英検を何級から受けるかは、年齢ではなく級の目安で決まります。日本英語検定協会が公表している推奨目安は「中学初級程度」から「大学上級程度」までの8段階で、学年に対応づけられています。
この記事は、協会が公表している各級の目安・審査基準・志願者の内訳を並べ、どの学年からどの級を狙うのが公式データと噛み合うのかを整理したものです。数字は2026年9月7日に公式サイトから取得しました。
英検は何級から受けるかを、公式は学年で答えている
協会は各級に推奨目安を設定していて、これが受験級を決めるいちばん強い材料です。
| 級 | 推奨目安 | 対応するおおよその学年 | 習得目標 |
|---|---|---|---|
| 5級 | 中学初級程度 | 中学1年生 | ― |
| 4級 | 中学中級程度 | 中学2年生 | ― |
| 3級 | 中学卒業程度 | 中学3年生 | 基礎力定着/高校入試レベル |
| 準2級 | 高校中級程度 | 高校1〜2年生 | 使える英語の登竜門 |
| 準2級プラス | 高校上級程度 | 高校2〜3年生 | ― |
| 2級 | 高校卒業程度 | 高校3年生 | 大学入試レベル/2級から海外留学/履歴書で評価される |
| 準1級 | 大学中級程度 | 大学2年生前後 | 使える英語で世界へ |
| 1級 | 大学上級程度 | 大学3年生以降 | リーダー(品格)の英語 |
「推奨目安」と「習得目標」の列は協会の公表値です。
「対応するおおよその学年」の列は、協会の表現を学年に置き換えた編集部の読み替えで、協会が学年を指定しているわけではありません。
英検は何級からでも受けられる|受験資格の制限は無い
協会は各級を「誰でも身近にチャレンジできる学習目標」として案内しています。
年齢制限も、下の級から順に受けなければならないという条件も設けられていません。
「何級から受けるべきか」は、制度上の制限の話ではなく、目安に対して自分の力がどこにあるかの話です。5級から順に積む必要はありませんが、協会は級の説明の中で「5級・4級で習得してきた基礎力の集大成が3級」「準2級プラスまでつけてきた力を応用できるのが2級」と、積み上げの前提で書いています。
英検の審査基準は、何ができるかで書かれている
学年の目安だけでは、自分がどこに当てはまるか判断しにくいことがあります。
協会は級ごとに「程度」を1文で定義しているので、そちらで当てはめる方が確実です。
| 級 | 程度(公式の定義) |
|---|---|
| 1級 | 広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる |
| 準1級 | 社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる |
| 2級 | 社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる |
| 準2級プラス | 身近な話題であれば、社会生活に必要な英語を理解し、また使用することができる |
| 準2級 | 日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる |
| 3級 | 身近な英語を理解し、また使用することができる |
| 4級 | 簡単な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる |
| 5級 | 初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる |
「日常生活」までが準2級、「社会生活」に入ると2級以上、という切れ目になっています。
英検の志願者は、実際にはどの層が受けているか
何級から受けるかを考えるとき、実際の受験層の分布は判断材料になります。
協会は年度ごとの志願者数を区分別に公表しています。ただしこれは実用英語技能検定・英検IBA・英検Jr.の3試験を合算した数字です。
| 年度 | 小学校以下 | 中学・高等学校(高専含む) | 大学(短大・専修学校含む) | その他 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年度 | 516,844人 | 3,144,528人 | 41,963人 | 839,787人 | 4,543,122人 |
| 2024年度 | 547,536人 | 3,123,527人 | 41,405人 | 777,531人 | 4,489,999人 |
| 2023年度 | 551,604人 | 3,259,884人 | 49,003人 | 643,207人 | 4,503,698人 |
| 2022年度 | 524,833人 | 3,102,592人 | 54,624人 | 523,871人 | 4,205,920人 |
| 2021年度 | 461,154人 | 3,026,585人 | 65,549人 | 549,380人 | 4,102,668人 |
なお協会は、級別の志願者数は公表していません。
英検を何級から受けるかは、層ごとの割合で見ると分かりやすい
上の人数を割合に直すと、受験の中心がどこにあるかが一目で分かります。
| 年度 | 小学校以下 | 中学・高等学校 | 大学 | その他 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度 | 11.4% | 69.2% | 0.9% | 18.5% |
| 2024年度 | 12.2% | 69.6% | 0.9% | 17.3% |
| 2023年度 | 12.2% | 72.4% | 1.1% | 14.3% |
| 2022年度 | 12.5% | 73.8% | 1.3% | 12.5% |
| 2021年度 | 11.2% | 73.8% | 1.6% | 13.4% |
割合の列は、公表された人数を合計で割った編集部の計算で、小数第2位を四捨五入しています。
中学・高校が5年間ずっと約7割を占め、小学校以下も5年間で1割を超え続けています。
英検は3級から二次試験(面接)が加わる
受ける級を1つ上げるかどうかで、試験の形そのものが変わる境目があります。
協会は3級の説明で「この3級から面接試験が加わり、話す力が的確に測定されます」と書いています。
| 級 | 一次試験 | 二次試験 | 級認定の条件 |
|---|---|---|---|
| 1級〜3級 | リーディング・ライティング・リスニング | 面接形式のスピーキングテスト | 一次・二次の両方に合格 |
| 準2級プラス | リーディング・ライティング・リスニング | 面接形式のスピーキングテスト | 一次・二次の両方に合格 |
| 4級・5級 | リーディング・リスニング | ― | 一次試験の合否のみ |
3級からは面接がある、が受験級を決めるときのいちばん大きな段差です。
英検4級・5級のスピーキングテストは級認定と切り離されている
4級と5級にもスピーキングテストはありますが、扱いが違います。
協会は、4級・5級のスピーキングテストは級認定には影響せず、スピーキングテスト単位で合否判定されると明記しています。
| 項目 | 4級・5級のスピーキングテスト |
|---|---|
| 級認定への影響 | 影響しない |
| 受験の条件 | 一次試験の合否に関係なく受けられる |
| 合否の単位 | スピーキングテスト単位で判定 |
| 合格基準スコア | 4級324/5級266 |
つまり4級・5級は、話す力に自信が無くても級そのものは取れる作りになっています。
英検を何級から受けるか、検定料でも変わる
級を1つ上げると、検定料も上がります。
協会は2025年11月10日に、2026年度第1回検定から全級一律100円引き下げると発表しました。
| 級 | 本会場(2026年度・税込) | 準会場(団体申込のみ・税込) | 1つ下の級との差額 |
|---|---|---|---|
| 1級 | 12,400円 | ― | +2,000円 |
| 準1級 | 10,400円 | ― | +1,400円 |
| 2級 | 9,000円 | 6,800円 | +400円 |
| 準2級プラス | 8,600円 | 6,300円 | +200円 |
| 準2級 | 8,400円 | 6,000円 | +1,600円 |
| 3級 | 6,800円 | 4,900円 | +2,200円 |
| 4級 | 4,600円 | 2,800円 | +600円 |
| 5級 | 4,000円 | 2,400円 | ― |
差額の列は、本会場の検定料から編集部が引き算した値です。
準会場は団体申込のみで、1級と準1級は準会場での実施がありません。
英検の準会場は、学校で受けるときの選択肢になる
小中高生が学校でまとめて受ける場合、準会場が使われることがあります。
| 級 | 本会場(税込) | 準会場(税込) | 差額(編集部の計算) |
|---|---|---|---|
| 2級 | 9,000円 | 6,800円 | 2,200円 |
| 準2級プラス | 8,600円 | 6,300円 | 2,300円 |
| 準2級 | 8,400円 | 6,000円 | 2,400円 |
| 3級 | 6,800円 | 4,900円 | 1,900円 |
| 4級 | 4,600円 | 2,800円 | 1,800円 |
| 5級 | 4,000円 | 2,400円 | 1,600円 |
準会場は団体申込のみで、個人では選べません。
学校で英検を実施しているかどうかで、同じ級でも1,600円から2,400円の差が出ます。
英検の準2級プラスが加わって、何級からの答えが1段細かくなった
2025年度から準2級プラスが加わりました。
協会は、準2級プラスを「身近な社会的な話題について、概要や要点、詳細を理解したり、情報や自身の考えを多様な語句を用いながら詳細に伝えることができる級」と説明し、推奨目安を高校上級程度としています。
| 級 | 推奨目安 | 一次の合格ライン | 1つ下の級との差 |
|---|---|---|---|
| 2級 | 高校卒業程度 | 1520 | +118 |
| 準2級プラス | 高校上級程度 | 1402 | +80 |
| 準2級 | 高校中級程度 | 1322 | +219 |
| 3級 | 中学卒業程度 | 1103 | ― |
準2級と2級のあいだは、以前は198点差の1段でしたが、いまは80点と118点の2段に分かれています。
差の列は、公表されている合格基準スコアから編集部が引き算した値です。
英検を何級から受けるかの判断表
ここまでの材料を1枚にまとめます。
| いまの状況 | 目安になる級 | 公式の根拠 |
|---|---|---|
| 英語学習を始めたばかり | 5級 | 中学初級程度/英語学習のステップの始まりと協会が説明 |
| 中学の英語をひととおり習った | 4級 | 中学中級程度 |
| 高校入試を意識している | 3級 | 中学卒業程度/高校入試レベル |
| 日常生活の英語を扱える | 準2級 | 日常生活に必要な英語を理解し使用できる |
| 準2級を取り、2級はまだ遠い | 準2級プラス | 高校上級程度/2025年度新設 |
| 大学入試・履歴書で使いたい | 2級 | 高校卒業程度/大学入試レベル・履歴書で評価される |
| 教員採用・海外留学で使いたい | 準1級 | 大学中級程度/教員採用試験で優遇されると協会が説明 |
| 通訳案内士を目指す | 1級 | 通訳案内士試験の外国語(英語)筆記試験が免除される |
数字と説明は2026年9月7日に日本英語検定協会の公式サイトで取得したものです。
制度や検定料は変更されることがあるため、申し込む前に必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。
この記事で使った英検の一次ソース
- 公益財団法人 日本英語検定協会「過去問・試験内容/各級の目安」(2026年9月7日取得)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「各級の審査基準」(2026年9月7日取得)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「受験の状況」(2026年9月7日取得)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアとは」(2026年9月7日取得)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「準2級プラスの過去問・試験内容」(2026年9月7日取得)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「3級の過去問・試験内容」(2026年9月7日取得)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「5級の過去問・試験内容」(2026年9月7日取得)
- 公益財団法人 日本英語検定協会「2026年度 実用英語技能検定(英検)検定料を一律100円引き下げ」(2025年11月10日)(2026年9月7日取得)

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