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ESAT-Jとは?都立高校入試での点数の付き方と実施結果の数字

令和7年度の中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)は、受験者70,489人・平均スコア74.9点で、最上位のグレードA(スコア100〜80)に入った生徒は47.2%でした。この結果は都立高校入試で点数に置き換えられ、グレードAは20点、Bは16点、Cは12点、Dは8点、Eは4点、Fは0点として扱われます。

この記事は、東京都教育委員会が公表している資料を並べ直したものです。数字は2026年9月17日に、東京都教育委員会の報道発表「令和7年度中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)の実施状況について」(2026年2月2日更新)、「中学校英語スピーキングテスト 令和7年度実施状況について」(令和8年5月28日・教育庁)、「令和8年度 中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)実施要項」(令和8年5月)、都立高校入試での結果活用を示した資料、および令和7年度の問題・解答例で確認しました。

目次

ESAT-Jとは?東京都教育委員会が都内公立中学校の全学年に実施するスピーキングテスト

ESAT-Jは、English Speaking Achievement Test for Junior High School Students の頭文字をとった名称です。実施要項では、都内の公立中学校、中等教育学校前期課程、義務教育学校後期課程、特別支援学校中学部(あわせて「都内公立中学校等」)の全学年を対象として実施する中学校英語スピーキングテストを「ESAT-J」と定義しています。

そのうち、中学校第3学年(義務教育学校では第9学年)を対象に実施するものが「ESAT-J YEAR 3(Y3)」です。都立高校入試で使われるのは、このYEAR 3の結果です。

実施要項に書かれているESAT-Jの目的は3つあります。1つ目は、中学校で学習した4技能のうち「話すこと」の技能の習得状況の成果と課題を検証し、指導の充実を図ること。2つ目は、中学校第3学年段階のスピーキングテストの結果を、都立高等学校入学者選抜で「話すこと」に関する評価として活用すること。3つ目は、都立高校の入学者の結果を踏まえ、高校入学後の4技能の総合的な指導に生かすことです。

実施体制は、東京都教育委員会が事業者と協定を締結し、区市町村教育委員会の協力を得て実施する形です。測定の範囲は、CEFRのA1程度からA2程度までと実施要項に明記されています。採点結果はIRT(項目応答理論)によって統計的に処理され、スコアが算出されます。

ESAT-Jの対象者と、受験しなくてよい人の区分

ESAT-J YEAR 3の対象は、都内公立中学校等に在籍する第3学年の全生徒です。ただし、都内公立特別支援学校の中学部と、都内公立中学校の特別支援学級に在籍している生徒については、希望による受験とされています。

一方、実施要項は次の人たちを「受験対象外」としています。ただし、ESAT-J YEAR 3の結果を都立高等学校入学者選抜に活用する場合は受験が可能です。

  • 都内にある国立・私立中学校に在籍する第3学年生徒
  • 都外の中学校に在籍する第3学年生徒
  • 外国において学校教育における9年の課程(現地校)を修了する見込みの者
  • 文部科学大臣が中学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した教育施設(日本人学校)の当該課程を修了する見込みの者
  • 中学校を卒業した者(卒業者)

会場は「都立学校、大学及び民間施設等」と定められています。受験上の配慮についても区分が設けられており、点字問題冊子による受験、拡大問題冊子による受験、ヘッドセットの装着、受験会場等に関する配慮など、解答時間の延長の有無を含めて12の配慮区分が実施要項に並んでいます。

ESAT-Jの実施日程──令和7年度の実績と令和8年度の予定

日程は年度ごとに公表されます。令和7年度の実績と、令和8年度の予定を並べると次のとおりです。

項目 令和7年度(実績) 令和8年度(予定)
受験申込の受付開始 7月3日(9月17日まで) 7月2日(9月16日まで)
受験上の配慮申請の締切 9月5日 9月4日
本試験日 令和7年11月23日(日・祝) 令和8年11月22日(日)
追・再試験日(予備日) 令和7年12月14日(日) 令和8年12月13日(日)
結果等の通知(本試験分) 令和8年1月7日 公表待ち
結果等の通知(予備日分) 令和8年1月23日 公表待ち

令和8年度の当日の時刻は、実施要項に「午後0時30分集合、午後1時開始、午後3時40分解散(予定)」と記載されています。これは本試験日・追再試験日のどちらも同じです。

会場数は、令和7年度の実績として次の数が公表されています。11月23日の本試験は都立学校191会場と民間会場等38会場、12月14日の予備日は都立学校6会場と民間会場等17会場です。

ESAT-Jの当日の時程──前半組と後半組に分けて実施する

ESAT-Jは、事業者が用意するタブレット端末等を用い、受験者を前半試験実施と後半試験実施の2組に分けて行われます。実施要項では、準備時間を含み前半・後半それぞれ65分程度とされています。令和7年度の報道発表に掲載された時程は次のとおりです。

時刻 前半試験実施 後半試験実施
正午〜午後0時30分 会場到着・受験教室入室(必要に応じて軽食)
午後0時30分〜午後1時 試験会場着席/スマートフォン及び携帯電話等の通信機器等の提出
午後1時〜午後2時5分 テスト実施 自習
午後2時5分〜午後2時20分 教室待機 教室待機
午後2時20分〜午後3時25分 自習 テスト実施
午後3時25分〜午後3時40分 退出

通信機器の提出が着席時に行われること、テストを受けていない組は同じ建物の中で自習していること、待機時間が15分設けられていることが、この表から読み取れる点です。

ESAT-Jの問題構成──Part A〜Dの出題数・準備時間・解答時間

ESAT-J YEAR 3の問題は4つのPartで構成されます。実施要項の「問題構成及び評価の観点」と、令和7年度11月23日実施分の問題・解答例に書かれた時間を合わせると、次の表になります。

Part ねらい 出題数 準備時間 解答(録音)時間
A 音読 英文を読み上げる形式の問題で、英語音声の特徴を踏まえ音読できる力をみる 2問 各30秒 各30秒
B 会話 図示された情報を読み取り、質問に適切に応答する力や、質問する・考えや意図を伝える・相手の行動を促すなどのやり取りをする力をみる 5問(解答4問+質問1問) 10秒または準備時間なし 各15秒以内
C ナレーション 日常の出来事について、話の流れを踏まえて相手に伝わるように状況を説明する力をみる 1問 30秒 40秒以内
D ショートスピーチ 身近なテーマに関して聞いたことについて、自分の意見とその意見を支える理由などを伝える力をみる 1問 60秒 40秒以内

合計の出題数は9問です。実際に声を出している時間を足すと、およそ4分半という計算になります(30秒×2+15秒×5+40秒×2=215秒)。65分程度という試験時間のうち、大半は説明・準備・機器操作に充てられている構成です。

評価の観点は3つに整理されています。「音声」(発音と強勢、読む速さや間の取り方などが適切か)、「コミュニケーションの達成度」(求められていることに適切に対応しているか)、「言語使用」(語彙や文法、文構造の使用が適切か)です。

ESAT-Jの評価方法──ESAT-J GRADEとスコアの対応表

ESAT-J YEAR 3の結果は、東京都教育委員会による「ESAT-J GRADE」という6段階評価で表されます。あわせて0〜100のスコアと、参考CEFR-Jレベルが個人レポートに記載されます。報道発表に掲載された段階別評価とスコアの対応、および実施状況資料に示された参考CEFR-Jレベルとの対応は次のとおりです。

ESAT-J GRADE スコア 参考CEFR-Jレベル
A 100〜80 A2.2/A2.1
B 79〜65 A1.3
C 64〜50 A1.2
D 49〜35 A1.1
E 34〜1 Pre A1
F 0 グレードなし

CEFR-Jは、外国語能力の参照基準であるCEFRを基に、日本の英語教育での利用を目的に作られた英語能力指標である、と実施状況資料に注記されています。参考CEFR-Jレベルは、各学年の測定範囲より高いレベルの場合でも、測定範囲内の一番高いレベルで表示される点にも注記が付いています。

ESAT-Jの都立高校入試での点数の付き方(20点満点の換算表)

ここが検索でいちばん多く問われる部分です。中学校は、ESAT-Jの結果として提供を受けた6段階の評価を生徒の調査書に記載し、その調査書を志願先の都立高校へ提出します。記載される場所は、調査書の「諸活動の記録」欄内です。

都立高校は、AからFまでの6段階で提出された評価を、次の表のとおり20点満点の点数として取り扱います。0〜100のスコアがそのまま加算されるわけではありません。

ESAT-Jの結果(評価) A B C D E F
都立高校で取り扱う点数 20点 16点 12点 8点 4点 0点

グレードが1つ違うと4点差が付く、等間隔の設計です。活用されるのは第一次募集・分割前期募集で、エンカレッジスクール、チャレンジスクール、英語学力検査を実施しない学校は対象外と資料に明記されています。

総合得点の中でこの20点がどの位置を占めるのかは、次の表のとおりです。

要素 素点 換算後
学力検査の得点(100点×5教科) 500点 700点
調査書点(5教科×5)+(4教科×5×2) 65点 300点
ESAT-Jの結果(調査書に記載) 20点 20点
合計 - 1,020点

学力検査と調査書点の比率は7:3で、その合計1,000点満点にESAT-Jの点数を加えて総合得点を算出する形です。20点は1,020点満点の約2.0%にあたります(20÷1020=1.96%/編集部の計算)。

受験から都立高校へ提出されるまでの流れも公表されています。令和7年11月23日(予備日12月14日)にスピーキングテストを受験し、令和8年1月中旬以降に個人および中学校が個人レポートを受け取り、令和8年2月上旬に都立高校へ調査書が提出される、という順序です。

ESAT-Jを受けなかった人の点数はどう決まるか(仮のスピーキングテスト結果)

東京都教育委員会の資料には、「スピーキングテスト不受験者については、都立高校入試において不利にならないように取り扱います」と書かれています。不受験者に該当するのは次の2つです。

  • ア:東京都の公立中学校等に在籍する者のうち、実施日(予備日を含む)にインフルエンザ等に罹患した者、学校保健安全法第19条により中学校長が出席停止の措置を行った者、および受験者本人の責めによらず、やむを得ない理由(病気で入院、交通事故により負傷等)により受験することができなかった者
  • イ:実施日時点で東京都の公立中学校等に在籍していないため受験していない者(私立中学校在籍者、他県中学校在籍者 等)

不受験者には「仮のスピーキングテスト結果」が算出されます。手順は、英語の学力検査の得点で順位を決め、不受験者と英語学力検査の得点が同じ者のスピーキングテスト結果をそれぞれ点数化し、その平均値を求める、というものです。同じ英語の点数だった受験者たちの平均が、そのまま自分の仮の点数になるという考え方です。

求めた平均値は、次の区切りでグレードに戻されます。

平均値 仮のスピーキングテスト結果
18点以上 A
14点以上18点未満 B
10点以上14点未満 C
6点以上10点未満 D
2点以上6点未満 E
2点未満 F

資料に載っている計算例はこうです。英語の学力検査の得点が同じ者のスピーキングテスト結果がAが3名、Bが5名、Cが2名であれば、点数は20点×3+16点×5+12点×2=164点、10人で割って平均値は16.4点。14点以上18点未満なのでBとなり、不受験者の仮のスピーキングテスト結果はBになります。

ESAT-Jの実施結果──令和7年度の受験者数と平均スコア

令和7年度(2025年度)の実施状況として公表された数字は次のとおりです。申込者数は77,903人(令和6年度は76,355人)、受験者数は70,489人(令和6年度は70,741人)。平均スコアは74.9で、令和6年度の68.3から6.6ポイント上がりました。

段階別評価の分布状況は次のとおりです。かっこ内は令和6年度の数値です。

段階別評価 スコア 令和7年度の分布 令和6年度の分布
A 100〜80 47.2% 31.3%
B 79〜65 29.0% 31.6%
C 64〜50 13.4% 22.2%
D 49〜35 5.9% 9.7%
E 34〜1 4.0% 4.6%
F 0 0.5% 0.5%

資料には、小数第2位の四捨五入の処理により合計が100.0%にならない場合がある、という注記が付いています。令和7年度はA・B・Cの3段階だけで89.6%を占めており、20点満点の換算でいえば12点以上を取った生徒が約9割だった計算になります。

ESAT-J GRADEの分布は4年間でどう動いたか(令和4年度〜令和7年度)

ESAT-Jが3年生を対象に始まったのは令和4年度です。実施状況資料には、令和4年度から令和7年度までのESAT-J GRADE度数分布が並べて示されています。

年度 F E D C B A
令和4年度 0.9% 8.3% 16.9% 31.4% 25.6% 16.8%
令和5年度 1.1% 6.5% 11.9% 26.0% 29.2% 25.3%
令和6年度 0.5% 4.6% 9.7% 22.2% 31.6% 31.3%
令和7年度 0.5% 4.0% 5.9% 13.4% 29.0% 47.2%

4年間で、グレードAは16.8%から47.2%へ、30.4ポイント増えました(編集部の計算)。逆にグレードDは16.9%から5.9%へ、グレードCは31.4%から13.4%へ下がっています。東京都教育委員会の資料も「令和7年度3年生のESAT-J GRADEは、『B』評価以上の割合が約8割になるとともに、『A』評価以上の生徒の割合が5割近くまで上昇」と記述しています。

スコアの面でも、令和6年度3年生と令和7年度3年生を比べると、スコア80以上の生徒の割合が31.2%から47.2%に増加し、平均スコアも6ポイント以上上昇した、と資料に書かれています。分布が上に寄るほど、同じグレードの中に入る人数は増えることになります。令和7年度でいえば、受験者の2人に1人近くが同じ20点を持って入試に臨んだ計算です。

ESAT-J YEAR 1・ESAT-J YEAR 2とは(中1・中2向けの位置づけ)

ESAT-Jは3年生だけのものではありません。東京都教育委員会の特設ページによると、令和4年度に3年生対象で始まり、令和5年度から1年生対象の「ESAT-J YEAR 1」と2年生対象の「ESAT-J YEAR 2」が開始、令和6年度に3年生対象のものが「ESAT-J YEAR 3」へ名称変更されました。

令和7年度の3学年を並べると次のとおりです。

項目 YEAR 1(中1) YEAR 2(中2) YEAR 3(中3)
受験人数(令和7年度) 66,748人 66,210人 70,489人
日程 令和8年2月2日〜3月16日(追試験 3月26日・30日) 令和7年11月23日(追・再試験 12月14日)
会場 各中学校(予備日は都有施設2会場) 都立学校・民間会場等
Part A 音読 1問 2問 2問
Part B 会話 3問 4問 5問
Part C イラスト説明 1問 イラスト説明 1問 ナレーション 1問
Part D ナレーション 1問 ナレーション 1問 ショートスピーチ 1問
評価方法 目標とするレベルに到達しているかを3段階で総合的評価 ESAT-J GRADE(6段階評価)

YEAR 1・YEAR 2の3段階評価は、「Excellent!(目標とするレベルを超えている)」「Good!(目標とするレベルにある)」「You can do it!(目標とするレベルまでもう少し)」という表記です。A〜Fのグレードは付きません。都立高校入試で使われるのはYEAR 3の結果だけです。

学年が上がるにつれてCEFR-Jレベルが上がる様子も公表されています。令和7年度の3学年を比べると、YEAR 1の最上位であるA1.3の割合が4.8%だったのに対し、YEAR 2ではA1.3の割合が37.0%。YEAR 2の最上位であるA2.1の割合が7.1%だったのに対し、YEAR 3ではA2.1が26.6%になり、さらにYEAR 3の最上位であるA2.2も20.6%と20%を超えました。

同じ生徒の集団を追った経年変化も示されています。令和7年度の3年生は、1年生時(令和5年度YEAR 1)から2年生時(令和6年度YEAR 2)にかけて全体の分布がCEFR-Jレベルで1段階程度上昇し、2年生時から3年生時にかけてさらに1段階程度上昇。A2レベル以上の生徒の割合は3.9%から47.2%へ増加した、と記述されています。

ESAT-Jの結果はいつ、どんな形で返ってくるか

令和7年度の結果等の通知は、11月23日実施分が令和8年1月7日、12月14日実施分が令和8年1月23日でした。提供される内容は次のとおりです。

  • ESAT-J GRADE
  • 参考CEFR-Jレベル
  • スコア
  • 該当GRADEに係るCAN-DO STATEMENTS
  • 学習アドバイス、Part別評価
  • ESAT-J GRADE別 教材等紹介ページの二次元コード
  • 今後の学習参考資料(設問ごとのそれぞれの評価に対応した複数の解答例)

返却の方法は、「生徒用マイページ」および「保護者用マイページ」での提示と、A4版個人レポート2枚の送付です。中学校は個人レポートを受領後に枚数を確認し、指定の受領報告フォームで受領報告をしたうえで、鍵のかかる場所で保管すると実施要項に定められています。

中学校には、学校データ(平均ESAT-J GRADEおよびその度数分布、平均スコアおよびその度数分布、平均参考CEFR-Jレベル、観点別結果、生徒成績一覧)と、東京都データが「中学校管理者用ページ」でデータ提示されます。区市町村教育委員会にも、所管する学校に係る結果が提供されます。

解答音声データの提供も行われており、令和7年度分の申請手続きは令和8年3月より開始と公表されています。

ESAT-Jの運営について公表されている数字

報道発表には、実施結果だけでなく当日の運営に関する数字も載っています。令和7年度は、会場準備の確認等に時間を要したことを主な要因として、試験開始・終了時刻の遅延が4会場で発生しました。

また、機器の不具合(疑い例を含む)、現場対応の誤りなどを主な要因として、91人が再度の受験機会の設定の対象となりました。対応としては、受験者および保護者に説明・謝罪のうえ、希望者に対して再度の受験機会を設定したと記載されています。東京都教育委員会は庁内に実施本部を設置し、実施後の電話による個別の申し出にも7件対応したとしています。

採点については、高度な英語力と英語教育に関する専門性を有する者が、事前に本テストの採点に係る研修を受講し、基準を満たした者が採点にあたる体制です。情報管理を徹底した環境において、採点基準に従い、複数の専任採点者による採点・審査を経て評価し、東京都教育委員会が採点状況と採点結果を確認する、と説明されています。

採点基準そのものも公表されています。Part Aは「発音と強勢」「読む速さや間の取り方」の2つの軸で評価し、Part B・C・Dはそれぞれ参考CEFR-Jレベル(A2.2/A2.1/A1.3/A1.2/A1.1/Pre A1/グレードなし)に対応した記述で基準が並べられています。たとえばPart Bの最上位は「5個全ての問題(4問の解答と1問の質問)において、コミュニケーションの目的や場面、状況などに応じて適切な解答をしている」という水準です。

この記事で扱っていないこと

ESAT-Jの対策方法、塾や教材の比較、合格ラインの予想はこの記事では扱っていません。いずれも東京都教育委員会が公表している数字ではないためです。ここに並べたのは、実施要項・報道発表・採点基準・問題および解答例に書かれている値だけです。

ESAT-Jで最後に確認しておくこと

ここまでに出てきた公表値を、確認しておきたい順に並べ直します。

  • 都立高校入試に使われるのは3年生対象の「ESAT-J YEAR 3」だけ。YEAR 1・YEAR 2は3段階の総合的評価で、A〜Fのグレードは付かない
  • 入試での点数は6段階の評価を換算したもので、A=20点、B=16点、C=12点、D=8点、E=4点、F=0点。スコアがそのまま加算されるわけではない
  • 総合得点は、学力検査700点+調査書点300点+ESAT-Jの20点=1,020点満点
  • 活用されるのは第一次募集・分割前期募集。エンカレッジスクール、チャレンジスクール、英語学力検査を実施しない学校は対象外
  • 不受験者には「仮のスピーキングテスト結果」が算出され、英語の学力検査の得点が同じ者の平均値からグレードが決まる
  • 令和7年度は受験者70,489人、平均スコア74.9、グレードAが47.2%、グレードFが0.5%
  • 問題は4つのPartで合計9問。声を出している時間の合計は約215秒

数字は年度ごとに更新されます。ここに挙げた値は2026年9月17日時点で東京都教育委員会が公表していたものです。令和8年度の実施要項では本試験日が令和8年11月22日、追・再試験日が令和8年12月13日と定められており、都立高等学校入学者選抜における結果の活用の詳細は「令和9年度 東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目」(令和8年9月公表予定)で定められることになっています。最新の値は東京都教育委員会が出す資料で確認してください。

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