大学入学共通テストの『英語』は、リーディング100点・リスニング100点の合計200点満点で、比率はちょうど1対1です。リーディングの試験時間は80分、リスニングの試験時間は60分(うち解答時間は30分)。同じ100点でありながら、机に向かう時間はリーディングが80分、リスニングは解答30分と、およそ2.7倍の開きがあります。
この記事は、独立行政法人 大学入試センターが公表している「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」「令和9年度共通テスト受験案内」「令和9年度大学入学共通テストQ&A」「令和8年度大学入学共通テスト実施結果の概要」(令和8年2月5日プレス発表)、および各大学が公表している令和8年度の学生募集要項・入学者選抜要項を並べ直したものです。数字は2026年9月16日に各公式サイトで確認しました。編集部の解釈ではなく、公表資料に書かれている数値だけを載せています。
共通テストの英語の配点はリーディング100点・リスニング100点
大学入試センターが公表している「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」の別紙「出題教科・科目の出題方法等」には、外国語の『英語』について【リーディング】80分(100点)、【リスニング】60分(うち解答時間30分)(100点)と記載されています。合計は200点満点です。
『英語』の出題範囲は、高等学校学習指導要領の「英語コミュニケーションⅠ」「英語コミュニケーションⅡ」「論理・表現Ⅰ」の3科目です。受験者は原則としてリーディングとリスニングの両方を受験することになっています。
| 区分 | 試験時間 | 配点 | 1点あたりの時間 |
|---|---|---|---|
| 『英語』【リーディング】 | 80分 | 100点 | 0.80分 |
| 『英語』【リスニング】 | 60分(うち解答時間30分) | 100点 | 0.30分(解答時間で計算) |
| 『英語』合計 | 140分(うち解答時間110分) | 200点 | ― |
この表の右端「1点あたりの時間」は、公表されている試験時間と配点を編集部が割り算しただけの数値です。配点が同じ100点でも、リーディングには1点あたり0.80分、リスニングには0.30分しか割り当てられていません。同じ100点という表記の裏側で、時間の密度はまったく違う設計になっています。
実施要項の注記には「リスニングは、音声問題を用い30分間で解答を行うが、解答開始前に受験者に配付したICプレーヤーの作動確認・音量調節を受験者本人が行うために必要な時間を加え、試験時間は60分とする」と書かれています。つまり60分のうち約30分は機器の準備にあてられる時間で、問題を解く時間は30分です。
共通テストの英語の試験時間と当日の時間割
令和9年度共通テストの実施期日は、令和9年1月16日(土)と17日(日)です。外国語は第1日(1月16日)の午後に実施されます。実施要項の時間割は次のとおりです。
| 試験日 | 出題教科 | 科目 | 試験時間 |
|---|---|---|---|
| 第1日 | 地理歴史・公民 | 2科目登録者/1科目登録者 | 9:30〜11:40/10:40〜11:40 |
| 第1日 | 国語 | 『国語』 | 13:00〜14:30 |
| 第1日 | 外国語 | 『英語』【リーディング】ほか【筆記】 | 15:20〜16:40 |
| 第1日 | 外国語 | 『英語』【リスニング】 | 17:20〜18:20 |
| 第2日 | 理科 | 2科目登録者/1科目登録者 | 9:30〜11:40/10:40〜11:40 |
| 第2日 | 数学① | 『数学Ⅰ,数学A』『数学Ⅰ』 | 13:00〜14:10 |
| 第2日 | 数学② | 『数学Ⅱ,数学B,数学C』 | 15:00〜16:10 |
| 第2日 | 情報 | 『情報Ⅰ』 | 17:00〜18:00 |
リーディングが終わる16:40からリスニングが始まる17:20まで、40分の休憩が入ります。受験案内にも「リーディングとリスニングの間には、休憩時間が設けられています」と明記されています。
遅刻の扱いにも差があります。受験案内によると、通常の試験時間は試験開始時刻後20分以内の遅刻であれば受験が認められます。ところがリスニングだけは、試験開始時刻である17:20までに試験室へ入室していない場合、受験することができません。20分の猶予はリスニングには適用されないという扱いです。
共通テストの英語でリーディングとリスニングが同じ配点になっている理由
大学入試センターは「令和9年度 大学入学共通テストQ&A」の「4.出題教科・科目等」で、この配点について直接答えています。Q1「『英語』のリーディングとリスニングの配点を同一とする理由は何ですか。」に対する回答は、次のとおりです。
「英語教育改革の方向性として学習指導要領で示す英語4技能(『読む』、『聞く』、『話す』、『書く』)のバランスの良い育成が求められていることを踏まえ、リーディングとリスニングの配点を均等としています。」
つまり100対100という比率は、問題の量や難しさを揃えた結果ではなく、4技能をバランスよく育てるという教育政策の方向性から決められたものだと、運営団体が自ら説明しているわけです。この点は、あとで見る「大学側が比率を作り直している」という実態を読むうえでの土台になります。
実施要項の注記には「『英語』以外の外国語を受験した場合、【リスニング】を受験することはできない」と書かれています。Q&Aの「14.リスニング」Q2でも同じ内容が確認できます。ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語は【筆記】のみの出題です。
共通テストの英語リーディングの大問別配点(令和8年度本試験)
大学入試センターは、本試験の終了後に科目ごとの「発表用正解」を公表しています。ここには大問ごとの配点も載っています。令和8年度(2026年1月実施)本試験の『英語(リーディング)』の配点は次のとおりでした。
| 大問 | 配点 | 解答番号の数 | 100点に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 第1問 | 6点 | 3 | 6.0% |
| 第2問 | 12点 | 4 | 12.0% |
| 第3問 | 9点 | 6 | 9.0% |
| 第4問 | 12点 | 4 | 12.0% |
| 第5問 | 16点 | 6 | 16.0% |
| 第6問 | 12点 | 8 | 12.0% |
| 第7問 | 16点 | 6 | 16.0% |
| 第8問 | 17点 | 7 | 17.0% |
| 合計 | 100点 | 44 | 100.0% |
令和8年度のリーディングは8つの大問で構成され、マークする解答番号は44個でした。配点の重みは後半に寄っていて、第5問から第8問までの4つで61点、全体の6割を超えます。逆に第1問は6点で、100点のうち6%にとどまります。
解答番号1つあたりの平均配点は、100点÷44=約2.27点という計算になります(編集部の割り算)。ただし正解表には「*は、全部正解の場合のみ点を与える」という注記があり、複数の解答番号をまとめて採点する設問も含まれています。設問の数と解答番号の数は一致しません。
共通テストの英語リスニングの大問別配点と音声を流す回数
同じく令和8年度本試験の『英語(リスニング)』の発表用正解と、問題冊子に印刷されていた「音声は○回流れます」の表示を突き合わせると、次のようになります。
| 大問 | 配点 | 解答番号の数 | 音声を流す回数 |
|---|---|---|---|
| 第1問 | 28点 | 8 | 2回 |
| 第2問 | 12点 | 3 | 2回 |
| 第3問 | 18点 | 6 | 1回 |
| 第4問 | 12点 | 9 | 1回 |
| 第5問 | 16点 | 7 | 1回 |
| 第6問 | 14点 | 4 | 1回 |
| 合計 | 100点 | 37 | ― |
この表から読み取れるのは、2回流れる第1問・第2問の合計が40点、1回しか流れない第3問から第6問の合計が60点だということです。100点のうち6割は、音声が一度しか流れない条件下で取る配点になっています。
音声を流す回数は、試験当日まで伏せられているわけではありません。「令和9年度共通テスト受験案内」の「5 リスニング」には、第1問2回・第2問2回・第3問1回・第4問1回・第5問1回・第6問1回という表があらかじめ掲載されています。Q&Aの「4.出題教科・科目等」Q2でも、どの問題が2回でどの問題が1回かは受験案内13ページに記載していると案内されています。
リスニングは解答番号が37個で、解答時間は30分です。単純に割ると、解答番号1つあたりにかけられる時間は約49秒、1点あたりの解答時間は約18秒という計算になります(編集部の割り算)。リーディングの1点あたり48秒と比べると、時間の余裕はかなり違います。
受験案内によると、リスニングは試験場で配付されるICプレーヤーとイヤホンを使い、受験者が個々に音声を聞き取りながら解答します。音声は左右とも同一のモノラルです。ICプレーヤーとイヤホンは在学する高校に送付されており、8月3日以降は共通テスト利用大学でも実物を確認できるとQ&Aに記載されています。
共通テストの英語の平均点は令和8年度でどうだったか
大学入試センターが令和8年2月5日に発表した「令和8年度大学入学共通テスト実施結果の概要」には、本試験の科目別平均点が載っています。『英語』の2つの区分は次のとおりでした。
| 区分 | 受験者数 | 平均点(100点満点) | 最高点 | 最低点 | 標準偏差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 英語(リーディング) | 455,114人 | 62.81点 | 100点 | 0点 | 23.72 |
| 英語(リスニング) | 453,425人 | 54.65点 | 100点 | 0点 | 18.40 |
令和8年度は、リーディングの平均点がリスニングを8.16点上回りました。どちらも同じ100点満点で、同じ年の同じ受験者集団が受けた試験です。配点が揃っていても、平均点まで揃うわけではないことがわかります。
標準偏差はリーディングが23.72、リスニングが18.40で、リーディングのほうが5.32ポイント大きい値でした。標準偏差は得点のばらつきの大きさを表す指標なので、令和8年度についてはリーディングのほうが受験者間の点差が開いた、という読み方ができます。
受験者数にも差があります。同じ資料の教科別受験状況を見ると、外国語(リーディング/筆記)の受験者は456,979人で教科選択率98.5%、リスニングの受験者は454,100人で97.8%でした。差は2,879人です。共通テスト全体の志願者数は496,237人、受験者数は464,090人、受験率は93.52%、平均受験科目数は6.29科目でした。
共通テストの英語の平均点は5年でどう動いたか
同じ資料の「参考3 大学入学共通テスト(本試験)受験者数・平均点の推移」には、令和4年度から令和8年度までの5年分が並んでいます。英語の部分を抜き出すと次のようになります。
| 年度 | リーディング受験者数 | リーディング平均点 | リスニング受験者数 | リスニング平均点 | 差(R−L) |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和4年度 | 480,762人 | 61.80点 | 479,039人 | 59.45点 | +2.35点 |
| 令和5年度 | 463,985人 | 53.81点 | 461,993人 | 62.35点 | −8.54点 |
| 令和6年度 | 449,328人 | 51.54点 | 447,519人 | 67.24点 | −15.70点 |
| 令和7年度 | 453,668人 | 57.69点 | 451,864人 | 61.31点 | −3.62点 |
| 令和8年度 | 455,114人 | 62.81点 | 453,425人 | 54.65点 | +8.16点 |
「差(R−L)」の列は、公表されている2つの平均点を編集部が引き算しただけの数値です。5年のうち3年はリスニングの平均点が上回り、2年はリーディングが上回っています。振れ幅も小さくありません。令和6年度はリスニングが15.70点高く、令和8年度はリーディングが8.16点高い。2年のあいだに23.86点ぶん、力関係がひっくり返った形です。
ここで押さえておきたいのが、得点調整の対象範囲です。令和9年度の実施要項には、得点調整の対象教科・科目として①地理歴史の3科目間、②公民の2科目間、③理科の『物理』『化学』『生物』『地学』の間、の3つだけが挙げられています。
英語のリーディングとリスニングは、この一覧に入っていません。つまり、たとえ両者の平均点が20点近く開いたとしても、実施要項に定められた得点調整は行われないということです。表に出た平均点の差は、そのまま受験者の素点の差として残ります。
共通テストの英語の配点比率は大学側が作り直している
ここまでは大学入試センター側の話です。ところが実際の合否判定では、この100対100がそのまま使われるとは限りません。多くの大学が、自校の募集要項で独自の換算比率を定めています。令和8年度の学生募集要項・入学者選抜要項で確認できた国立大学7校を並べると、次のようになります。
| 大学 | リーディング | リスニング | 比率 | リスニングの重み |
|---|---|---|---|---|
| 一橋大学(令和8年度 一般選抜) | 100点(素点) | 100点(素点) | 1対1 | 50.0% |
| 東京大学(令和8年度 前期日程) | 140点 | 60点 | 7対3 | 30.0% |
| 東北大学(令和8年度 一般選抜・全学部) | 150点 | 50点 | 3対1 | 25.0% |
| 名古屋大学(令和8年度 一般選抜) | 150点 | 50点 | 3対1 | 25.0% |
| 京都大学(令和8年度 一般選抜) | 150点 | 50点 | 3対1 | 25.0% |
| 大阪大学(令和8年度 前期日程) | 150点 | 50点 | 3対1 | 25.0% |
| 神戸大学(令和8年度) | 160点 | 40点 | 4対1 | 20.0% |
「リスニングの重み」の列は、各大学が定めた配点から編集部が割り算したものです。同じ200点満点でありながら、リスニングの重みは一橋大学の50.0%から神戸大学の20.0%まで、2.5倍の開きがあります。
それぞれの文言も見ておきます。一橋大学の令和8年度一般選抜募集要項には、第1段階選抜の説明として「英語はリーディング・リスニングの素点を合計した200点満点」と書かれています。換算をしない、という選択です。
東京大学の令和8年度入学者募集要項(前期日程)には「外国語の『英語』は『リーディング』100点と『リスニング』100点、計200点満点を『リーディング』140点満点、『リスニング』60点満点に換算して利用します」とあります。京都大学・大阪大学・東北大学は、いずれもリーディング150点・リスニング50点への換算です。
名古屋大学の令和8年度一般選抜学生募集要項は、比率をそのまま数字で書いています。「リーディングとリスニングの配点比率を『3:1』とし、リーディングは150点満点に、リスニングは50点満点にそれぞれ換算し、合計点を200点満点とします。(理学部は250点満点、工学部は100点満点に換算します。)」という記載です。
神戸大学は令和8年度の学部別募集要項で「リーディングとリスニングの配点比率を4:1とし、リーディング〔100点満点〕を160点満点に、リスニング〔100点満点〕を40点満点に換算し、合計得点200点満点に換算します」としています。
名古屋大学の募集要項の注記にあるとおり、3対1という比率は共通でも、最終的な満点は学部によって200点・250点・100点と分かれます。比率と満点は別々に決められているので、志望する学部の募集要項で両方を確認する必要があります。
共通テストの英語を私立大学がどう換算しているか
私立大学の共通テスト利用方式でも、独自の換算が行われています。立命館大学が公表している2027年度(令和9年度)の一般選抜ガイドには、共通テスト方式の外国語について次のように書かれています。
「リーディング100点満点を200点満点に、リスニング100点満点を50点満点に換算します。その上で、以下①②のうち高得点となる方を自動的に採用し、各学部・学科等の入学試験方式で定めた科目の配点に合わせて換算します。①リーディングとリスニングの合計250点満点を200点満点に換算。②リーディングのみ200点満点(リスニングを受験しなかった場合を含む)」
同じ資料の具体例では、リーディング80点・リスニング60点の場合、まずリーディング80点を160点、リスニング60点を30点に換算し、①は(160点+30点)×0.8=152点、②は160点となって、高得点である②が自動的に採用されると説明されています。
この方式のもとでは、リスニングは点数を押し上げる方向にしか働きません。リスニングの出来が悪ければ②が採用され、リーディングだけの200点満点で判定されるからです。
| 換算の考え方 | 具体例 | リスニングの扱い |
|---|---|---|
| 素点をそのまま合計 | 一橋大学(令和8年度) | リーディングと同じ重み |
| 比率を固定して合算 | 東京大学・京都大学・大阪大学・東北大学・名古屋大学・神戸大学(令和8年度) | 大学ごとに20〜30%の重み |
| 2通りを計算して高いほうを採用 | 立命館大学 共通テスト方式(2027年度) | 点数を下げる方向には働かない |
共通テストの英語でリスニングを受けない場合・免除される場合
Q&Aの「14.リスニング」Q1には「原則として、リーディングとリスニングの双方を受験してください」とあります。令和8年度の実績では、外国語の受験者456,979人に対してリスニングの受験者は454,100人でした。
受験上の配慮として、リスニングの免除を申請できる制度もあります。Q&AのQ7には、難聴の受験者向けの音声聴取の方法が7通り挙げられたうえで、重度難聴者でリスニングの受験が困難な場合は「リスニングの免除」を申請できると記載されています。
では、免除された場合に大学側はどう採点するのか。ここでも各大学の募集要項に明記があります。確認できた大学はすべて、リーディングの100点満点を200点満点に換算して使うという扱いでした。
| 大学 | リスニング免除時の扱い |
|---|---|
| 東京大学(令和8年度) | リーディング100点満点の成績を200点満点に換算 |
| 京都大学(令和8年度) | リーディングを200点満点になるように換算 |
| 大阪大学(令和8年度) | リーディング(100点満点)の成績を200点満点に換算 |
| 東北大学(令和8年度) | リーディング(100点満点)をリーディング(200点満点)に換算 |
| 名古屋大学(令和8年度) | リーディングを200点満点に換算(理学部250点、工学部100点) |
| 神戸大学(令和8年度) | リーディング〔100点満点〕を200点満点に換算 |
なお京都大学の募集要項には、免除ではなく単に欠席した場合の扱いも書かれています。「リスニングを欠席した場合は、リスニングの得点を0点として取り扱います」という記載です。免除と欠席はまったく別の扱いになります。
共通テストの英語以外の外国語を選ぶとどうなるか
共通テストの外国語では、『英語』のほかに『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』の4科目が出題されます。実施要項の別紙によると、これらは【筆記】のみの出題で、試験時間80分・配点200点です。
| 科目 | 出題区分 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 『英語』 | 【リーディング】+【リスニング】 | 80分+60分 | 100点+100点=200点 |
| 『ドイツ語』 | 【筆記】 | 80分 | 200点 |
| 『フランス語』 | 【筆記】 | 80分 | 200点 |
| 『中国語』 | 【筆記】 | 80分 | 200点 |
| 『韓国語』 | 【筆記】 | 80分 | 200点 |
令和8年度の受験者数と平均点(いずれも200点満点)は、ドイツ語104人・109.87点、フランス語87人・111.93点、中国語866人・145.88点、韓国語178人・140.04点でした。英語の200点満点換算(62.81点+54.65点=117.46点)と並べると、中国語と韓国語の平均点が高い水準にあります。
ただし受験者数の規模がまったく違います。英語のリーディング受験者455,114人に対し、4言語の合計は1,235人です。同じ平均点という言葉でも、母集団の性質は比較できるものではありません。実施要項では、これらの科目の問題冊子の配付を希望する場合は出願時に申し出ることとされています。
また、『英語』以外の外国語を受験した場合はリスニングを受験できません。東京大学や東北大学の募集要項でも、『英語』以外の外国語を選択した者については筆記200点満点の成績をそのまま利用する、と書き分けられています。
共通テストの英語の配点で最後に確認しておくこと
ここまで公表資料から拾った数字を、要点だけ並べ直します。
- 共通テスト『英語』の配点は、リーディング100点・リスニング100点の合計200点満点(令和9年度実施要項)
- 試験時間はリーディング80分、リスニング60分(うち解答時間30分)
- 配点が均等な理由は、英語4技能のバランスの良い育成という方向性を踏まえたもの(大学入試センターQ&A)
- 令和8年度本試験の平均点はリーディング62.81点、リスニング54.65点で、差は8.16点
- リスニングの音声は第1問・第2問が2回、第3問から第6問が1回。回数は受験案内に事前掲載
- 英語のリーディングとリスニングは、実施要項が定める得点調整の対象に入っていない
- 合否判定で使われる比率は大学が決める。確認できた範囲でリスニングの重みは20.0〜50.0%
この記事の数字は、2026年9月16日時点で各公式サイトに掲載されていたものです。大学ごとの換算比率は年度によって見直されることがあり、学部や方式によっても異なります。志望校の比率を調べるときは、その年度の学生募集要項または入学者選抜要項の該当ページを直接あたるのが確実です。
独立行政法人 大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」/同「令和9年度共通テスト受験案内」/同「令和9年度 大学入学共通テストQ&A」(令和8年6月19日更新)/同「令和8年度大学入学共通テスト実施結果の概要」(令和8年2月5日プレス発表)/同「令和8年度本試験 英語(リーディング)発表用正解」「英語(リスニング)発表用正解」/一橋大学「令和8年度一橋大学一般選抜募集要項」/東京大学「令和8年度東京大学入学者募集要項(前期日程)」/東北大学「令和8年度一般選抜入学試験学生募集要項」/名古屋大学「令和8年度名古屋大学一般選抜学生募集要項」/京都大学「令和8年度京都大学一般選抜学生募集要項」/大阪大学「令和8年度大阪大学一般選抜(前期日程)学生募集要項」/神戸大学 令和8年度 学部別学生募集要項/立命館大学「2027年度 一般選抜ガイド」。いずれも2026年9月16日に確認しました。

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