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英検の受験者数は年間何人?級別・方式別の内訳

英検の受験者数を1つの数字で答えるなら、2025年度の志願者数は4,543,122人です。日本英語検定協会が「受験の状況」ページで公表している、実用英語技能検定・英検IBA・英検Jr.を合算した人数で、日本の人口のおよそ27人に1人が1年間に申し込んでいる計算になります。

この記事は、公益財団法人 日本英語検定協会が公表している「受験の状況」ページ、2026年6月2日付の報道発表、および同協会の『統合報告書2026』に載っている人数・割合・金額を並べ直したものです。数字はすべて2026年9月11日に協会の公式サイトで確認しました。協会が「志願者数」と書いているものは志願者数、「受験者数」と書いているものは受験者数として、表記を分けたまま写しています。編集部が足し算・割り算をした箇所には、その旨を明記しています。

目次

英検の受験者数は、2025年度の志願者数で4,543,122人

協会の「受験の状況」ページは、年度ごとの志願者数を学校区分別に出しています。2025年度実施分(2025年4月1日〜2026年3月31日)の内訳は次のとおりです。

学校区分 2025年度の志願者数 全体に占める割合(編集部の計算)
小学校以下 516,844人 11.4%
中学・高等学校(高専含む) 3,144,528人 69.2%
大学(短大・専修学校含む) 41,963人 0.9%
その他 839,787人 18.5%
合計 4,543,122人 100%

中学・高校だけで7割を占めます。英検が「学校でまとめて受ける試験」として動いていることが、この1本の表だけで分かります。逆に、大学生の枠は41,963人しかなく、全体の1%に届きません。

ここが分かれ目

協会がこのページで出しているのは志願者数であって、受験者数ではありません。申し込んだ人数と、当日実際に席に座った人数は別です。協会は受験者数を学校区分別には公表していないため、この記事でも「志願者数」と書いてあるものは志願者数のまま扱います。

英検の受験者数の推移を、過去5年分で並べる

「受験の状況」ページには、過去の年度も残っています。2021年度からの5年分を、そのまま並べます。

年度 小学校以下 中学・高等学校
(高専含む)
大学(短大・
専修学校含む)
その他 合計
2021年度 461,154人 3,026,585人 65,549人 549,380人 4,102,668人
2022年度 524,833人 3,102,592人 54,624人 523,871人 4,205,920人
2023年度 551,604人 3,259,884人 49,003人 643,207人 4,503,698人
2024年度 547,536人 3,123,527人 41,405人 777,531人 4,489,999人
2025年度 516,844人 3,144,528人 41,963人 839,787人 4,543,122人

5年で見ると、合計は410万人台から454万人台へ増えています。ただし内訳の動きは一様ではありません。大学(短大・専修学校含む)は65,549人から41,963人へ、5年で36%減っています。いっぽう「その他」は549,380人から839,787人へ、53%増えました。

小学校以下は2023年度の551,604人が頂点で、そこから2年連続で減っています。全体が増えているのに、小学生と大学生は減っている。伸びているのは中学・高校と、社会人を含む「その他」の層です。

協会はこのページに注記も付けています。逐語は「なお、年度をまたぐ集計の際に、年度ごとの集計値が若干変動する場合がありますことをご了承ください。」です。過去の数字も動きうる前提で見る必要があります。

英検の受験者数を「454万人」と書いた発表と、4,543,122人のずれ

協会は2026年6月2日付の報道発表で、別の言い方をしています。逐語は「2025年度の英検テストファミリーの志願者数は454万人となり、前年から5万人増となりました。」です。

454万人は4,543,122人を万人単位に丸めた数字で、中身は同じです。ただし「英検テストファミリー」という言葉が指す範囲は、2つの資料でそろっていません。

資料 合算に含まれる試験(逐語) 2025年度の数字
「受験の状況」ページ 実用英語技能検定、英検IBA、英検Jr. の志願者数の合算 4,543,122人
『統合報告書2026』のグラフ注 実用英語技能検定、及び、英検IBA、英検プレテスト、英検ESG、英検Jr.の志願者数合算 454万人

統合報告書のほうは、英検プレテストと英検ESGが2つ余分に入っています。同じ454万人という数字に、2つの違う定義がぶら下がっている、というのが公式資料の現状です。どちらが誤りという話ではなく、集計の粒度が違う2つの表記が並んでいます。この記事では、内訳まで公表されている「受験の状況」ページの4,543,122人を答えとして扱います。

なお協会は「このたび合算表記をおこなうにあたり、これまで各試験それぞれでおこなってきた集計方法を統一したことで、本発表の数値と各試験の過去の数値とで若干の差異が生じる場合がございます」とも書いています。試験単体の古い数字と突き合わせると合わないことがある、と協会自身が予告しています。

英検の受験者数を級別に見ると、公表されているのは学齢別の総数だけ

級ごとの志願者数・合格率を1本の表で公表している公式ページは、2026年9月11日時点で見つかりませんでした。協会が『統合報告書2026』で出しているのは、学齢別の受験者数と、そこに含まれる級別の増減の説明です。

区分 2025年度の受験者数 前年度差 協会が書いている中身
高校生 約142万人 8.4万人増 「新設の準2級プラス以上の受験者数が7.9万人増加」
中学生 約123万人 1万人増 「英語力の高い受験者は新設の準2級プラスを目指し、下位級の生徒は中学卒業程度の3級を目指した移行が見られます」
小学生 約38万人 増加(数値の記載なし) 「特に3級以上の受験者数が増加しており、準2級プラスの受験者数が一定数いるのは準2級からの移行があったものと見受けられます」

高校生142万人+中学生123万人+小学生38万人で303万人。これは編集部が足した値で、協会が合計として公表しているものではありません。「受験の状況」ページの学校区分別(志願者数)とも母数が違うため、そのまま突き合わせることはできません。

級の構成そのものは公表されています。英検は1級・準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級・4級・5級の8つで、準2級プラスは2025年に新設された級です。協会は統合報告書で「2025年には新たに準2級プラスを新設し、身近な目標級としてご活用しやすい環境を整えました」と書いています。

級 推奨目安(公式表記) 習得目標(公式表記)
1級 大学上級程度 リーダー(品格)の英語
準1級 大学中級程度 使える英語で世界へ
2級 高校卒業程度 2級から海外留学
準2級プラス 高校上級程度 大学入試レベル
準2級 高校中級程度 履歴書で評価される
3級 中学卒業程度 使える英語の登竜門
4級 中学中級程度 基礎力定着
5級 中学初級程度 高校入試レベル

英検の受験者数を方式別に分けると、S-CBTが58.8万人

方式の内訳で公表されているのは、英検S-CBTの志願者数です。2026年6月2日付の発表に逐語で書かれています。

逐語は「英検®S-CBTの志願者数は58.8万人(前年比115%)となるなど、受験機会の拡充やCBT化への取り組みも進展しています。」です。前年比115%ということは、2024年度はおよそ51万人だった計算になります(編集部の逆算)。

方式 会場 2025年度の公表値 受けられる級
英検(従来型)本会場 協会が設定する本会場 方式別の内訳は非公表 1級〜5級
英検(従来型)準会場 団体が用意する準会場(一次試験) 方式別の内訳は非公表 2級〜5級(団体申込のみ)
英検S-CBT テストセンター 58.8万人(前年比115%) 準1級〜3級
英検S-Interview 受験上の配慮措置に適した本会場 方式別の内訳は非公表 1級〜3級

S-CBTの比重は、個人申込に絞るともっと大きくなります。統合報告書の「英検S-CBT利用状況」には「個人申込者のうち英検S-CBT志願者割合 49.1%」と書かれています。学校や塾を通さず自分で申し込む人の、ほぼ半分がCBTを選んでいる計算です。

協会はこの流れを「近年、受験日程や会場を柔軟に選択できるCBT方式へのニーズが高まっています。英検S-CBTの志願者数は年々増加を続けており、今後もさらなる需要拡大が見込まれます」と説明し、直営CBTセンターの増設を進めていると書いています。

英検の受験者数を支えている「準会場」と塾の数

454万人という規模は、協会の会場だけでは回りません。統合報告書に、その受け皿の数が書かれています。

逐語は「全国約2,000の団体(塾・英会話教室等)のみなさまのご協力のもとで準会場での一般受験者を受け入れたり試験の品質を維持しつつCBTの導入を進めたりなどの受験機会の拡大により、受験者にとっての利便性を高めています。」です。

受け皿 2025年度の公表値
準会場として一般受験者を受け入れる団体(塾・英会話教室等) 全国約2,000団体
塾利用の志願者数 67.5万人
検定料の公費補助を実施している自治体数 356件
英検IBAを使った英語能力向上事業の受験者数 72.2万人

塾経由だけで67.5万人。全体454万人のおよそ15%にあたります(編集部の計算)。自治体が検定料を公費で補助している件数も356件あり、受験者数の一部は「自腹ではない受験」で成り立っています。

英検の受験者数と、2026年度から下がった検定料

協会は2026年度第1回検定から、検定料を全級一律で100円引き下げました。統合報告書の逐語は「2026年度第1回検定より、「英検(従来型)」「英検S-CBT」「英検S-Interview」の検定料を全級一律で100円引き下げました。」です。

方式・申込区分 1級 準1級 2級 準2級プラス 準2級 3級 4級 5級
英検(従来型)本会場・新料金 12,400円 10,400円 9,000円 8,600円 8,400円 6,800円 4,600円 4,000円
英検(従来型)準会場・新料金 ― ― 6,800円 6,300円 6,000円 4,900円 2,800円 2,400円
英検S-CBT・新料金 ― 10,500円 9,600円 9,200円 9,000円 7,700円 ― ―
英検S-Interview・新料金 12,500円 10,500円 9,600円 9,200円 9,000円 7,700円 ― ―

いずれも税込で、4級・5級は一次試験のみです。同じ2級でも、本会場の9,000円と準会場の6,800円では2,200円ちがいます。準会場は団体申込のみで、これが学校・塾経由の受験が多い理由の1つです。

協会は値下げの理由も書いています。逐語は「これはAIを活用した問題作成・採点業務の改革や、生涯学習アカウント等のデジタルサービス推進など、ICT活用による業務効率化を進めてきたことが背景にあります。」です。

英検の受験者数と検定料を、10年分の推移で見る

統合報告書には、実用英語技能検定の検定料の10年推移も載っています。協会の注記は「英検検定料は1〜3級の検定料の平均を算出しています(4技能の級に限定)」です。

年 実用英語技能検定の検定料(1〜3級の平均)
2016年 5,594円
2017年 5,854円
2018年 5,854円
2019年 6,468円
2020年 6,969円
2021年 8,574円
2022年 7,889円
2023年 7,889円
2024年 8,611円
2025年 8,338円

10年で5,594円から8,338円へ、およそ1.49倍になっています(編集部の計算)。同じ10年で英検テストファミリーの受験者数は339万人から454万人へ、およそ1.34倍。検定料が上がっても受験者数は落ちていない、という形です。

協会は他の国際試験との比較も同じページに載せています。2025年の欄で最も高い試験は英貨325ポンド(統合報告書の円換算で64,069円)、最も安い試験は米貨70ドル(同10,476円)でした。円換算は「その年の年間平均レートを使用」と注記されています。

英検の受験者数が示す、高校卒業までの受験経験率

年間454万人という数字よりも、進路を考えるうえで効くのは「どれだけの人が一度は受けているか」のほうです。統合報告書に割合が出ています。

逐語は「受験機会の拡大に努めた結果、高校卒業までに8割超が英検テストファミリーの受験経験があります。」で、グラフの数字は受験経験者86%、非受験者14%(2024年)です。

指標 公表値 年
高卒時の英検テストファミリー受験経験者の割合 86% 2024年
高卒時の非受験者の割合 14% 2024年
高卒時2級以上取得者数 192千人(協会は2025年度を速報値と注記) 2025年
高卒時2級以上取得者数の伸び グラフ内の表記は「2.5倍」 2016年比

高校を出るまでに、7人に6人が一度は英検を受けている計算になります。協会はこの背景として、文部科学省が中学校卒業段階でCEFR A1(英検3級程度)以上、高等学校卒業段階でCEFR A2(英検準2級程度)以上を達成した中高生の割合を50%以上と示したこと、大学入試での外部検定利用が広がったことを挙げています。

英検の受験者数を他の英語試験と比べるとき、注意する点

統合報告書の「グローバル英語試験との比較(受験者数)」は、比較対象を「国際試験A」から「国際試験E」という匿名の記号で出しています。つまり、どの試験が何人かは公式資料からは特定できません。

グラフで数字が明示されているのは英検テストファミリーの2本だけで、2016年の339万人と2025年の454万人です。協会の説明は「英検テストファミリーの受験者数はグローバル展開するほかの英語4技能試験と比較しても、常に上位を占めるほどの規模で実施しています。」という書き方にとどまります。

比べるときに効いてくる違い 英検の場合
数えているのは申込か受験か 「受験の状況」ページは志願者数
集計の範囲 実用英語技能検定+英検IBA+英検Jr.(統合報告書では英検プレテスト・英検ESGも含む)
数える期間 年度(4月1日〜翌年3月31日)
対象地域 国内中心。協会は「近年では英検S-CBTの海外展開も広げており」と記載
同じ人の複数回受験 延べで数えるか実人数かの明記なし

同じ「受験者数」という言葉でも、志願者か受験者か、延べか実人数か、年度か暦年かで数字は簡単に2割動きます。他の試験と並べた表を見かけたら、まずこの5行を確認するのが安全です。

英検の受験者数で、公表されていない数字

よく探されるのに、公式に数字が出ていないものを、公表されている範囲と合わせて並べます。

数字 公表の状況
級別の志願者数・受験者数(1級は何人、3級は何人) 統合報告書のグラフは軸の目盛りのみで、値が振られていない
級別の合格率 協会は合否判定の仕組み(英検CSEスコア)は公開しているが、級別の合格率の数値表は公式サイトに載っていない
英検(従来型)本会場・準会場それぞれの志願者数 方式別で数値が公表されているのは英検S-CBTの58.8万人のみ
英検Jr.・英検IBA単体の志願者数 合算値として発表されており、単体の内訳は「受験の状況」ページに記載がない(英検IBAは英語能力向上事業の72.2万人のみ確認)
累計受験者数(創設以来の総数) 協会の公式ページに数値の掲載がない
海外での受験者数 「英検S-CBTの海外展開も広げており」という記述はあるが、人数の記載がない
2025年度の受験者数(志願者数ではない実受験者数) 学校区分別に公表されているのは志願者数のみ

「英検2級の合格率は◯%」という形の数字は、協会の公式サイトには載っていません。見かけたときは、どの資料の数字かを確かめてから使うのが安全です。

英検の受験者数を調べるとき、最後に確認しておくこと

この記事で並べた数字を、確認の順番に並べ直します。

  • 2025年度の志願者数は4,543,122人。約454万人という発表値と同じもの
  • 内訳は小学校以下516,844人、中学・高校3,144,528人、大学41,963人、その他839,787人
  • 中学・高校だけで69.2%を占める。大学は1%に届かない
  • 5年で全体は増えたが、大学(短大・専修学校含む)は36%減った
  • 方式別で数字が出ているのは英検S-CBTの58.8万人(前年比115%)だけ
  • 個人申込者のうち49.1%が英検S-CBTを選んでいる
  • 2026年度第1回検定から、従来型・S-CBT・S-Interviewの検定料が全級一律100円下がった
  • 高校卒業までの受験経験者は86%(2024年)

協会自身が「年度ごとの集計値が若干変動する場合があります」と注記している数字です。入試の出願書類など、数字そのものが効く場面で使うときは、協会の「受験の状況」ページをその時点でもう一度開いて確かめるのが確実です。

この記事の数字の出どころ

志願者数と学校区分別の内訳は日本英語検定協会「受験の状況」ページ、454万人・58.8万人・検定料の引き下げは2026年6月2日付の協会発表、学齢別の受験者数・検定料の10年推移・受験経験率は『統合報告書2026』から採りました。いずれも2026年9月11日に協会の公式サイトで開いて確認しています。

この記事で使った英検の一次ソース

すべて2026年9月11日に開いて確認しました。リンクは張っていないため、アドレスをコピーして開いてください。

公益財団法人 日本英語検定協会|受験の状況(年度別・学校区分別の志願者数):https://www.eiken.or.jp/eiken/about/situation/

公益財団法人 日本英語検定協会|「統合報告書2026」を公開(2026年6月2日・PDF):https://www.eiken.or.jp/association/info/2026/pdf/20260602_info_report.pdf

公益財団法人 日本英語検定協会|統合報告書2026(本体・PDF):https://www.eiken.or.jp/association/report/2026/pdf/outline21.pdf

公益財団法人 日本英語検定協会|各級の目安・過去問・試験内容(級の構成):https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/

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