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オーストラリア留学の費用はいくら?ワーホリと語学留学で分けて計算した

オーストラリア留学の費用は、ワーキングホリデーで行くか語学留学で行くかで、政府に払う金額が3倍近く違います。ワーキングホリデービザ(subclass 417)の1回目は840豪ドル、学生ビザ(subclass 500)は2,500豪ドル。その差は1,660豪ドル(約183,712円)です。

この記事は、オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)が公表しているビザ申請料と資金要件、オーストラリア政府の民間医療保険サイト(privatehealth.gov.au)、シドニー大学とニューサウスウェールズ大学が公表している2026年の語学コース学費を、ワーキングホリデーと語学留学に分けて並べ直したものです。数字はすべて2026年9月8日に各公式サイトで確認しました。豪ドル建ての金額は各公式ページの表示額をそのまま写しており、現地の税の扱いは公式表示に従うため税込・税別の区別は付けていません。円換算は1豪ドル=110.67円(オーストラリア準備銀行が公表した2026年9月8日の対円レート)で計算した編集部の概算です。

目次

オーストラリア留学の費用は、ワーホリと語学留学で最初に大きく割れる

同じ「1年オーストラリアにいる」でも、どのビザで入るかによって、払う金額も、働ける時間も、勉強できる期間も丸ごと入れ替わります。

入り方 ビザ ビザ申請料 滞在できる長さ 働けるか 勉強できる長さ
ワーキングホリデー subclass 417(1回目) 840豪ドル 最長12ヶ月 働ける(同一雇用主は通常6ヶ月まで) 最長4ヶ月(17週)
語学留学・大学進学 subclass 500(学生ビザ) 2,500豪ドル 最長6年・在籍に合わせる 授業期間中は2週間で48時間まで 制限なし(在籍している課程)
3ヶ月以下の短期留学 subclass 601(ETA) 申請料なし・アプリ利用料20豪ドル 1回の入国につき3ヶ月 働けない 合計3ヶ月まで

オーストラリア留学の費用を考えるとき、最初に決めるのは学校ではなくビザです。ビザが決まると、払う金額の枠が自動的に決まります。

オーストラリア留学でビザに払うお金は、1豪ドル単位で公表されている

内務省はビザ申請料を公式の料金表で公開しています。留学とワーキングホリデーに関係するものだけを抜き出すと、次のとおりです。

ビザ 金額(豪ドル) 円換算(概算・編集部の計算) 誰が払うか
学生ビザ(subclass 500)本人 2,500.00 約276,675円 語学学校・大学で学ぶ人
学生ビザ・同行家族(18歳以上) 1,530.00 約169,325円 配偶者など
学生ビザ・同行家族(18歳未満) 500.00 約55,335円 子ども
学生ビザ・追加申請(オーストラリア国内から) 700.00 約77,469円 すでに滞在中の家族が後から加わる場合
ワーキングホリデー(subclass 417)1回目 840.00 約92,963円 ワーホリで行く人
ワーキングホリデー(417)2回目 1,000.00 約110,670円 条件を満たして延長する人
ワーキングホリデー(417)3回目 1,000.00 約110,670円 条件を満たして再延長する人
ETA(subclass 601)アプリ利用料 20.00 約2,213円 3ヶ月以下の短期滞在者

内務省の料金表は2026年7月1日に更新されています。学生ビザの2,500豪ドルは「本人1人ぶんの最低額」で、家族を連れて行くと1人ずつ上乗せされます。

オーストラリア留学が3ヶ月以下なら、ビザ代は20豪ドルで終わる

日本のパスポートはETA(subclass 601)の対象に入っており、内務省の対象国・地域リストに日本が明記されています。

内務省の公式ページは「There is no Visa Application Charge (VAC) however there is an application service fee of AUD20 to use the Australian ETA app(ビザ申請料はかからないが、オーストラリアETAアプリの利用に20豪ドルのサービス料がかかる)」と書いています。

ここが分かれ目

ETAでも勉強はできます。内務省の逐語は「You can study or train for up to 3 months in total on this visa(このビザでは合計3ヶ月まで学ぶことができる)」。ただし働くことはできません。3ヶ月以下の語学留学なら、学生ビザの2,500豪ドルを払う理由が無くなります。差額は2,480豪ドル(約274,462円)です。

オーストラリア留学をワーキングホリデーで行くなら、確定して払うのは840豪ドル

内務省のワーキングホリデービザ(subclass 417)のページには、対象国ごとの年齢制限が一覧で載っています。日本は「Japan – 18 to 30 years」です。

項目 公式が定めている内容 金額(豪ドル) 円換算(概算・編集部の計算)
年齢 18〜30歳(国によっては35歳・日本は30歳) ― ―
ビザ申請料(1回目) 必ず払う 840.00 約92,963円
資金証明 「usually about AUD5,000」=持っていることを示す額 5,000.00 約553,350円
帰りの航空券 出国後の行き先までの運賃を示す必要がある(金額は非公表) 公表なし ―
滞在できる長さ 最長12ヶ月・ビザ発給から12ヶ月以内に入国 ― ―
就学 最長4ヶ月(17週) ― ―
同一雇用主で働ける期間 通常6ヶ月まで ― ―
医療保険 義務ではない。内務省は「strongly recommend」と書いている 公表なし ―

内務省は資金証明について「This is usually about AUD5,000 for your initial stay, plus the fare to where you are going after leaving Australia」と書いています。5,000豪ドルは払うお金ではなく、口座に持っていることを見せるお金です。

オーストラリア留学の学生ビザは、見せるお金まで金額で決められている

学生ビザ(subclass 500)は、学費とは別に「12ヶ月ぶんの生活費を持っていること」を金額で示さなければなりません。内務省はその額を公表しています。

示す必要があるもの 金額(豪ドル・12ヶ月ぶん) 円換算(概算・編集部の計算)
本人の生活費 29,710 約3,288,006円
同行する配偶者の生活費 10,394 約1,150,304円
同行する子ども1人の生活費 4,449 約492,371円
学齢期の子ども1人の学校費用(年) 13,502 約1,494,266円
渡航費(オーストラリア国外・アフリカ以外から申請) 2,000 約221,340円
代替手段=親または配偶者の年収(本人のみ) 87,856 約9,723,024円
代替手段=親または配偶者の年収(家族同行) 102,500 約11,343,675円

滞在が12ヶ月未満なら日割りになります。内務省の計算式は「年額を365で割り、滞在予定日数を掛ける」です。

本人の生活費29,710豪ドルを365で割ると1日あたり約81.4豪ドル(約9,008円)。半年(182日)の語学留学なら、示す生活費は約14,814豪ドル(約1,639,465円)になります。

オーストラリア留学の語学学校の学費は、週あたりに割ると比べられる

語学コースの学費は「◯週間でいくら」で出ているため、そのままでは長さの違うコースと比べられません。シドニー大学の付属機関 Centre for English Teaching が公表している2026年の Direct Entry Course の学費を、週あたりに割り直しました。授業は週20時間です。

コース 授業料(豪ドル) 事務手数料 教材費 合計(豪ドル) 円換算(概算・編集部の計算)
DEC 36(36週) 24,624 300 460 25,384 約2,809,247円
DEC 25(25週) 17,100 300 350 17,750 約1,964,394円
DEC 15(15週) 10,260 300 250 10,810 約1,196,343円
DEC 10(10週) 6,840 300 200 7,340 約812,318円
DEC 5(5週) 3,420 300 150 3,870 約428,293円

授業料を週数で割ると、どのコースも1週684豪ドル(約75,698円)でそろいます。長く通っても週単価は下がらない仕組みです。

ニューサウスウェールズ大学の UNSW College が公表している University English Entry Course の2026年学費と並べると、次のようになります。

提供元 コース 2026年の週単価(豪ドル) 10週の授業料(豪ドル) 円換算(概算・編集部の計算)
シドニー大学 CET Direct Entry Course 684 6,840 約756,983円
UNSW College University English Entry Course 694 6,940 約768,050円

UNSW College は15週で10,410豪ドル(約1,152,075円)、20週で13,880豪ドル(約1,536,100円)と公表しています。2027年の週単価は695豪ドルに上がる予定と明記されています。

なお UNSW College は「表示している学費は授業料のみで、その他の費用は含まない」と但し書きを付けています。両校の合計額をそのまま比べることはできません。

オーストラリア留学の保険(OSHC)は、政府が金額を公表していない

学生ビザには医療保険(Overseas Student Health Cover=OSHC)の加入が義務づけられています。内務省は「If you don’t provide your OSHC in your application form, we will refuse your visa application(申請書にOSHCを記載しなければ、ビザ申請は不許可になる)」と書いています。

ところが、オーストラリア政府はOSHCの保険料を公表していません。

政府の民間医療保険サイト privatehealth.gov.au が公表しているのは、保険料ではなく「どの保険会社が提供できるか」と「最低限の給付内容」だけです。

政府が公表していること 内容
提供できる保険会社 ahm OSHC/Allianz Care Australia(Peoplecare)/BUPA Australia/CBHS International Health/Medibank Private/NIB OSHC の6社のみ
薬剤の給付上限 1品目50豪ドルまで・個人契約は年500豪ドルまで(家族契約は1,000豪ドルまで)
給付の対象外 歯科・眼科・理学療法などの一般治療は対象外
保険料 公表していない(各保険会社が決める)

つまりOSHCの金額は、6社の見積もりを自分で取るまで確定しません。他社の記事に出ている「OSHCは年◯万円」という数字は、政府の公表値ではなく個別の保険会社の商品価格です。

オーストラリア留学で働ける時間と勉強できる期間は、ビザで上限が違う

費用を回収できるかどうかは、そのビザで働ける時間で決まります。内務省が定めている上限を並べます。

ビザ 働ける時間の上限 勉強できる期間の上限 医療保険
学生ビザ(500) 授業期間中は2週間で48時間まで(研究修士・博士課程とその家族は上限なし) 在籍する課程のあいだ OSHC加入が必須
ワーキングホリデー(417) 時間の上限なし。同一雇用主は通常6ヶ月まで 最長4ヶ月(17週) 義務ではない(強く推奨)
ETA(601) 働けない 合計3ヶ月まで 公式の要件なし

「働きながら長く語学学校に通う」という組み合わせは、どのビザでも成立しません。ワーホリは働ける代わりに通学が17週で止まり、学生ビザは通学に制限が無い代わりに就労が2週48時間で止まります。

オーストラリア留学の費用を1年分・語学留学で積み上げるとこうなる

学生ビザでシドニー大学CETの36週コースに通う場合、公式が金額を公表している項目だけを積み上げると次のようになります。

項目 金額(豪ドル) 円換算(概算・編集部の計算) 出どころ
学生ビザ申請料 2,500 約276,675円 内務省
学費(CET DEC 36・事務手数料と教材費込み) 25,384 約2,809,247円 シドニー大学
生活費(12ヶ月・ビザで示す額) 29,710 約3,288,006円 内務省
渡航費(ビザで示す額) 2,000 約221,340円 内務省
OSHC保険料 公表なし ― ―
合計(保険料を除く) 59,594 約6,595,268円 ―

1年の語学留学で、公式の数字だけで約660万円。この金額にOSHCの保険料が上乗せされます。

オーストラリア留学の費用を1年分・ワーホリで積み上げるとこうなる

同じ1年をワーキングホリデーで過ごす場合、公式が金額を出している項目はぐっと少なくなります。

項目 金額(豪ドル) 円換算(概算・編集部の計算) 払うのか見せるのか
ワーキングホリデービザ申請料(1回目) 840 約92,963円 払う
資金証明 5,000 約553,350円 持っていることを見せる
帰りの航空券 公表なし ― 見せる(金額は非公表)
学費(通う場合・最長17週) 実費 ― 払う
医療保険 公表なし ― 任意
公式が金額を出している合計 5,840 約646,313円 ―

仮にワーホリで語学学校にも通うなら、CETの15週コース(10,810豪ドル・約1,196,343円)を足しても16,650豪ドル(約1,842,656円)です。

語学留学1年の約660万円に対し、ワーホリは公式の数字だけなら約65万円。ただしワーホリの生活費は「見せる額」が公表されていないだけで、実際に生活する費用が消えるわけではありません。

オーストラリア留学の費用で、ワーホリと語学留学のどちらを選ぶかの分かれ目

2つのビザの差は、金額よりも「時間の使い方の制限」に出ます。

ここが分かれ目

17週を超えて語学学校に通いたいなら、ワーホリでは足りません。内務省は417ビザの就学上限を4ヶ月(17週)と明記しており、「If the main purpose of your stay is to study, consider a Student visa(滞在の主目的が勉強なら、学生ビザを検討してください)」と書いています。逆に、通うのが17週以内で、残りは働いて過ごすなら、ビザ代の差1,660豪ドル(約183,712円)とOSHCの保険料がそのまま浮きます。

3ヶ月以下で語学だけ学ぶなら、ETAの20豪ドルが最も安い入り方です。ただしETAでは1日も働けません。

30歳を超えているとワーキングホリデーの選択肢自体が消えます。日本のパスポートで417ビザを申請できるのは18〜30歳のあいだだけです。

オーストラリア留学の費用で、公表されていない数字

よく探されるのに、公式に数字が出ていないものを、公表されている範囲と合わせて並べます。

数字 公表の状況
OSHCの保険料 オーストラリア政府は保険料を公表していない。公表しているのは提供会社6社と最低給付内容だけ
日本からオーストラリアへの航空券の相場 公的機関が金額を公表していない。内務省が学生ビザで示すよう求める渡航費2,000豪ドルは「ビザで示す額」であって航空券の相場ではない
ホームステイ・シェアハウスの家賃 政府が金額を公表していない。内務省の生活費29,710豪ドルは家賃を含む総額の下限として示す額
オーストラリアの最低賃金とワーホリの税率 最低賃金は Fair Work Ombudsman、税率はオーストラリア国税庁(ATO)の公式ページで最新の金額を確かめる
ワーキングホリデーの年間発給枠 内務省の417ビザのページに枠の数字の記載がなかった

オーストラリア留学の総額を「◯◯万円」と1つの数字で出している記事は、公表されていない部分を推測で埋めています。

この記事で使ったオーストラリア留学の一次ソース

すべて2026年9月8日に開いて確認しました。

オーストラリア内務省|Visa fees and charges(ビザ料金表・2026年7月1日更新)

オーストラリア内務省|Student visa (subclass 500)

オーストラリア内務省|First Working Holiday visa (subclass 417)

オーストラリア内務省|Second Working Holiday visa (subclass 417)

オーストラリア内務省|Third Working Holiday visa (subclass 417)

オーストラリア内務省|Electronic Travel Authority (subclass 601)

オーストラリア政府|privatehealth.gov.au – Overseas Student Health Cover

シドニー大学 Centre for English Teaching|Direct Entry Course(2026年学費)

UNSW College|University English Entry Course(2026年・2027年学費)

オーストラリア準備銀行(RBA)|Exchange Rates(2026年9月8日のレート)

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