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カナダ留学の費用はいくら?期間別の内訳と、アメリカとの差

カナダ留学の費用は、期間が6ヶ月を超えるかどうかで最初の1本の線が入ります。6ヶ月以下なら学生ビザ(study permit)そのものが要らず、150カナダドルの申請料も生体認証の85カナダドルも発生しません。

この記事は、カナダ政府(移民・難民・市民権省=IRCC)が公表している手数料、カナダ統計局が公表している留学生の授業料、大学の語学コースが公表している学費を、期間別に並べ直したものです。数字はすべて2026年9月7日に各公式ページで取得しました。円換算は1カナダドル=112.7396円(カナダ銀行が公表した2026年9月4日の対円レート)で計算した編集部の自作の計算です。

目次

カナダ留学の費用は、期間で3つに割れる

カナダ留学の総額は「授業料+政府に払う手数料+生活費」で決まりますが、このうち政府に払う手数料だけは1ドル単位で確定しています。そして期間によって、そもそも払うかどうかが変わります。

期間 学生ビザ(study permit) 入国に要るもの 働けるか
6ヶ月以下 要らない eTA(電子渡航認証)7カナダドル 働けない
6ヶ月超 必要(150カナダドル) eTA+生体認証85カナダドル 授業期間中は週24時間まで
ワーキングホリデー(最長12ヶ月) 学生ビザではなく就労許可 IEC参加費184.75カナダドルほか 働くための制度

同じ「カナダに1年いる」でも、学生として行くかワーキングホリデーで行くかで、政府に払う金額の内訳がまるごと入れ替わります。まずは確定している数字から順に見ていきます。

カナダ留学で政府に払うお金は、1ドル単位で公表されている

IRCCは申請手数料をすべて公式サイトの一覧に載せています。留学とワーキングホリデーに関係するものだけを抜き出すと、次のとおりです。

手数料の名前 金額(カナダドル) 円換算(自作の計算) 誰が払うか
学生ビザ(延長を含む) 150.00 約16,911円 6ヶ月超の課程で学ぶ人
生体認証(1人) 85.00 約9,583円 ビザ・就労許可の申請者
生体認証(2人以上の家族・上限) 170.00 約19,166円 家族で申請する場合
eTA(電子渡航認証) 7.00 約789円 空路で入国する日本国籍者
訪問者ビザ(TRV) 100.00 約11,274円 ビザ免除対象でない国籍の人
就労許可(延長を含む) 155.00 約17,475円 就労許可を取る人
IEC(ワーキングホリデー)参加費 184.75 約20,829円 IEC参加者
オープン就労許可の保有者手数料 100.00 約11,274円 ワーキングホリデー参加者

学生としてカナダに行く人が政府に払う最低額は、学生ビザ150ドル+生体認証85ドル=235カナダドル(約26,494円)です。これが、授業料や生活費とは別に必ず出ていく確定額になります。

カナダ留学が6ヶ月以下なら、150カナダドルは要らない

IRCCは「学生ビザ無しで学べる人」を集めたページで、こう書いています。「You don’t need a study permit if you’re coming to Canada for a program that lasts 6 months or less(6ヶ月以下の課程でカナダに来るなら、学生ビザは要りません)」。

つまり4週間の短期語学留学も、8週間のコースも、学生ビザの申請そのものが不要です。日本国籍なら空路入国のeTA 7カナダドル(約789円)だけで足ります。

ここが分かれ目

ただし6ヶ月以下でも学生ビザを取っておく道はあり、IRCCは「6ヶ月以下の課程でも学生ビザの申請は受理して処理しなければならない」としています。カナダで別の課程に進む可能性があるなら、渡航前に取っておくとカナダ国内から延長申請ができます。働けるようになるのは学生ビザを持ち、かつ課程が6ヶ月以上ある場合だけなので、6ヶ月以下の語学留学でアルバイトを当てにした計算はできません。

カナダ留学の語学学校の授業料は、週あたりに割ると比べられる

語学学校の学費は「1タームいくら」で出ていることが多く、そのままでは長さの違う学校と比べられません。ブリティッシュコロンビア大学(UBC)の付属機関である English Language Institute が公表している金額を、週あたりに割り直しました。

コース 期間 授業料(カナダドル) 1週あたり(自作の計算) 円換算(自作の計算)
English for Academic Purposes 8週間 3,900 487.5 約439,684円
EXPLORE 5週間 2,300 460.0 約259,301円
ASPIRE Intensive 3〜4週間 2,100〜2,850 ― 約236,753〜321,308円
ASPIRE 3〜4週間 1,650〜1,950 ― 約186,020〜219,842円
DISCOVER 4〜8週間 1,950〜3,900 ― 約219,842〜439,684円
出願料(返金不可) ― 200 ― 約22,548円

公式ページには「授業料はカナダドル建てで、教科書代は含まない」と明記されています。8週間のEAPで3,900カナダドル、出願料を足して4,100カナダドル=約462,232円。これが6ヶ月以下・学生ビザ不要で成立するカナダ留学の実額です。

カナダ留学で大学に入ると、授業料は留学生平均で年41,746カナダドル

半年を超える留学=大学・カレッジになると、桁がひとつ上がります。カナダ統計局は2025/2026年度の授業料を公表しています。

区分 2025/2026年度(カナダドル) 前年からの伸び 円換算(自作の計算)
留学生・学部(全国平均) 41,746 +2.5% 約4,706,427円
留学生・大学院(全国平均) 24,028 +1.5% 約2,708,907円
留学生・学部(最安州=ニューファンドランド・ラブラドール) 18,867 ― 約2,127,058円
留学生・学部(最高州=オンタリオ) 49,802 ― 約5,614,658円

同じカナダの学部でも、州を変えるだけで年30,935カナダドル(約3,487,600円)差が出ます。統計局は「2025/2026年度の留学生の学部授業料は、カナダ人学生の5.0倍を超える見込み。10年前は3.6倍だった」とも書いています。

学部より大学院のほうが安いのは、カナダの大学院が研究職に近い扱いを受けているためで、日本の感覚とは逆になります。

カナダ留学で「見せなければいけないお金」は2026年9月1日に上がった

学生ビザの申請では、授業料とは別に生活費を用意していることを示す必要があります。IRCCはこの金額を改定しました。

申請日 本人1人(年・カナダドル) 家族1人追加ごと 円換算(本人1人・自作の計算)
2026年9月1日以降 23,448 6,318 約2,643,518円
2025年1月1日〜2026年8月31日 22,895 6,170 約2,581,173円

上げ幅は553カナダドル(約62,345円)です。ケベック州以外で学ぶ場合の金額で、IRCCは「これらの金額に授業料と交通費は含まれない」と明記しています。つまり授業料41,746ドル+生活費23,448ドルで、大学1年目に用意を示す額は65,194カナダドル(約7,349,945円)からということになります。

カナダ留学中に働ける時間は、授業期間中で週24時間

生活費を働いて埋める前提で計算するなら、上限を先に確認しておく必要があります。IRCCの公式ページの内容は次のとおりです。

  • 授業期間中:学外で週24時間まで働ける
  • 学校が定めた休暇中(夏休み・冬休み・リーディングウィークなど):時間の上限なし
  • 条件:指定教育機関(DLI)のフルタイム学生で、課程が6ヶ月以上あり、学位・ディプロマ・サーティフィケートにつながること

週24時間を超えて働くのは学生ビザの条件違反にあたり、学生としての身分を失う可能性があるとIRCCは書いています。語学学校だけの留学は「学位・ディプロマ・サーティフィケートにつながる課程」に当たらないことが多く、この時点で学外就労の枠から外れます。

カナダ留学ではなくワーキングホリデーで行くなら、18〜30歳・生涯1回だけ

カナダのワーキングホリデーは International Experience Canada(IEC)という枠組みの一部です。条件は国籍ごとに違い、日本国籍の場合はIRCCの公式ページに次のように書かれています。

項目 日本国籍の条件(公式表記)
年齢 18歳から30歳まで(両端を含む)
期間 最長12ヶ月
参加回数 IECへの参加は1回のみ
所持金 最低2,500カナダドル(約281,849円)
保険 滞在期間の全期間をカバーする医療保険。入国時に提示を求められることがある
帰りの手段 出発前に往復航空券、または帰国便を買える資力を示すこと
同伴 扶養家族を同伴できない
カテゴリ 日本国籍が使えるのはWorking Holidayのみ(Young ProfessionalsとInternational Co-opは対象外)

「1回のみ」は年齢制限より重い条件です。18歳で1年使ってしまうと、29歳でもう一度という選択肢は残りません。手数料は参加費184.75ドル+オープン就労許可の保有者手数料100ドル+生体認証85ドルで、合計369.75カナダドル(約41,685円)です。

カナダ留学の費用を期間別に積み上げるとこうなる

ここまでの確定額だけを足した、期間別のモデルです。生活費の実額(家賃・食費)は住む都市で変わるため入れていません。入っているのは公式に金額が出ているものだけです。

行き方 内訳 合計(カナダドル) 円換算(自作の計算)
短期語学5週間 eTA 7+出願料200+授業料2,300 2,507 約282,638円
語学8週間(EAP) eTA 7+出願料200+授業料3,900 4,107 約463,022円
ワーキングホリデー12ヶ月 参加費184.75+就労許可保有者100+生体認証85+eTA 7 376.75 約42,475円
大学・学部1年 学生ビザ150+生体認証85+eTA 7+授業料41,746 41,988 約4,733,710円
大学・大学院1年 学生ビザ150+生体認証85+eTA 7+授業料24,028 24,270 約2,736,190円

ワーキングホリデーの376.75カナダドルは、この表でいちばん小さい数字です。ただし最低2,500カナダドルの所持金を示す必要があり、実際に持って行くお金としては約281,849円が別に要ります。

カナダ留学とアメリカ留学の差は、入学前に国へ払う金額に出る

アメリカ留学との比較は、費目がそろっているところだけを差額で見ます。学生として入国する前に必ず政府へ払う金額です。

国 入学前に政府へ払う確定額 円換算(自作の計算)
カナダ 学生ビザ150カナダドル+生体認証85カナダドル=235カナダドル 約26,494円
アメリカ SEVIS I-901手数料(F/Mビザ)350米ドル 約54,611円
差額 アメリカのほうが約2.06倍 約28,117円多い

米ドルの円換算は、カナダ銀行が公表した2026年9月4日の1米ドル=1.3840カナダドルを経由した編集部の自作の計算です。アメリカ側はSEVIS手数料のほかにビザ申請料が別途かかりますが、その金額は公式ページ(米国務省)が取得できなかったため、この記事では書きません。

カナダ留学の費用で、公表されていない数字

留学費用の記事でよく見る項目のうち、公式の数字が出ていないものです。

項目 公表の状況
ホームステイ費・家賃の相場 カナダ政府は生活費の証明額(23,448カナダドル)しか公表していない。内訳の相場は公的な数字が無い
語学学校の教材費 UBCの公式ページに「授業料に教科書代は含まない」とあるが、金額そのものが出ていない
留学エージェントの手数料 公表している会社と公表していない会社が混在し、比較できる形の一次データが無い
航空券・海外旅行保険 時期と契約で変わり、公式に固定額が存在しない
カナダ入国時に実際に必要な生活費 IRCCが出しているのは「示すべき額」であって「かかる額」ではない

推測で埋めた合計額は、読む側にとって役に立ちません。この記事の数字は、公式に出ている分だけを積んだ「下限」として読んでください。

カナダ留学の費用まとめ

カナダ留学で確定しているのは、政府に払う手数料と、学校が公表している授業料の2つだけです。生活費は「示すべき額」しか公表されていません。

6ヶ月以下なら学生ビザは要らず、5週間の語学コースで約282,638円から成立します。6ヶ月を超えると学生ビザ150ドルと生体認証85ドルが加わり、大学・学部なら授業料だけで年41,746カナダドル(約4,706,427円)です。

この記事の数字の扱い方

金額は2026年9月7日時点でカナダ政府・カナダ統計局・大学の公式サイトに出ていた表示額をそのまま写しました。カナダドル建ての金額は現地の税の扱いが各公式ページの表示に従うため、税込・税別の区別は付けず表示額のまま並べています。円換算は1カナダドル=112.7396円(カナダ銀行公表・2026年9月4日)による編集部の自作の計算で、実際の支払額は申込時のレートと決済手数料で変わります。手数料も授業料も改定されるため、申込む前に必ず公式サイトで確認してください。

この記事で使ったカナダ留学の一次ソース

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