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ビジネス英語の資格は何がある?試験別の難易度とスコアを並べた

仕事で使う英語を測る検定は、日本で受けられるものだけでも受験料に大きな幅があります。いちばん安いのはCEST BusinessのReading & Listening 2,900円(税込)、いちばん高いのは国連英検 特A級の13,200円(税込)で、その差は10,300円です。同じ「英語の資格」という言葉でも、測る技能・かかる時間・出てくる数字の形がまったく違います。

この記事は、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)・公益財団法人日本英語検定協会・日本商工会議所・公益財団法人日本国際連合協会が公表している試験要項と公式データを、試験別に並べ直したものです。数字はすべて2026年9月16日に各運営団体の公式サイトおよび公表資料で確認しました。金額は各団体の表記どおりすべて税込です。

目次

ビジネス英語の資格は、受験料2,900円から13,200円の5系統に分かれる

最初に全体の幅だけ押さえます。運営団体が公式サイトで受験料を公表しているものを並べると、次の5系統になります。

試験 運営団体 受験料(税込)の幅
TOEIC Listening & Reading(公開テスト) IIBC 7,700円〜7,810円
TOEIC Speaking & Writing(公開テスト) IIBC 10,450円〜13,200円
実用英語技能検定(英検・本会場) 日本英語検定協会 4,000円〜12,400円
CEST Business 日本英語検定協会 2,900円〜11,900円
日商ビジネス英語検定 日本商工会議所 6,600円+事務手数料550円
国連英検(2025年度で終了) 日本国際連合協会 3,000円〜13,200円

同じ団体の中でも、測る技能を増やすと金額が跳ね上がります。TOEICでいえば聞く・読むだけの7,810円に対し、話す・書くを測る回は10,450円です。差は2,640円あります。

ビジネス英語の資格を、試験時間と問題数で並べた

受験料の次に差が出るのが、拘束時間です。IIBCが2026年7月に公表した「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」と、各団体の試験要項に載っている時間をそのまま並べます。

試験 試験時間 問題数 形式
TOEIC L&R 約2時間 200問 マークシート
TOEIC S&W 約1時間20分 19問 パソコン
TOEIC Bridge L&R 約1時間 100問 マークシート
TOEIC Bridge S&W 約52分 17問 パソコン
CEST Business(4技能) 約2時間30分 公表なし オンライン
日商ビジネス英語検定 約30分 60問 IBT
国連英検 特A級・A級 120分 公表なし マークシート+作文

いちばん短いのは日商ビジネス英語検定の約30分、いちばん長いのはCEST Businessの4技能フルセットで約2時間30分です。TOEIC L&Rの約2時間は、この中ではむしろ長いほうに入ります。

なお国連英検の試験時間は級によって違い、特A級・A級・B級が120分、C級・D級が100分、E級が80分と公表されています。

ビジネス英語の資格でいちばん受験者が多いのはTOEIC L&Rの196.4万人

IIBCが2026年7月1日に出したプレスリリースに、2025年度(2025年4月〜2026年3月)の実受験者数が載っています。

区分 2025年度の受験者数 前年度からの増減
TOEIC Program全体 約216万人 約6万人増
TOEIC L&R(公開+IP) 196.4万人 2.9万人増
TOEIC S&W(公開+IP) 約5.1万人 30%増

内訳を見ると、TOEIC L&Rの公開テストが755,473人、IPテスト(団体特別受験制度)が1,056,506人で、団体で受けている人のほうが多い形になっています。

採用している企業・団体・学校の数も同じ資料に出ています。2025年度はTOEIC Program全体で約3,900団体、うちTOEIC S&Wを採用しているのが約460団体でした。前年度からそれぞれ約700団体・約50団体増えています。

ビジネス英語の資格は、スコアの尺度が試験ごとにまったく違う

「何点だったか」を他人に伝えるとき、尺度がそろっていないと比べようがありません。公表されている範囲を並べます。

試験 スコアの範囲 刻み
TOEIC L&R トータル 10〜990点 5点
TOEIC L&R リスニング/リーディング 各5〜495点 5点
TOEIC S&W スピーキング/ライティング 各0〜200点 10点
TOEIC Bridge L&R テストスコア 30〜100点 1点
TOEIC Bridge S&W テストスコア 30〜100点 1点
CEST Business 80〜180+ 公表なし
日商ビジネス英語検定 0〜300点 公表なし

英検だけは合否と英検CSEスコアの二本立てです。CSEスコアの技能別満点は級ごとに固定されていて、1級850点・準1級750点・2級650点・準2級プラス625点・準2級600点・3級550点・4級500点・5級425点と公表されています。

ビジネス英語の資格の難易度は、公表された平均スコアで見える

難易度を言葉で語ると人によってぶれますが、IIBCは平均スコアを毎年出しています。2025年度の数字がこれです。

テストと区分 平均スコア 受験者数
TOEIC L&R 公開テスト 616点(L337/R279) 755,473人
TOEIC L&R IPテスト 492点(L276/R216) 1,056,506人
TOEIC S&W 公開テスト スピーキング 131.5点 12,207人
TOEIC S&W 公開テスト ライティング 141.0点 8,770人
TOEIC S&W IPテスト スピーキング 110.1点 ―
TOEIC S&W IPテスト ライティング 119.9点 ―

公開テストとIPテストで平均が124点も離れています。同じテスト・同じ尺度でも、受けに来る人の層が違えば平均はこれだけ動くということです。TOEIC L&Rの公開テストの平均は2023年度612点・2024年度615点・2025年度616点で、3年で4点動いています。

ビジネス英語の資格を職種別に見ると、海外部門の717点が最高

同じ資料には、TOEIC L&R公開テストを受けた社会人の職種別平均も載っています。仕事の中身とスコアがどう並ぶかが、いちばんはっきり出る表です。

職種 平均スコア 受験者数
海外 717点 7,820人
教育 711点 18,323人
法務 698点 5,627人
財務 694点 2,984人
経営 670点 9,715人
企画 669点 17,245人
営業 627点 45,007人
技術 599点 46,755人
製造 561点 8,866人

上と下の差は156点です。役職別では役員679点・部長670点・課長655点・係長633点・一般社員634点で、こちらの幅は45点にとどまります。職種のほうが役職より大きく振れている、というのが公表データの形です。

ビジネス英語の資格で「話す・書く」を測れるのはどれか

聞く・読むだけを測る試験と、4技能を測る試験は別物です。公表されている構成を整理します。

  • TOEIC L&R=リスニング約45分100問、リーディング75分100問。話す・書くは測らない
  • TOEIC S&W=スピーキング約20分11問、ライティング約60分8問
  • CEST Business=Reading約30〜40分、Listening約30〜40分、Speaking約15分、Writing45分
  • 英検=一次でリーディング・リスニング・ライティング、二次でスピーキング
  • 日商ビジネス英語検定=リスニングとリーディングの択一式のみ

受験者数で見ると、TOEIC L&Rの196.4万人に対してTOEIC S&Wは約5.1万人。話す・書くを測っている人は、全体の3%に届きません。ただしS&Wの伸び率は前年度比30%増で、2007年の開始以来いちばん多い数字だとIIBCは書いています。

ビジネス英語の資格としてのTOEIC L&Rは、7パート200問で構成されている

いちばん受験者が多いテストなので、中身も数字で押さえておきます。IIBCが公表しているパート別の問題数です。

セクション パート 形式 問題数
リスニング(約45分) Part 1 写真描写問題 6問
Part 2 応答問題 25問
Part 3 会話問題 39問
Part 4 説明文問題 30問
リーディング(75分) Part 5 短文穴埋め問題 30問
Part 6 長文穴埋め問題 16問
Part 7 読解問題 54問

Part 7だけで54問=全体の27%を占めます。IIBCによれば、TOEIC L&R IPテストのオンライン方式はテスト時間が約1時間・問題数90問と別仕様になっています。同じ名前でも受け方で分量が変わるので、団体で受けるときは案内を確かめる形になります。

ビジネス英語の資格に絞った試験は、日商ビジネス英語検定が最短30分

仕事の場面だけを扱う検定として、日本商工会議所が実施しているのが日商ビジネス英語検定です。公表されている仕様はこうなっています。

  • 受験料=6,600円(税込)。別途、受験者1名あたり事務手数料550円(税込)
  • 方式=インターネット経由のIBT(Internet Based Testing)
  • 出題=リスニングとリーディングの択一式、60問、約30分
  • 満点=300点
  • 2026年の施行日=7月5日(申込6月1日〜15日)、12月6日(申込11月2日〜16日)

合否ではなく得点帯でレベルを判定するのが、この検定の特徴です。240〜300点が「洗練された」コミュニケーション力、150〜235点が「実践的な」コミュニケーション力、80〜145点が「基本的な」コミュニケーション力と定義されています。

ビジネス英語の資格では、技能を1つずつ買えるCEST Businessが2025年に始まった

日本英語検定協会は2025年10月1日から、ケンブリッジ大学英語検定機構が開発したCEST Business(Cambridge English Skills Test Business)の提供を始めています。受ける技能を選べる形なので、料金表が細かく分かれています。

受ける技能 受験料(税込) 試験時間
Reading & Listening 2,900円 各約30〜40分
Writing 3,900円 45分
Speaking 6,900円 約15分
Reading & Listening+Writing 5,900円 ―
Reading & Listening+Speaking 8,900円 ―
3つ全部 11,900円 約2時間30分

評価は合否ではなく、スコア80〜180+とCEFRレベル(Below A1〜C1 or above)で返ってきます。Reading & Listeningは試験終了後すぐ、SpeakingとWritingは48時間以内に採点されると公表されています。

Writingの中身も公表されています。Part 1がメール(50語以上・15分)、Part 2がレポートまたはメール(180語以上・30分)の2題構成です。Speakingは5パートで、インタビュー8問・音読8問・プレゼン1題・図表を使ったプレゼン1題・ロールプレイ5題となっています。

ビジネス英語の資格は、無くなるものもある

検定は永久に続くとは限りません。2025年から2026年にかけて、2つの試験が姿を消しています。

試験 終了の時期 運営団体の説明
Linguaskill Business 2025年9月末 CEST Businessへ移行
国連英検 2025年度の実施をもって終了 2026年1月27日付で公表

国連英検について、公益財団法人日本国際連合協会は「1981年に始まり、45年の長い歴史を持つ事業ではありますが、少子化に伴う受験者減少や運営費用の増大等、持続可能性に課題が多くありました」と書いています。終了時点の検定料は特A級13,200円・A級11,000円・B級8,800円・C級5,500円・D級4,000円・E級3,000円でした。

合格証明書については当面のあいだ発行を続けること、2026年度試験で一次試験免除を申請できた個人受験者には受験料を返金することも、同じ案内に書かれています。

ビジネス英語の資格で、公表されていない数字

次の4つは、1つの金額や基準に決まりません。

  • TOEFL iBTの日本での受験料=ETSの料金ページで受験地に日本を選ぶと金額が出る作り
  • IELTSの受験料=運営主体が複数あり、団体ごとに金額が違う。申し込む団体の公式ページで確かめる
  • 技術英検の受験料=運営団体(日本能率協会)の公式サイトで確かめる
  • 各試験の「企業が求めるスコア」=求人ごとの条件であり、運営団体が公表している数字ではありません

金額を根拠に予定を組むなら、申し込む直前に公式ページで確かめてください。

ビジネス英語の資格で最後に確認しておくこと

ここまでの数字を、決める順番に並べ直します。

  • 測りたいのが聞く・読むだけなら、TOEIC L&R公開テスト7,810円(紙の認定証を辞退すると7,700円)
  • 話す・書くまで要るなら、TOEIC S&W公開テスト10,450円か、CEST Businessの3技能セット11,900円
  • 会社や学校が団体で受けさせてくれるなら、TOEIC L&R IPテストは通常価格4,230円・賛助会員価格3,130円
  • 短い時間で1回で終わらせたいなら、日商ビジネス英語検定の約30分・6,600円+事務手数料550円
  • 合否の形で持っておきたいなら英検。本会場の検定料は2級9,000円、準1級10,400円、1級12,400円
金額が動く場面

TOEIC L&Rのリピート受験割引は、2026年12月までの試験日が6,710円、2027年1月以降の試験日が7,150円と公表されています。紙の公式認定証を辞退するとさらに110円下がります。英検の2026年度検定料は、2025年度より一律100円引き下げられています。

この記事の金額と受験者数は2026年9月16日時点のものです。受験料と試験日程は改定されるため、申し込む前に各運営団体の案内で最新の表を確かめてください。

この記事で使ったビジネス英語の資格の一次ソース

本文の数字は、次の資料から取りました。すべて運営団体そのものが出しているものです。

資料 出している団体 この記事で使った数字
TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026 IIBC 受験者数・平均スコア・テスト形式・スコア範囲
受験料・支払方法(TOEIC L&R) IIBC 7,810円/7,700円/6,710円/7,150円
申込方法・受験料(TOEIC S&W) IIBC 10,450円/13,200円
団体で受験する際の受験料 IIBC IPテスト4,230円/3,130円ほか
2026年7月1日付プレスリリース IIBC 約216万人/約3,900団体
試験日程・会場・検定料 日本英語検定協会 英検の本会場検定料
英検CSEスコアでの合否判定方法 日本英語検定協会 技能別満点850〜425点
CEST Business 個人のお客様/テスト内容 日本英語検定協会 2,900円〜11,900円/試験時間/スコア範囲
日商ビジネス英語 日本商工会議所 6,600円/550円/60問/300点
実施要項・国連英検事業終了のご案内 日本国際連合協会 検定料/試験時間/終了の時期

ここに並べた以外の出どころは使っていません。まとめサイトや個人の体験記の数字は1つも入れていません。

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