの4つがまとめて入っています。対照表は括弧つきで、各試験が測定できる範囲の上限も示しています。GTEC CBTが1400、Advancedが1280、Basicが1080、Coreが840、下限が270です。C1の帯(1350〜1400)に手が届くのはGTEC CBTだけで、Advancedの上限1280はB2の帯の中に収まります。そしてそのGTEC CBTは、すでに実施が終了しています。
文部科学省の対照表のGTECの区切りと、ベネッセが現在公表している区切りは同じ値ではありません。たとえばB1の下限は、対照表では960、ベネッセの現行ページでは930です。対照表は平成30年(2018年)3月に作られた資料で、その後に運用が変わっています。いま自分のスコアがどのCEFRに当たるかを見るなら、ベネッセの現行ページの表を使うことになります。
対照表の空欄には意味があります。この対照表には「表中の数値は各資格・検定試験の定める試験結果のスコアを指す。スコアの記載がない欄は、各資格・検定試験において当該欄に対応する能力を有していると認定できないことを意味する」という注記が付いています。上の表で「―」にした欄は、その試験では当該レベルの判定が行われないという意味です。
GTECで、公表されていない数字
よく探されるのに、公式に数字が出ていないものを、公表されている範囲と合わせて並べます。
| 数字 | 公表の状況 |
|---|---|
| GTECの受検料 | 中高生向けGTECの一般公開ページに受検料の記載はない。検定版は学校を通じた申し込みで、費用は学校向けサイトでの案内になっている |
| 2026年度検定版の申込締切日 | テスト概要ページの申込欄が更新途中で、記載された日付と曜日が合わない。ベネッセ自身も「3月上旬に『実施概要』やその他の内容を更新予定です」と書いている |
| GTECの年間受検者数 | 公開ページに年間受検者数の掲載はない |
| GTECの平均スコア | 高校3年時の平均スコアに触れた資料はあるが、現行の公開ページに数値は載っていない |
| GTECを入試で使える大学の一覧 | ベネッセは「入試活用校検索」に委ねており、スコアページには「『GTEC』入試活用校検索は現在リニューアル中です」と表示されている |
| GTEC単独の入試活用率 | 文部科学省の調査は「英語資格・検定試験」全体でしか集計しておらず、試験別の内訳が無い |
| 素点とスコアの換算式 | IRTで統計処理していると公表されており、「ご自身の正答数でスコアを算出することはできません」と明記されている |
| 大学生・社会人向けGTECの仕様 | ベネッセの大学生・社会人向けGTECの公式ページで確かめる |
GTECの数字で最も混同されやすいのは「満点」です。840点・1080点・1280点の3つがあり、どれを受けたかで上限が変わります。「GTECで◯◯点」という話を読むときは、まず問題タイプがどれなのかを確認することになります。
GTECを調べるとき、最後に確認しておくこと
この記事で並べた数字を、確認の順番にまとめます。
- 4技能合計の上限スコアは Core 840点・Basic 1080点・Advanced 1280点の3種類
- 結果は合否ではなくスコアとCEFRレベル。測定範囲は Pre-A1 から B2 まで
- CEFRの区切りは B2=1180〜1280、B1=930〜1179、A2=680〜929、A1=260〜679、Pre-A1=0〜259
- Advancedは Reading 43問・Listening 40問・Writing 2問・Speaking 8問。時間は約45分・約25分・約25分・約15分
- Writing と Speaking は3タイプとも問題数・時間が同じ。差が付くのは Reading と Listening だけ
- スコアは各技能に均等配分。問題数が多い技能ほど1問の重みは小さくなる
- 入試に出せる「オフィシャルスコア証明書」が返るのは検定版 学校受検型だけ
- 2026年度の検定日は6月13日・8月22日・12月5日。第2回はAdvancedのみ
- CBTタイプは2025年度第2回で実施終了。取得済みスコアの有効期限は2028年3月末
大学入試でGTECを使うかどうかを決めるとき、最後に見るのは試験の仕様ではなく志望校の入試要項です。どのスコアを何点として扱うか、いつ取得したスコアまで有効か、4技能必須かは大学側が決めています。ベネッセ自身も、必要なスコアについては「大学によって、求められるレベルが異なるため、詳しくは、入試検索システムで、志望する大学の情報を調べてみてください」という書き方をしています。
スコア・CEFR対応・問題構成・採点体制・検定版とアセスメント版の違いはベネッセコーポレーションのGTEC公式ページ、2026年度の検定日は同社の2025年12月12日付お知らせ、CBTタイプの終了は同社の2025年10月付お知らせ、CEFR対照表と検証方法は文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」(平成30年3月)、入試での活用率は文部科学省委託調査「令和7年度 大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に関する調査研究 調査報告書」から採りました。いずれも2026年9月11日に開いて確認しています。
この記事で使ったGTECの一次ソース
すべて2026年9月11日に開いて確認しました。リンクは張っていないため、アドレスをコピーして開いてください。
ベネッセコーポレーション|GTEC シリーズ トップ(3種類の構成・入試活用可能な大学数・お知らせ一覧):https://www.benesse.co.jp/gtec/
ベネッセコーポレーション|GTEC テスト概要(上限スコア・検定版とアセスメント版・検定日・受検可能学年):https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/overview/2025.html
ベネッセコーポレーション|GTEC 問題サンプル(Core/Basic/Advancedの出題数・時間・採点の仕組み):https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/question
ベネッセコーポレーション|GTEC スコア(スコアとCEFRの対応表・技能別対照表・オフィシャルスコア証明書):https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/score/2023.html
ベネッセコーポレーション|GTEC 大学入試情報&受検者応援特設ページ:https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/admissions/
ベネッセコーポレーション|2026年度「GTEC」検定版 検定日のご案内(2025年12月12日):https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/cuet/news/pdf/gtec20251212.pdf
ベネッセコーポレーション|「GTEC」CBTタイプ 実施終了のお知らせ(2025年10月):https://www.benesse.co.jp/gtec/fs/cuet/news/pdf/【校了】CBT収束のお知らせ_HP掲載用.pdf
文部科学省|各資格・検定試験とCEFRとの対照表(平成30年3月):https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/091/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2018/07/27/1407616_003.pdf
文部科学省|令和7年度 大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に関する調査研究 調査報告書:https://www.mext.go.jp/content/20260327-mxt_daigakuc02-000048422_02.pdf

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