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英語学習アプリのユーザー数は何人?公表データを並べた

英語学習アプリのユーザー数として公表されている数字のうち、いちばん大きいのは Duolingoの月間アクティブユーザー1億4,060万人(2026年4〜6月期) です。ただしこれは英語だけを数えた数ではなく、同社が扱う全言語コースの合計値として開示されています。

この記事は、各社の公式プレスリリース・IR資料・米国SECへの提出書類に出ている数字だけを並べ直したものです。数字は2026年9月16日に各社の公式サイトおよびSECのEDGARで確認しました。推計値・調査会社の見積もり・第三者メディアの引用は入れていません。

目次

英語学習アプリのユーザー数は何人?公表データを大きい順に並べる

最初に、各社が自ら出している数字をそのまま大きい順に並べます。ただし単位がバラバラです。「累計ダウンロード数」「累計登録ユーザー数」「月間アクティブユーザー数」は、同じ「人」でも意味がまったく違います。並べ替えた表を先に見てから、次の見出しで単位の話に入ってください。

アプリ/サービス 公表値 単位 公表元と発表日
Duolingo 1億4,060万人 月間アクティブユーザー(MAU) Duolingo 2026年4〜6月期 株主向けレター(2026年8月5日)
Busuu 1億2,000万人超 登録ユーザー Chegg 投資家向けリリース(2024年10月22日)
ELSA Speak 9,000万人超 learners(公式サイト表記) ELSA 公式サイト About us(2026年9月16日確認)
Santaアルク 1,000万人 累計ユーザー アルク(2025年10月20日)
mikan 1,000万 累計ダウンロード mikan for School 公式サイト(2026年9月16日確認)
abceed 500万人 累計ユーザー(2024年11月末時点) Globee(2024年12月26日)
スピークバディ 500万 日本国内の累計ダウンロード スピークバディ(2025年8月5日)
ネイティブキャンプ 320万人 累計ユーザー ネイティブキャンプ(2025年4月27日)

この表を「順位表」として読むと間違います。1行目のDuolingoだけが「いま1か月のあいだに実際に触った人」の数で、下の行の多くは「これまでに一度でも入れた/登録した人」の累計だからです。累計は退会した人も含んだまま増え続けるので、時間が経つほど大きくなります。

英語学習アプリのユーザー数には「4つの単位」がある

公表されている数字は、おおむね次の4種類に分かれます。どれで発表するかは各社の自由で、統一のルールはありません。

単位 数えているもの 時間とともにどう動くか この記事で該当する例
累計ダウンロード数 アプリが端末に入れられた回数 減らない。機種変更や入れ直しで二重に乗ることがある mikan、スピークバディ
累計登録ユーザー数 アカウントを作った人の延べ数 減らない。退会者も残る Busuu、Santaアルク、abceed、ネイティブキャンプ
月間アクティブユーザー(MAU) その月に実際に使った人 増えも減りもする Duolingo
日次アクティブユーザー(DAU) その日に実際に使った人 増えも減りもする。MAUより小さい Duolingo
有料会員数(サブスクリプション) お金を払っている人 増えも減りもする。いちばん小さい Duolingo

上から下へ行くほど数字は小さくなります。同じ会社の同じ時点でも、累計ダウンロード数と有料会員数では10倍〜100倍の開きが出ます。英語学習アプリのユーザー数を比べたいなら、まず「どの段の数字か」を揃えるところから始める必要があります。

世界規模の英語学習アプリのユーザー数(Duolingo・Busuu・ELSA)

世界規模で数字を開示しているのは、上場企業か、上場企業の傘下にある会社に偏ります。Duolingoは米国のナスダック上場企業で、四半期ごとにSECへ提出する書類のなかでユーザー数を公開しています。Busuuは2022年にChegg(米国上場)の傘下に入っており、Cheggの投資家向けリリースの定型文に登録ユーザー数が書かれています。

Duolingoが2026年8月5日に出した2026年4〜6月期の株主向けレターでは、MAU 1億4,060万人、DAU 5,870万人、有料会員 1,270万人と開示されています。前年同期はMAU 1億2,830万人、DAU 4,770万人、有料会員 1,090万人でした。

Busuuは、Cheggが2024年10月22日に出した投資家向けリリースの会社紹介部分で「登録ユーザー1億2,000万人超」と記載しています。インターフェースは16言語に対応していると同リリースに書かれています。ELSA Speakは公式サイトのAbout usページで「9,000万人超のlearners」「100か国超」「31言語超」と表記しています。

注意:全部が英語のユーザーではない

DuolingoとBusuuは英語以外の言語コースも提供しています。したがって「英語学習アプリのユーザー数」として引用するときは、英語以外の学習者も含んだ合計値である点を落とさないでください。英語だけの内訳は、いずれの公表資料にも数字としては出ていません。

Duolingoの英語学習アプリのユーザー数は四半期でどう動いたか

同じ会社を時系列で追うと、単位のブレがないぶん動きがそのまま読めます。Duolingoは四半期ごとに同じ3つの数字を出し続けているので、直近4四半期ぶんを並べます。

四半期 DAU MAU 有料会員
2025年1〜3月期 4,660万人 1億3,020万人 1,030万人
2025年4〜6月期 4,770万人 1億2,830万人 1,090万人
2026年1〜3月期 5,650万人 1億3,780万人 1,250万人
2026年4〜6月期 5,870万人 1億4,060万人 1,270万人

この表で目を引くのは、2025年1〜3月期から4〜6月期にかけてMAUが1億3,020万人から1億2,830万人へ減っている点です。一方で同じ期間にDAUは4,660万人から4,770万人へ増えています。MAUが減ってDAUが増えるという動きは、アクティブユーザーの総数ではなく「毎日使う層の密度」が上がった形として表れます。

前年同期比で見ると、2026年4〜6月期はDAUが23%増、MAUが10%増、有料会員が17%増と会社側が記載しています。DAUの伸びがMAUの伸びの2倍以上という構図は、直前の四半期(DAU21%増)から続いています。

日本発の英語学習アプリのユーザー数を並べる

日本の会社は上場していないことが多く、四半期ごとの定点データはほとんど出ません。代わりに「◯万突破」という節目のプレスリリースで数字が出ます。節目リリースは出た日付がそのまま情報の鮮度になるので、発表日とセットで読みます。

アプリ 運営 公表値 発表日 同時に公表された数字
Santaアルク アルク(開発はSocra AI) 累計ユーザー1,000万人 2025年10月20日 30時間の学習で平均183点アップ/3億件超の解答データを学習
mikan mikan 累計1,000万ダウンロード 公式サイト表記(2026年9月16日確認) 記載なし
abceed Globee 累計ユーザー500万人(2024年11月末時点) 2024年12月26日 収録教材1,000冊超/提携出版社35社超
スピークバディ スピークバディ 国内累計500万ダウンロード 2025年8月5日 法人・団体導入179社/レッスン1,000シーン超/初級者の利用比率68%
ネイティブキャンプ ネイティブキャンプ 累計ユーザー320万人 2025年4月27日 講師15,000名超/講師の国籍140か国超/教材24,000超

国内勢で1,000万の大台に乗っていると公表しているのは、Santaアルクとmikanの2つです。ただしSantaアルクは「累計ユーザー」、mikanは「累計ダウンロード」で、数え方が違います。ダウンロードは同じ人が機種変更で2回数えられることがあり、登録ユーザーはメールアドレス単位なので二重計上が起きにくい、という差があります。

英語学習アプリのユーザー数のうち、お金を払っている人は何割か

有料会員数まで公開しているのは、この記事で扱った中ではDuolingoだけです。2026年4〜6月期の公表値から比率を計算すると次のようになります。以下は公表値どうしを編集部が割り算した概算で、会社側が発表している比率ではありません。

分母 人数 有料会員1,270万人との比率(編集部の概算)
MAU 1億4,060万人 約9.0%
DAU 5,870万人 約21.6%

月に一度でも触った人のうち10人に1人弱がお金を払っている計算になります。毎日使う層だけに絞ると、5人に1人強まで比率が上がります。前年同期(有料1,090万人/MAU 1億2,830万人)で同じ計算をすると約8.5%なので、1年で0.5ポイントほど上がった形です。

日本の各社は有料会員数を出していないため、同じ計算はできません。参考として、abceedについては別媒体のインタビュー記事で有料会員数が語られていますが、会社の公式発表ではないためこの記事では採りませんでした。

英語学習アプリのユーザー数は「いつ時点」かで意味が変わる

節目リリースの数字は、発表日ではなく「集計の時点」が本体です。abceedの500万人は2024年11月末時点の数字を同年12月26日に発表したもので、この記事を書いている2026年9月時点では2年近く前の値です。

数字 集計の時点 発表日 2026年9月16日から見た古さ
Duolingo MAU 1億4,060万人 2026年4〜6月期 2026年8月5日 約2〜5か月
Santaアルク 1,000万人 発表時点 2025年10月20日 約11か月
スピークバディ 500万DL 発表時点 2025年8月5日 約13か月
ネイティブキャンプ 320万人 発表時点 2025年4月27日 約17か月
abceed 500万人 2024年11月末 2024年12月26日 約22か月
Busuu 1億2,000万人超 発表時点 2024年10月22日 約23か月

上場企業の数字だけが数か月以内で、それ以外は1年〜2年前のものです。英語学習アプリのユーザー数を横に並べるとき、この「古さの差」が順位をひっくり返すことがあります。ネイティブキャンプは320万人の発表から17か月が経っているので、いまの実数は当然それより大きいはずですが、公表がない以上この記事では320万人のまま置きます。

英語学習アプリのユーザー数とオンライン英会話の会員数は同じ土俵に乗るか

この記事ではネイティブキャンプを表に入れましたが、アプリ単体のサービスと、講師とつなぐオンライン英会話とでは、1ユーザーの重みが違います。無料で入れて放置できるアプリと、講師の予約が前提のサービスでは、「登録した」という行為のハードルが同じではないからです。

ネイティブキャンプが2025年4月27日のリリースで同時に出しているのは、講師15,000名超、講師の国籍140か国超、教材24,000超という供給側の数字です。アプリ各社の「教材1,000冊超(abceed)」「レッスン1,000シーン超(スピークバディ)」と並べると、人が介在するぶん規模の作りが違うことが読み取れます。

同じ土俵で比べたいときは、ユーザー数ではなく「1人あたりいくら払っているか」で揃えるほうが素直です。次の見出しでその割り戻しをやります。

英語学習アプリのユーザー数から1人あたり売上を割り戻す

Duolingoの2026年4〜6月期は、売上高2億9,850万ドル、予約高(Bookings)2億8,910万ドルと公表されています。前年同期は売上高2億5,230万ドル、予約高2億6,800万ドルでした。売上は18%増、予約高は8%増です。

分母 人数 四半期の売上2億9,850万ドルを割った額(編集部の概算)
MAU 1億4,060万人 約2.1ドル
DAU 5,870万人 約5.1ドル
有料会員 1,270万人 約23.5ドル

3か月ぶんの数字なので、有料会員1人あたりは月あたり約7.8ドルの計算になります。これはあくまで公表値どうしの割り算で、会社が発表している単価ではありません。円換算はレートの取り方で数字が動くため、この記事では行っていません。

同じ割り戻しを国内勢に対して行うことはできません。売上高を公表していないか、公表していてもアプリ単体の内訳が出ていないためです。1人あたり売上を比べられるかどうかは、そのまま「開示がどこまで進んでいるか」の差になっています。

英語学習アプリのユーザー数を読むときに落ちやすい3つの穴

ここまでの整理を、実際に数字を引用するときのチェック項目としてまとめます。

  • 穴1=単位の混同。「1,000万人」と「1,000万ダウンロード」を同じ行に並べない。どうしても並べるなら、表の列に単位を必ず書く。
  • 穴2=時点の混同。2年前のリリースの数字と、直近四半期の数字を同じ表で順位づけしない。発表日を列として持つ。
  • 穴3=対象言語の混同。DuolingoとBusuuの数字は英語以外の学習者を含む。「英語学習アプリのユーザー数」として引くときは必ず但し書きを付ける。

この3つを外すと、同じ公表データからまったく違う結論が出てしまいます。たとえば「国内最大は◯◯」と言うために累計ダウンロードを使うか、月間アクティブを使うかで、名前が入れ替わる可能性があります。公表されていない数字で埋めず、単位ごとに表を分けるのが安全です。

この記事で採らなかった数字

スタディサプリENGLISHの有料会員数は、運営会社の公式発表として公表されていません(2026年9月16日時点)。レアジョブの累計会員数は、同社のIR資料で確かめてください。第三者メディアが書いている数字は、一次ソースにあたれないかぎり採用していません。

英語学習アプリのユーザー数で最後に確認しておくこと

この記事で並べた数字を、もう一度ひとことずつで振り返ります。最大値はDuolingoのMAU 1億4,060万人(2026年4〜6月期)、登録ユーザーの累計ではBusuuの1億2,000万人超、国内発ではSantaアルクの累計1,000万人とmikanの累計1,000万ダウンロードが最上段です。

知りたいこと 見るべき数字 出どころ
いま何人が使っているか MAU・DAU 上場企業の四半期開示(Duolingo)
どれだけ広く配られたか 累計ダウンロード 各社の節目プレスリリース
どれだけ売れているか 有料会員数・売上高 SEC提出書類・決算資料
供給側の規模 講師数・教材数 各社の節目プレスリリース

英語学習アプリのユーザー数は、四半期ごとに更新されるものと、数年に一度しか更新されないものが混在しています。引用するときは必ず発表日を添え、古いものは「◯年◯月時点の公表値」と書くのが、いちばん誤解の少ない扱い方です。

なお、この記事の数字はすべて2026年9月16日に各社の公式サイト、プレスリリース、米国SECのEDGARで確認したものです。各社の最新の開示は発表のたびに更新されるため、実際に引用する際はその時点の公表資料で数字を取り直してください。

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