IELTSの試験日程を「年に何回」で数えると、答えが出ません。公益財団法人 日本英語検定協会が公開している月別スケジュールを数えると、東京テストセンターは2026年9月が28日、10月が30日、11月が28日の実施。3か月で86日、1日2セッションなので延べ172枠あります。年に数回しかない試験ではなく、ほぼ毎日動いている試験です。
この記事は、日本英語検定協会がIELTS試験会場・日程ページで配信している2026年9月・10月・11月分のスケジュールデータ、IELTSの共同運営元(British Council/IDP IELTS/Cambridge University Press & Assessment)が運営するielts.orgの発表、および一般財団法人JSAF(JSAF-IELTS公式テストセンター)が公表している受験料・結果開示日を並べ直したものです。数字はすべて2026年9月11日に各運営団体のサイトで確認しました。日数の集計は、配信されている月別データの「○」を編集部が1つずつ数えた値で、その旨は各所に明記しています。
IELTSの試験日程は「年に何回」ではなく「月に何日」で数える
英検やTOEICのように「年3回」「年10回」と決まった回数がある試験と違い、IELTSは会場ごとに日程が組まれます。日本英語検定協会の試験会場・日程ページの説明は「全国主要都市(東京・横浜・名古屋・大阪・福岡など)で実施しています。試験日程が豊富なため、ご都合に合わせて受験できます。テストセンターごとに試験日程が異なりますので、ご希望のテストセンターの試験日程をご確認ください」です。
つまり「IELTSは年に何回?」という問いには、運営側が回数で答えていません。代わりに公開されているのが、月別・会場別・時間帯別のカレンダーです。この記事では、そのカレンダーの実データを数えて回数に直します。
日本英語検定協会は、会場・時間帯ごとに「○(実施あり)」「-(実施なし)」を日別に並べたデータを配信しています。編集部はそのうち2026年9月・10月・11月の3か月分を取得し、○の数をそのまま数えました。「実施日数」は1日でも枠があれば1日と数え、「延べセッション」は時間帯ごとに1と数えています。
IELTSの試験日程を、2026年9月から11月の実測で並べた
まず会場別の実施日数です。日本英語検定協会が運営する4つのテストセンターと、10月から表に載った広島を並べます。
| テストセンター | 2026年9月 | 2026年10月 | 2026年11月 | 3か月合計 |
|---|---|---|---|---|
| 東京(東京駅前) | 28日 | 30日 | 28日 | 86日 |
| 大阪 | 28日 | 28日 | 27日 | 83日 |
| 福岡 | 6日 | 6日 | 4日 | 16日 |
| 横浜 | 5日 | 3日 | 2日 | 10日 |
| 広島 | ―(表に無し) | 1日 | 1日 | 2日 |
東京と大阪は、月の日数とほとんど変わりません。9月は30日のうち28日、10月は31日のうち30日に枠があります。休みのほうが珍しい、という並びです。
全国のどこかでIELTSが実施された日を数えると、9月が28日、10月が30日、11月が28日でした。3か月で86日。1か月あたり約28.7日という計算になります。この平均を12か月に伸ばすと年344日ですが、この年換算はあくまで編集部が3か月分から割り出した概算で、日本英語検定協会が公表している数字ではありません。
IELTSの受験方式は、2026年8月でペーパー版が終わった
「受験方式別の回数」を調べる人がいちばん先に確認すべき変更が、これです。IELTSの運営側は2026年3月5日付で、紙での実施をやめると発表しました。
ielts.orgの発表の逐語は「from mid-2026, we will no longer offer IELTS as a paper-based test. All IELTS tests will be delivered on computer. Exact timelines will vary by market.(2026年半ばから、ペーパーベースのテストとしてのIELTSの提供を終了する。すべてのIELTSはコンピューターで実施される。正確な時期は市場ごとに異なる)」です。
日本での終了時期は、すでに過ぎています。日本英語検定協会の受験案内は「2026年8月で終了したIELTSペーパー版と試験の内容、採点基準、試験時間は全く同じです」と書き、JSAF-IELTS公式テストセンターは「※2026年8月29日(土)をもって、IELTSペーパー版は終了しました。今後はIELTSコンピューター版での受験をご利用ください」と日付まで出しています。
| 受験方式 | 2026年9月11日時点の状況 | 結果が出るまで |
|---|---|---|
| IELTSコンピューター版(テストセンター) | 実施中。日本ではこれが基本 | 1〜5日後 |
| IELTSペーパー版 | 日本では2026年8月29日で終了 | (終了時点で13日後) |
| IELTS on computer(Writing on Paper) | 選ばれた国で導入。ライティングだけ手書き | 5日以内 |
| IELTS Online(自宅受験) | 一部の国のみ。Academicだけ | 6〜8日後 |
ielts.orgは、すでに出ているペーパー版のスコアについても書いています。逐語は「All current paper-based test results are not affected and will remain valid until the end of the recommended two-year period.(現行のペーパーベースの結果は影響を受けず、推奨される2年間が終わるまで有効であり続ける)」です。手元のペーパー版のスコアは、試験日から2年間そのまま使えます。
英国ビザ用については別の注記があります。「the Secure English Language Test (SELT) for UK Visas & Immigration purposes will only be available in the fully digital format.(英国ビザ・移民局向けのSELTは、完全デジタル形式でのみ提供される)」。用途がビザなら、選択肢はコンピューター版だけです。
IELTSのコンピューター版は、1日に2セッション動いている
日程データを時間帯まで割ると、1日の中でも枠が分かれていることが分かります。東京テストセンターは「AM1」と「PM1」の2つが並び、実施日にはその両方に○が立っています。
| 会場 | 時間帯 | 2026年9月 | 2026年10月 | 2026年11月 |
|---|---|---|---|---|
| 東京 | AM1 | 28枠 | 30枠 | 28枠 |
| 東京 | PM1 | 28枠 | 30枠 | 28枠 |
| 大阪 | AM1 | 28枠 | 28枠 | 27枠 |
| 大阪 | PM1 | 28枠 | 28枠 | 27枠 |
| 福岡 | AM1/PM1 | 各6枠 | 各6枠 | 各4枠 |
| 横浜 | AM1/PM1 | 各5枠 | 各3枠 | 各2枠 |
東京だけで3か月に172枠。これが「日程が取れない試験ではない」ことの実データです。ただし枠があることと、その枠が空いていることは別です。カレンダーの○は実施の有無であって、残席数ではありません。
日本英語検定協会は、当日のスケジュールを3つのパターンで公開しています。パターン①は8:20〜8:50がIDチェック、9:00〜12:15がコンピューターでのリスニング・リーディング・ライティング、13:00〜17:30がスピーキングの実施時間帯。パターン②は9:00〜13:10がIDチェックとスピーキング、13:30〜16:45が筆記。パターン③は16:20〜17:20がIDチェックとスピーキング、17:30〜20:30が筆記です。
日本英語検定協会は「オンライン受験申込フォームでは、スピーキング試験時間を各自ご選択いただきます。スピーキングテストは、日本ではその他の試験(リスニング・リーディング・ライティング)と同日に実施されます。一度選択されたスピーキングテストの時間変更は受け付けておりません」と明記しています。日程だけでなく、当日の時間帯も申込時に決め切る必要があります。
IELTS for UKVIの試験日程は、月に数日しかない
同じIELTSでも、英国ビザ申請用のIELTS for UKVIは日程が別枠です。3か月分のデータから、UKVIに○が立った日を全部書き出します。
| 月 | 東京テストセンター | 大阪テストセンター | 合計 |
|---|---|---|---|
| 2026年9月 | 5日・16日・30日 | 18日 | 4日 |
| 2026年10月 | 7日・21日・28日 | 17日 | 4日 |
| 2026年11月 | 11日・18日・25日 | 14日 | 4日 |
東京が月3日、大阪が月1日。通常のIELTSが月28日前後あるのと比べると、7分の1以下です。横浜・福岡・広島にはUKVIの○が1つもありませんでした。
日本英語検定協会は、申込前の注意もはっきり書いています。逐語は「IELTSには、通常のIELTSと英国ビザ申請用のIELTS(IELTS for UKVI)があります。お申し込みの際は、必ず受け入れ先の機関に必要な試験の種類を確認してください」「どのIELTSを受験するかの選択は、受験者本人が責任を負うものです。テストセンターは誤って申し込まれた際の変更や返金を受け付けることはできません」。間違えて通常のIELTSを申し込んでも、UKVIへの振り替えも返金もありません。
IELTS Life Skillsの試験日程は、月に1日か2日
英国の家族ビザなどで使われるIELTS Life Skills(A1/B1)は、さらに枠が少ない試験です。時間帯の表記も他と違い、カレンダー上は「A1・B1」という1行にまとまっています。
| 月 | 東京 | 大阪 | その月の合計 |
|---|---|---|---|
| 2026年9月 | 10日 | なし | 1日 |
| 2026年10月 | 1日・29日 | 8日 | 3日 |
| 2026年11月 | 26日 | 20日 | 2日 |
3か月合計で6日。通常のIELTSが3か月で86日(東京)あるのに対し、Life Skillsは全国を足しても6日です。日本英語検定協会は集合時間についても「試験開始時間は受験者により異なります。また、各受験者の集合時間・試験開始時間は協会が指定しますので、選択することはできません」と書いています。時間帯を選べない点も、通常のIELTSと違います。
IELTSの申込締切は、試験日の3日前の9時
日程が多くても、締切を過ぎれば受けられません。日本英語検定協会が公開している締切は1つだけです。
逐語は「試験日の3日前の9:00まで」。さらに「申込締切日当日にお申し込みされる際は、受験のお申し込み手続きと同時に決済の手続きまで完了していただきますようお願いします。決済手続きの最終締切は、申込締切日の9:00となっております。それまでに決済が完了しない場合はキャンセルとなります」と続きます。申込だけ済ませて支払いを後回しにすると、枠ごと消えます。
| 手続き | 期限(日本英語検定協会の公表値) | 費用 |
|---|---|---|
| 申込・決済の締切 | 試験日の3日前の9:00 | ― |
| キャンセル | 試験日の15日前まで | 受験料の25%が手数料 |
| 日程変更(日程のみ変更可) | 試験日の15日前まで | 何回でも無料 |
| 日程変更 | 試験日の14日〜5日前 | 都度、受験料の25% |
| パスポート更新の連絡 | 試験日の3日前の9:00まで | ― |
申込には受験日に有効なパスポートが必要で、試験当日も同じパスポートの原本を持参することが条件です。年齢の条件も明記されていて、「試験日当日に11歳になっていない方は受験できません」「18歳に満たない未成年の場合は、保護者の方からお申し込みをしていただく必要がございます」とあります。
IELTSの受験料は、2026年9月と11月に改定が入っている
日程を決める前に、金額の切り替わり日も見ておく必要があります。運営団体によって改定のタイミングが違うためです。
| 運営団体 | テスト | 受験料(税込) | 適用 |
|---|---|---|---|
| 日本英語検定協会 | IELTSコンピューター版 Academic/General Training | 29,700円 | 2026年9月1日以降の申込分より改定 |
| JSAF-IELTS公式テストセンター | IELTS on Computer | 27,500円 | 2026年10月31日までの申込 |
| JSAF-IELTS公式テストセンター | IELTS on Computer | 29,700円 | 2026年11月1日以降の申込 |
| JSAF-IELTS公式テストセンター | One Skill Retake | 18,000円 | 2026年10月31日までの申込 |
| JSAF-IELTS公式テストセンター | One Skill Retake | 19,250円 | 2026年11月1日以降の申込 |
2026年10月31日までに申し込むかどうかで、JSAFでは2,200円の差が出ます。日本英語検定協会は9月1日にすでに改定済みです。会場を選ぶときは、日程だけでなく申込日の側も見る価値があります。
成績証明書の送付にも期限つきの無料枠があります。日本英語検定協会の表記は「コンピューター版は試験日から33日以内かつ5通までの場合:無料」「6通以上、または(中略)コンピューター版は試験日から34日以上経過している場合:1通につき1,200円」。追跡番号付き郵便を選ぶと国内700円、海外4,000円が別途かかります。
IELTSの結果が出るまでの日数は、受験方式で3倍以上ちがう
出願の締切から逆算するとき、いちばん効く数字がここです。運営団体が公表している開示日数を並べます。
| 受験方式 | 結果が出るまで | 出典 |
|---|---|---|
| IELTSコンピューター版 | 1〜5日後 | 日本英語検定協会/ielts.org/JSAF |
| IELTS on computer(Writing on Paper) | 5日以内 | ielts.org |
| IELTS Online | 6〜8日後 | ielts.org |
| IELTSペーパー版(2026年8月で終了) | 13日後 | JSAF |
| One Skill Retake | 3〜5日後 | JSAF |
最短1日と最長13日では、出願スケジュールの組み方がまるで変わります。ペーパー版が終わったことで、日本ではこの差が事実上なくなりました。
有効期間はどちらも同じです。日本英語検定協会の逐語は「コンピューター版、ペーパー版ともに試験結果の有効期間は試験日より2年間です」。日程を決めるときは、出願日から2年をさかのぼった範囲に試験日が入るかを先に確かめると確実です。
IELTSのOne Skill Retakeは、試験日から60日以内が期限
4技能のうち1つだけを受け直せる仕組みがOne Skill Retakeです。これも「日程」の話で、元の試験日を起点にした期限が決まっています。
JSAFの説明の逐語は「コンピューター版IELTSを特定の試験会場で受験された方は、試験日から60日以内に1技能だけ再受験をすることが可能になります」。さらに「1回の試験に対し、再受験は1技能のみです」「変更後の試験日も、元の試験日から60日以内の日付を選択してください。ご変更は1回限りです」と続きます。
- 受けられるのはコンピューター版を受験した人だけ
- ペーパー版とIELTS Onlineの受験者は対象外
- 期限は元の試験日から60日以内
- 再受験できるのは1技能だけ・1回だけ
- 日程変更も1回限りで、変更後も60日以内
- 結果は試験後3〜5日後にメールで通知
注意書きも公表されています。「One Skill Retakeスコアを認定していない又は認定するかどうか未決定の機関もあります」という記述があり、IELTS本体のスコアを受け付けている機関でも、One Skill Retakeの結果まで受け付けるとは限りません。
ielts.orgの発表にも関連する条件が加わりました。逐語は「One Skill Retake will now be available for Writing on Paper but must be taken in the same delivery mode as the original test.(One Skill RetakeはWriting on Paperでも利用可能になるが、元の試験と同じ実施方式で受けなければならない)」です。
IELTSの試験日程で、公表されていない数字
よく探されるのに、公式に数字が出ていないものを、公表されている範囲と合わせて並べます。
| 数字 | 公表の状況 |
|---|---|
| 年間の実施回数(◯回/年) | 運営団体が回数として公表しておらず、会場別・月別のカレンダーしか出ていない。3か月の実測を12倍する年換算は編集部の概算にとどまる |
| 2026年12月以降の日程 | 2026年9月時点で公表されていたのは9月・10月・11月の3か月分のみ |
| 東京市ヶ谷・名古屋テストセンターの日数と受験料 | 日本英語検定協会が「受験料を含め、東京市ヶ谷・名古屋テストセンターの情報は、バークレーハウスウェブサイトでご確認ください」として別運営に委ねており、同じデータで数えられない |
| 各回の残席数・満席状況 | 公開されているのは実施の有無だけで、席数は出ていない |
| IELTS Onlineの日本での実施可否 | ielts.orgは「In some countries we offer IELTS Online」と書くにとどまり、対象国の一覧を同ページで示していない |
| ペーパー版終了の会場別の最終日 | JSAFは2026年8月29日と明示しているが、会場ごとの最終日をまとめた表は見つからなかった |
「IELTSは年◯回」と1つの数字で書いてある説明は、会場によって10日と28日ほども違うという事実を落としています。回数で覚えるのではなく、受ける会場のカレンダーで数えるのが、公表されている形に沿った読み方です。
IELTSの試験日程を調べるとき、最後に確認しておくこと
この記事で並べた数字を、確認の順番に並べ直します。
- 日本ではペーパー版が2026年8月29日で終了。いま申し込めるのはコンピューター版
- 東京・大阪は月27〜30日の実施。横浜・福岡・広島は月1〜6日と桁が違う
- 東京・大阪はAM1とPM1の2セッション制。時間帯も申込時に決める
- IELTS for UKVIは東京が月3日、大阪が月1日だけ
- IELTS Life Skillsは3か月で全国6日。集合時間は選べない
- 申込と決済の締切は試験日の3日前の9:00
- キャンセルと無料の日程変更は試験日の15日前まで
- 結果はコンピューター版で1〜5日後。有効期間は試験日から2年
- One Skill Retakeは元の試験日から60日以内・1技能・1回だけ
日程の多さは会場差がすべてです。受けたい会場を先に決めてから、その会場のカレンダーを開く順番にすると、判断が1回で済みます。
実施日数・時間帯・UKVI/Life Skillsの日付は、日本英語検定協会がIELTS試験会場・日程ページで配信している2026年9月・10月・11月分のスケジュールデータを編集部が集計した値です。受験方式の変更はielts.orgの2026年3月5日付発表、受験料と結果開示日は日本英語検定協会およびJSAF-IELTS公式テストセンターの掲載値から採りました。いずれも2026年9月11日に確認しています。
この記事で使ったIELTSの一次ソース
すべて2026年9月11日に開いて確認しました。リンクは張っていないため、アドレスをコピーして開いてください。
公益財団法人 日本英語検定協会|IELTS 試験会場・日程:https://www.eiken.or.jp/ielts/schedule/
公益財団法人 日本英語検定協会|IELTS 受験案内(受験料・申込締切・諸費用):https://www.eiken.or.jp/ielts/test/
ielts.org|Updates to IELTS test delivery(2026年3月5日付):https://ielts.org/news-and-insights/updates-to-ielts-test-delivery
ielts.org|Ways to take IELTS(受験方式別の結果日数):https://ielts.org/take-a-test/why-choose-ielts/ways-to-take-ielts
JSAF-IELTS公式テストセンター|IELTSコンピューター版:https://jsaf-ieltsjapan.com/ielts/cdielts/
JSAF-IELTS公式テストセンター|IELTS One Skill Retake:https://jsaf-ieltsjapan.com/ielts/cdielts/ielts-one-skill-retake/
JSAF-IELTS公式テストセンター|受験料改定のお知らせ(2026年9月1日付):https://jsaf-ieltsjapan.com/news/ielts-test-fee-revision/

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