MENU

オンライン英会話の講師数と国籍は?公表数字を並べた

オンライン英会話の「講師数」は、実は全社が出している数字ではない。編集部が主要各社のサイトを1件ずつ当たったところ、人数を数字で書いていたのは一部だけで、QQEnglishが「3,000名以上のプロ教師」、Kimini英会話が「講師陣2,000名以上」、Weblio英会話が「約1900人の講師」という書き方をしていた。残りの多くは人数ではなく「国籍の数」で規模を示している。

この記事は、各社が自社サイトで公表している講師数・国籍数・料金と、矢野経済研究所が公表しているプレスリリースの市場規模を並べ直したものである。数字は2026年9月16日に各社サイトと矢野経済研究所のリリースで確認した。どのサービスがよいという評価はしない。並んだ数字を見て読者が自分で判断できる形にするのが目的である。

目次

オンライン英会話の講師数は「公表している社」と「していない社」に分かれる

まず押さえておきたいのは、講師数が業界の共通指標になっていないことだ。トップページに人数を書く会社もあれば、人数は一切書かず「世界◯ヵ国の講師」とだけ書く会社もある。同じ「講師数」という言葉でも、在籍総数なのか、いま予約できる人数なのかが会社ごとに違う。

編集部が2026年9月16日に確認した範囲では、人数を明記していたのはQQEnglish・Kimini英会話・Weblio英会話、そしてマーケットプレイス型のitalki・Preplyだった。DMM英会話とネイティブキャンプは、トップページでは国籍の数を前面に出していた。

この記事の数字の採り方

すべて各社が自社サイトに書いている表記をそのまま写した。比較サイトやまとめ記事の数字は使っていない。書かれていなかった項目は「記載なし」と書き、推定値で埋めていない。

オンライン英会話の講師数を公表値で並べた一覧

各社サイトの表記をそのまま並べる。表記のゆれ(「名」「人」「以上」)も原文のままにしてある。四捨五入や換算は編集部側では行っていない。

サービス サイトに書かれていた講師数 確認日
QQEnglish 3,000名以上のプロ教師 2026年9月16日
Kimini英会話 講師陣2,000名以上 2026年9月16日
Weblio英会話 約1900人の講師 2026年9月16日
DMM英会話 講師検索ページの既定表示で1,359人が該当 2026年9月16日
ネイティブキャンプ 人数の記載なし(国籍数で表記) 2026年9月16日
レアジョブ英会話 人数の記載なし 2026年9月16日
Bizmates 人数の記載なし 2026年9月16日
産経オンライン英会話Plus 人数の記載なし 2026年9月16日
ECCオンラインレッスン 人数の記載なし 2026年9月16日

DMM英会話の1,359人は、講師検索ページを開いたときの既定の絞り込みで該当した人数である。在籍総数として公表された数字ではない点に注意したい。絞り込み条件を変えれば該当数も変わる。

オンライン英会話の講師の国籍数はどこまで公表されているか

人数の代わりに国籍数を出す会社が多い。ここも表記が細かく分かれている。DMM英会話はプランによって国籍数の表記を分けており、1つの数字では説明していない。

サービス 国籍に関する表記
ネイティブキャンプ 世界140ヵ国以上の講師が在籍
DMM英会話(スタンダードプラン) 114ヵ国以上
DMM英会話(プラスネイティブプラン) 世界124ヵ国
DMM英会話(サイト全体の表記) 世界約132カ国
レアジョブ英会話 フィリピン人講師・日本人講師・ネイティブ講師が在籍(数の記載なし)
産経オンライン英会話Plus フィリピン人講師のほか日本人講師や多国籍なネイティブ講師も在籍(数の記載なし)
Bizmates フィリピン在住者中心・ネイティブのトレーナーも在籍(数の記載なし)

DMM英会話の講師検索ページで選択できる国・地域を数えると、アジア15、ヨーロッパ30、北米2、中南米22、オセアニア2、中東8、アフリカ35が並んでいた。合計は114前後で、スタンダードプランの「114ヵ国以上」という表記と整合する。

オンライン英会話で講師数の数え方が会社ごとに違う理由

数え方が揃わない背景には、契約の形の違いがある。フィリピンのオフィスに講師を出社させる形、在宅の講師と個別契約する形、講師が自分でプロフィールを出す市場型の3つでは、「在籍」の意味がそもそも違う。

QQEnglishはサイトに「国際資格TESOLの取得義務」と書いており、資格を課したうえでの3,000名以上という数字である。一方で市場型は登録さえすれば数に入るため、同じ「講師数」でも中身が揃わない。

形態 数字が示すもの この記事で挙げた例
オフィス出社型 雇用している教師の人数に近い QQEnglish
在宅契約型 契約している講師の登録数 Kimini英会話・Weblio英会話
マーケットプレイス型 プロフィールを掲載している人数 italki・Preply
検索結果の表示数 絞り込み条件に該当した人数 DMM英会話

つまり、講師数の大小をそのまま並べて優劣を語ることはできない。数字を見るときは「何を数えた数字か」を先に確認する必要がある。

オンライン英会話のマーケットプレイス型は桁が1つ違う

講師が自分で登録する市場型のサービスでは、公表される人数の桁が変わる。Preplyの英語講師のページには「46,099 English teachers」と表示されていた(2026年9月16日確認)。同じ日にitalkiの英語講師ページでは「4297 English tutors available」と表示されていた。

Preplyのページには、平均評価「4.94 out of 5 stars」、レビューを書いた利用者数「467,411 customers」、講師が話す言語が平均2言語、問い合わせへの返信が平均2時間という数字も並んでいた。これらはいずれも掲載時点の集計値で、日によって変動する種類の数字である。

サービス 英語講師の表示人数 併記されていた数字
Preply 46,099 English teachers 平均評価4.94/レビュー467,411件
italki 4297 English tutors available 記載なし

オンライン英会話の講師採用率として公表されている数字

人数ではなく「採用率」を出す会社もある。分母が応募者数であることは共通しているが、応募の集め方が違えば率も変わるため、そのまま質の比較には使いにくい。

レアジョブ英会話はサイトに「採用率わずか1%の講師陣」と書き、産経オンライン英会話Plusは講師採用率を「1.2%」と書いていた。hanasoは採用率ではなく「2年以上務めている講師が70%以上在籍」という定着の数字を出しており、同じ講師の質を語る場面でも指標が揃っていない。

hanasoはさらに「1/4の講師がカタコト以上の日本語に対応」と書いている。初心者が日本語での補助を求める場面を想定した数字で、講師数とはまた別の切り口である。

オンライン英会話の講師の資格や研修について公表されている内容

資格を数字で示しているのはQQEnglishで、国際資格TESOLの取得を義務としている旨を明記していた。Bizmatesはトレーナーの質に関する数字として、レッスン満足度97.9%、トレーナー満足度94.9%、上達実感91.1%を掲げている(いずれも自社調査としての表記)。

満足度は自社アンケートの集計であり、講師数のような外形的な数字とは性質が異なる。並べるときは、誰が何人に聞いた数字なのかという但し書きの有無まで含めて読む必要がある。

数字の性質を3つに分ける

①外形的な数字(講師数・国籍数・料金)②実績の累計(会員数・レッスン回数)③自社調査(満足度・上達実感)。この3つは確認できる度合いが違うので、同じ表に混ぜて並べないほうが読み違えにくい。

オンライン英会話の料金と講師数を並べて見る

講師数だけを見ても実際の負担は分からないので、各社が公表している月額も並べておく。表記が税込か税抜かは会社によって異なるため、サイトの書き方をそのまま写した。

サービス サイトに書かれていた月額
ネイティブキャンプ プレミアムプラン 6,800円/月(税込7,480円/月)/ファミリープラン 1,800円/月(税込1,980円/月)
DMM英会話 毎月8回 2ヶ月目以降4,880円/1日1回スタンダード 2ヶ月目以降6,980円/1日1回プラスネイティブ 2ヶ月目以降22,880円
レアジョブ英会話 日常英会話コース毎日25分 2ヶ月目以降7,980円/ビジネス英会話コース毎日25分 2ヶ月目以降12,980円
Kimini英会話 スタンダードPlus 6,800円/月(税込7,480円/月)/ウィークデイプラン 4,400円/月(税込4,840円/月)
QQEnglish 月4回コース 月会費3,280円(税込)/月8回6,180円/月16回9,680円/月30回14,980円
Weblio英会話 2,930円/月〜(最安)/11,930円/月(最高)
産経オンライン英会話Plus プラン200 4,620円(税込)/プラン620 6,380円(税込)/プラン1240 12,100円(税込)
ECCオンラインレッスン 月4回3,520円〜/月8回5,280円〜/1日1回11,935円/月
hanaso 回数プラン4,980円〜/毎日プラン7,980円〜/週2日プラン4,980円〜

レッスン1回の長さは、Kimini英会話・Weblio英会話・hanaso・ECCオンラインレッスンがいずれも25分と書いていた。ネイティブキャンプだけは「1レッスン : 1 ~ 25分」と幅で書いており、短時間の受講を前提にした表記になっている。ECCオンラインレッスンは「予習時間も含めた55分がレッスン時間」という独自の説明を添えていた。

Bizmatesは月額ではなく「25分を週7日/1レッスン173円〜」という単価表記、受講可能時間は「5:00〜25:00」と書いていた。同じ月額でも、回数制か毎日制かで1回あたりの単価は大きく変わる。Camblyは米ドル建てで、Groups 17ドル/月、Private+ 39ドル/月、Pro 56ドル/月と表示されていた(いずれも最低料金の表示は別途あり)。

オンライン英会話の会員数とレッスン実績の公表値

講師数を出していない会社でも、利用者側の累計は出していることが多い。レアジョブ英会話は累計会員120万人・レッスン7,500万回・法人導入4,000社を掲げていた。

サービス 公表されていた実績
ネイティブキャンプ ユーザー数410万人
レアジョブ英会話 累計会員120万人/レッスン7,500万回/法人導入4,000社
Bizmates 累計有料会員14万人以上
Preply レビューを書いた利用者467,411人(英語講師ページ)

なお運営会社側の情報として、レアジョブは設立が2007年10月18日、資本金が657,207千円(2026年3月末現在)と会社概要に記載していた。会員数と講師数は連動しないので、どちらか一方だけで規模を語ると見誤る。

オンライン英会話を含む語学市場の規模として公表されている数字

個社の数字だけでは全体像が見えないので、市場側の公表値も置いておく。矢野経済研究所が2025年9月30日に発表した調査では、2024年度の語学ビジネス市場(主要13分野合計)は前年度比0.2%増の7,906億円と推計されている。2025年度は7,901億円(前年度比99.9%)とほぼ横ばいの予測が示された。

この13分野は、語学スクール/オンラインの4分野(成人向け外国語教室・幼児・子供英会話教室・プリスクール・オンライン語学学習)、学習教材の5分野(書籍教材・独習用教材・電子辞書・幼児向け教材・通信教育)、関連ビジネスの4分野(語学試験・留学斡旋・講師派遣・通訳/翻訳)で構成される。調査期間は2025年4月〜7月とされている。

同リリースでは、2024年度に成人向け外国語教室市場とプリスクール市場がプラス成長を達成した一方、幼児・子供英会話教室はマイナスだったと整理されている。オンライン語学学習はこの13分野のうちの1分野であり、7,906億円のすべてがオンラインではない。

オンライン英会話の講師数と国籍を読むときに最後に確認しておくこと

ここまで並べた数字から言えることを整理する。第一に、講師数は全社が出している指標ではない。第二に、出している会社でも数え方が揃っていない。「3,000名以上」と「46,099」を同じ物差しで比べることはできない。

第三に、国籍数は人数とは別の話である。140ヵ国以上と書かれていても、その全部の国の講師がいつでも予約できるという意味ではない。国籍数は多様性の指標であって、可用性の指標ではない。

第四に、これらの数字は更新される。この記事の数字はすべて2026年9月16日時点で各社サイトに表示されていたものである。料金改定やプラン改称は頻繁にあるため、実際に申し込む前には各社の最新の表示を自分で見に行くのが確実だ。

確認する項目 見るべき場所
講師数が何を数えた数か 数字に添えられた但し書き・脚注
国籍数がどのプランの話か プラン別の料金ページ
月額が税込か税抜か 料金表の注記
初月割引が何ヶ月目まで続くか 初月価格の横の条件表記
レッスン1回の長さ コース説明ページ

数字を並べ直してみると、業界に共通の物差しがないことのほうがはっきり見えてくる。講師数という1つの数字でサービスを順位づけするのは、そもそも土台が揃っていない。自分が必要とする条件(時間帯・言語・回数・予算)に照らして、該当する講師が実際に予約できるかを個別に見るほうが確実である。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次