TOEFL iBTのスコアは、2026年1月21日から1〜6の0.5刻みになりました。120点満点という説明は、もう現行の仕様ではありません。
この記事は、TOEFL iBTのスコアの決まり方とセクション別の配点を、ETS(TOEFLの実施団体)の公式ページが公表している数字だけで並べたものです。数値はすべて ETS公式(ets.org)から2026年9月7日に取得しました。「編集部の計算」と書いた箇所だけが、公式の規則から算出した値です。
TOEFLのスコアは1〜6が上限。0〜120は満点ではなくなった
ETSは2026年1月にスコアスケールを変更しました。公式の記述は “In January 2026, TOEFL introduced an updated score scale (from 1 – 6 in increments of 0.5)”(2026年1月、TOEFLは0.5刻みの1〜6という新しいスコアスケールを導入した)です。
取りうる値は 1/1.5/2/2.5/3/3.5/4/4.5/5/5.5/6 の11段階だけです。
| 項目 | 現行のTOEFL iBT(2026年1月21日〜) | 2026年1月21日より前 |
|---|---|---|
| スコアの範囲 | 1〜6 | 0〜120 |
| 刻み | 0.5 | 1 |
| 段階の数 | 11段階(編集部の計算) | 121段階(編集部の計算) |
| セクション別スコア | 各1〜6 | 各0〜30 |
| 総合スコアの作り方 | 4セクションの平均 | 4セクションの合計 |
| スコアの有効期間 | 受験日から2年 | 受験日から2年 |
いちばん大きいのは、いちばん下の行の1つ上です。総合スコアが「合計」から「平均」に変わりました。ETSも “This differs from the 0 – 120 scale, in which the overall score is the sum of the section scores.”(0〜120では合計だった点が違う)と明記しています。
TOEFLのスコア(総合)は、4セクションの平均を0.5刻みに丸めた値
総合スコアの定義は1文です。”A student’s overall score is the average of the four section scores, rounded to the nearest half band.”(4セクションのスコアの平均を、最も近い半バンドに丸めたもの)
合計ではないので、1セクションだけ突出させても総合は動きにくい設計になりました。
| 受験者の例(編集部の計算) | Reading | Listening | Writing | Speaking | 4つの平均 | 総合スコア |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4技能が均等 | 4.5 | 4.5 | 4.5 | 4.5 | 4.5 | 4.5 |
| 読解だけ突出 | 6 | 4 | 4 | 4 | 4.5 | 4.5 |
| 会話だけ苦手 | 5 | 5 | 5 | 3.5 | 4.625 | 4.5 |
| 会話だけ苦手(改善後) | 5 | 5 | 5 | 4.5 | 4.875 | 5 |
2行目を見てください。Readingが6(最高)でも、ほかが4なら総合は4.5です。旧スケールなら30点満点の読解で稼げましたが、平均になった以上、弱いセクションを引き上げるほうが総合は動きます。
3行目と4行目の差も見どころです。Speakingを3.5から4.5へ1.0上げると、総合が4.5から5へ0.5上がります。
TOEFLのスコアの丸め方は、ETSが2つの例で示している
ETSは丸めの実例を2つだけ公表しています。”If the average of a student’s four individual section scores is 5.125, their overall score will be a 5. If the average of the four sections is a 5.25, that student will receive a 5.5.”
セクションスコアがすべて0.5刻みなので、4つの平均は必ず0.125の倍数になります。取りうる小数部は8種類です。
| 4セクションの平均(小数部) | 総合スコア(小数部) | 根拠 |
|---|---|---|
| .0 | .0 | そのまま |
| .125 | .0 | ETSが例示(5.125 → 5) |
| .25 | .5 | ETSが例示(5.25 → 5.5) |
| .375 | .5 | 最も近い半バンド |
| .5 | .5 | そのまま |
| .625 | .5 | 最も近い半バンド |
| .75 | ETSは例を示していない | .25と同じ「ちょうど中間」のため、公式の例が出るまで断定しない |
| .875 | 次の整数へ | 最も近い半バンド |
この表は、ETSが示した規則と2つの実例から編集部が整理したものです。「.75のとき」だけは公式の例がないため、この記事では埋めていません。
4セクションの合計が20.5なら平均5.125で総合5、合計が21.0なら平均5.25で総合5.5です。セクション合計にして0.5の差が、総合の0.5の差になります。
4セクションの合計を4で割って「.125」または「.625」で終わったときだけ切り下げが起きる、と覚えておくと自分で計算できます。
TOEFLのスコアとCEFRの対応は、総合でもセクションでも同じ値
スケール変更のいちばんの狙いは、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)との対応を分かりやすくすることでした。ETSは新スケールの利点をこう説明しています。”a score of 5 on any section aligns with C1 proficiency for that particular section”(どのセクションでも5はC1に対応する)。
旧0〜30のセクションスコアでは、同じ「25点」でもセクションによってCEFRレベルが違いました。現行はそろっています。
| CEFR | 総合 | Reading | Listening | Writing | Speaking |
|---|---|---|---|---|---|
| C2 | 6 | 6 | 6 | 6 | 6 |
| C1 | 5.5 | 5.5 | 5.5 | 5.5 | 5.5 |
| C1 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 |
| B2 | 4.5 | 4.5 | 4.5 | 4.5 | 4.5 |
| B2 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 |
| B1 | 3.5 | 3.5 | 3.5 | 3.5 | 3.5 |
| B1 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
| A2 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 2.5 | 2.5 |
| A2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| A1 | 1.5 | 1.5 | 1.5 | 1.5 | 1.5 |
| A1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
C2に当たるのは6ちょうどだけ、C1は5と5.5の2段階、B2は4と4.5の2段階です。スコアの数字とCEFRのレベルが1対1で読めるようになった、というのが今回の変更の中身です。
なお、この対応表はETSが自社の試験とCEFRの間で示しているものです。他の英語試験との直接換算に使えるものではありません。
TOEFLのスコアを旧0〜120と読み比べる公式の対応表
TOEFLのスコアは受験日から2年有効なので、旧スケールの成績は2027年後半まで流通します。ETSはその読み替えのために、セクション別の対応表を出しています。
| 1〜6 | Reading(0-30) | Listening(0-30) | Writing(0-30) | Speaking(0-30) | 総合(0-120) |
|---|---|---|---|---|---|
| 6 | 29-30 | 28-30 | 29-30 | 28-30 | 114以上 |
| 5.5 | 27-28 | 26-27 | 27-28 | 27 | 107以上 |
| 5 | 24-26 | 22-25 | 24-26 | 25-26 | 95以上 |
| 4.5 | 22-23 | 20-21 | 21-23 | 23-24 | 86以上 |
| 4 | 18-21 | 17-19 | 17-20 | 20-22 | 72以上 |
| 3.5 | 12-17 | 13-16 | 15-16 | 18-19 | 58以上 |
| 3 | 6-11 | 9-12 | 13-14 | 16-17 | 44以上 |
| 2.5 | 4-5 | 6-8 | 11-12 | 13-15 | 34以上 |
| 2 | 3 | 4-5 | 7-10 | 10-12 | 24以上 |
| 1.5 | 2 | 2-3 | 3-6 | 5-9 | 12以上 |
| 1 | 0-1 | 0-1 | 0-2 | 0-4 | 0以上 |
セクションごとに幅がまったく違うことに注目してください。Readingで3.5に当たるのは12〜17点の6点幅ですが、Writingで3.5に当たるのは15〜16点の2点幅です。
またSpeakingの5.5は「27点ちょうど」の1点だけです。旧スケールの1点の重みは、セクションによっても帯によっても違いました。これを揃えたのが今回の変更です。
この表はETSが「2026年1月21日より前に受けた試験のスコアを解釈するため」に公開しているものです。新旧を足したり引いたりする用途のものではありません。
TOEFLのスコアレポートには、2028年1月まで0〜120も併記される
移行期間の扱いは、ETSの受験者向けページに明記されています。”For a two-year transition period after January 2026, you will also receive a comparable overall score on the 0 – 120 scale, representing the midpoint of the corresponding total range.”
| 項目 | ETS公式の内容 |
|---|---|
| 併記される期間 | 2026年1月からの2年間(2028年1月まで) |
| 併記されるもの | 0〜120スケールの「総合スコアの目安」 |
| その値の意味 | 対応する0〜120の範囲の中央値 |
| セクション別の0〜120 | 公表されているのは総合のみ |
| スコアレポートに載る要素 | CEFRレベル/1〜6のスコア/0〜120の目安 |
| 過去スコアの扱い | MyBest Scores では、0〜120の旧スコアを1〜6に換算して表示 |
つまり移行期間中は、旧スケールでしか要件を出していない出願先にも、そのまま数字を出せます。受験者が自分で換算する必要はありません。
ただし併記されるのは「中央値」であって、自分が取った旧スケールの実点数ではありません。1点刻みの精度は戻ってこない、と理解しておくのが正確です。
TOEFLのスコアの元になる4セクションは、2026年に中身ごと変わった
スケールの話ばかりが伝わっていますが、設問の構成も変わっています。ETSの公式ページが現行として掲げている内容は次のとおりです。
| セクション | 現行の設問タイプ(ETS公式の表記) | 問題数 | 時間 |
|---|---|---|---|
| Reading | Complete the Words/Read in Daily Life/Read an Academic Passage | 50 | 30分 |
| Listening | Listen and Choose a Response/Listen to a Conversation/Listen to an Announcement/Listen to an Academic Talk | 47 | 29分 |
| Writing | Build a Sentence/Write an Email/Write for an Academic Discussion | 12 | 23分 |
| Speaking | Listen and Repeat/Take an Interview | 11 | 8分 |
| 合計 | ― | 120問(編集部の計算) | 試験全体は「約2時間」(ETS公式) |
ここで確認しておきたいのは、現行の設問タイプ一覧にないものです。
- Writingの統合型(講義と読解を突き合わせて要約する問題)は、現行の3つの設問タイプに含まれていません
- Speakingの「独立問題1問+統合問題3問」という4問構成も、現行の2つの設問タイプには含まれていません
- Readingの語彙問題・文挿入問題も、現行の3つの設問タイプには挙げられていません
- Listeningの「講義とキャンパス会話の2分類」も、現行は4つのタイプに分かれています
この記事では、これらがいつ・なぜ無くなったのかは書きません。ETSが理由を公表していないためです。書けるのは「現行の公式ページにこう書いてある」までです。
TOEFLのスコアは適応型で決まる。問題数と時間は固定ではない
上の表の数字を、そのまま暗記しても意味がありません。ETSは同じページに但し書きを置いています。”As the test adapts, test time and items may vary.”(試験が適応するにつれ、試験時間と問題数は変わりうる)
適応型(アダプティブ)とは、受験者の解答の出来に応じて次に出す問題を変える方式のことです。
| 読み方 | 正しい扱い |
|---|---|
| 「Readingは必ず50問」 | ✗ 断定できない。ETSが「変わりうる」と明記している |
| 「ETSの現行ページはReading 50問・30分と書いている」 | ◯ これなら正確 |
| 「試験全体は約2時間」 | ◯ ETS公式の表記そのまま |
| 「あと何問残っているか計算して配分する」 | ✗ 問題数が動くため前提が崩れる |
対策の面でも影響があります。問題数を数えて時間配分を組む従来のやり方は、適応型では成り立ちにくくなりました。
TOEFLのスコアで出願要件を読み替える公式の目安
出願先の多くは、いまも0〜120で要件を書いています。ETSは受け入れ機関向けに、よくある要件の読み替えを公表しています。
| 従来のTOEFL要件(0〜120) | ETSが推奨する新要件(1〜6) | 対応するCEFR |
|---|---|---|
| 100 | 5 | C1 |
| 90 | 4.5 | B2 |
| 80 | 4 | B2 |
| 70 | 3.5 | B1 |
ETSはこの表を「最もよくある要件(the most common overall TOEFL score requirements)」として提示しています。100・90・80・70という4つが、実務上の主な線だということです。
そして機関に対しては、点数から入るのではなく別の順序を勧めています。”We recommend first identifying the appropriate CEFR level for your program and setting your score requirements accordingly.”(まず自分のプログラムに適切なCEFRレベルを特定し、それに応じて要件を設定することを推奨する)
受験者の側から見れば、目標は「点数」ではなく「CEFRレベル」で置くほうが、出願先の要件変更に強くなります。
なお、個々の大学・大学院が求める点は、その機関しか公表できません。この記事では特定校の要件は載せません。必ず出願先の公式ページで確認してください。
TOEFLのスコアは総合だけでなく、セクション別の要件にも注意する
出願要件は「総合◯点以上」だけとは限りません。セクション別に下限を置く機関もあります。
ここで新スケールの利点が生きてきます。ETSが挙げた3つの導入目的のうち、3つ目がこれです。”Deliver consistent scores across each section”(各セクションで一貫したスコアを提供する)。
| 比べる場面 | 旧0〜120 | 現行1〜6 |
|---|---|---|
| 「Speaking 25点」と「Reading 25点」は同じ実力か | 違う(CEFRレベルが揃っていなかった) | ― |
| 「Speaking 5」と「Reading 5」は同じ実力か | ― | 同じ(どちらもC1) |
| セクション要件の設定 | セクションごとに数字を調べ直す必要があった | CEFRレベルを決めれば同じ数字でよい |
| 総合と各セクションの尺度 | 総合0〜120/各0〜30で別物 | すべて1〜6で共通 |
総合が「合計」ではなく「平均」になったこととあわせて考えると、1つのセクションだけ極端に低い状態は、以前より不利になりました。
総合が平均で薄まるうえに、セクション別の下限にも引っかかるからです。
TOEFLのスコアの有効期間と、MyBest Scoresの扱い
有効期間についてETSの記述は明快です。”TOEFL iBT scores are valid for 2 years from the test date.”(TOEFL iBTのスコアは受験日から2年間有効)
複数回受けた場合の扱いも公表されています。
| 項目 | ETS公式の内容 |
|---|---|
| 有効期間 | 受験日から2年 |
| MyBest Scores | 有効期間内の受験から、セクションごとの最高点を集めたもの |
| 新スケールでのMyBest | 0〜120の旧スコアを1〜6に換算して表示する |
| 旧スコアが混ざる期間 | 2027年後半まで(2年間の有効期間があるため) |
2026年1月21日をまたいで複数回受けた人も、スコアレポート上では1〜6に揃った形で表示されます。受験者が新旧を手で換算する場面は、基本的にありません。
ただしMyBest Scoresを受け付けるかどうかは出願先が決めます。これも提出前に確認が要ります。
TOEFLのスコアを調べるとき、いま出回っている情報の何が古いか
2026年の変更は、情報の更新が追いついていません。よく見かける記述のうち、現行のETS公式ページと合わないものを整理します。
| よく見る記述 | 現行のETS公式との関係 |
|---|---|
| 「TOEFLは120点満点」 | 現行のスケールは1〜6。0〜120は移行期間の併記のみ |
| 「総合は4セクションの合計」 | 現行は平均。ETSが「合計だった点が違う」と明記 |
| 「Writingは独立型と統合型の2問」 | 現行の設問タイプ一覧に統合型は無い |
| 「Speakingは4問(独立1+統合3)」 | 現行の設問タイプは2種類・11問 |
| 「Readingには語彙問題と文挿入問題がある」 | 現行の設問タイプ一覧に無い |
| 「1〜6の採点ルーブリックはこうなっている」 | ETSのPerformance Descriptorsは0〜30のままで、1〜6版は未公開 |
| 「他の英語試験との公式換算表」 | 試験の実施団体どうしが合意した直接換算表は存在しない |
なぜここまで情報が古いまま残っているのか。理由は、機関向けの案内がスケールの話しかしていないことにあります。
「0〜120が1〜6になった」という告知だけを読めば、設問の中身が変わったことには気づけません。現行の試験内容ページを1枚開くだけで、その差は埋まります。
最後の行も重要です。TOEFLと他試験を1枚に並べた換算表は数多く出回っていますが、実施団体どうしが合意した公式の直接換算表はありません。ETSが公表しているのは、自社の試験とCEFRの対応だけです。
TOEFLのスコアの仕組みまとめ
TOEFL iBTのスコアは1〜6の0.5刻みで11段階。セクションも総合も同じ尺度で、総合は4セクションの平均を最も近い半バンドに丸めた値です。合計ではありません。
CEFRとの対応は、総合でもセクションでも同じ数字で読めます。5と5.5がC1、4と4.5がB2、6がC2です。
出願要件の読み替えは、ETSが「従来100→5/90→4.5/80→4/70→3.5」を推奨として公表しています。移行期間として2028年1月まで0〜120の目安も併記されるため、旧スケールでしか要件を出していない出願先にもそのまま提出できます。
そして総合が平均になった以上、伸ばすべきは最も低いセクションです。Readingを30点相当まで積み上げても、平均を押し上げる力は4分の1しかありません。
数値はすべて2026年9月7日にETS公式サイト(ets.org)で確認した内容です。英文の引用は原文のまま、「編集部の計算」と書いた箇所は公式が明示した規則から算出した結果です。ETSが公表していない事項(平均が.75で終わるときの丸め、1〜6に対応した採点ルーブリック、統合型Writingが無くなった時期と理由、個々の大学の出願要件)は載せていません。仕様は変更されることがあるため、申込む前に必ず公式サイトで確認してください。
この記事で使ったTOEFLの一次ソース
- ETS公式 TOEFL iBT Score Scale Update: A Guide for Institutions(CEFR対応表・0〜120との対応表・要件の読み替え)(2026年9月7日取得)
- ETS公式 TOEFL iBT Score Breakdown(1〜6スケール・総合の算出・移行期間・MyBest Scores・有効期間)(2026年9月7日取得)
- ETS公式 TOEFL iBT Test Content(セクション別の設問タイプ・問題数・時間・適応型の記述)(2026年9月7日取得)
- ETS公式 TOEFL iBT Scores(2026年9月7日取得)
- ETS公式 Why Did TOEFL iBT Update its Score Scale?(2026年9月7日取得)

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