TOEFL Junior(TOEFL Junior Standard)のスコアは、リスニング・文法/語彙・リーディングの3セクションが各200〜300点、合計600〜900点のレンジで、5点刻みで返ってくる。合否は付かず、数字とCEFRレベルだけが並ぶテストである。
この記事は、テスト開発元である米国ETS(Educational Testing Service)と、日本での実施団体であるGC&T(株式会社公文教育研究会 アセスメント事業推進部 グローバル・コミュニケーション&テスティング)が公表している数字を、編集部が並べ直したものである。掲載した数値・日程・料金は、いずれも2026年9月17日にETSおよびGC&Tの各サイトで確認した。ランキングや推奨は書かない。読み方だけを置く。
TOEFL Juniorとは何か──1分で分かる位置づけ
TOEFL Juniorは、TOEFLを1964年に開発した米国の非営利テスト機関ETSが作った、中高生向けの英語運用能力テストである。GC&Tの説明では、対象年齢は「中学生から」、英語の学習経験の目安は「6年以上」とされている。ETS側の英語の説明では、受験者は11歳以上が中心で、そのうち大半が11〜15歳と書かれている。
大きな特徴は3つある。1つ目は、問題文も選択肢もすべて英語で、日本語の設問が一切ないこと。2つ目は、合否ではなくスコアとCEFRレベルで結果が返ること。3つ目は、出題される場面がすべて「学校」で統一されていることである。GC&Tはこれを、英語圏の学校で生活するうえで必要なスキルを測る問題(High school English)と説明している。
テストの開発・採点はETS。日本国内の実施は、株式会社公文教育研究会 アセスメント事業推進部 グローバル・コミュニケーション&テスティング(GC&T)が担っている。GC&Tは所在地を東京都港区高輪4-10-18 京急第1ビルとし、ETSにとってのCountry Master Distributor(TOEFL Primary / TOEFL Juniorの国内総代理)と自ら記載している。
世界での広がりについては、GC&Tのサイト内で2つの数字が出ている。「TOEFL Primary / TOEFL Junior とは」のページには世界65か国で100万人以上が受験とあり、「世界での広がり」のページには104の国と地域で実施とある。どちらも同じ運営元の記載で、集計の対象や時点がページ上に書かれていないため、編集部としては「両方の表記が並んでいる」とだけ記録しておく。
TOEFL Juniorの試験構成と時間を数字で押さえる
まず器の大きさを掴む。TOEFL Junior Standardは3セクション構成で、どの設問も選択肢は4つである。問題数と時間は、GC&TとETSの双方で同じ数字が出ている。
| セクション | 問題数 | 解答時間 | 測るもの(公表文の要約) |
|---|---|---|---|
| リスニング | 42問 | 約40分 | 校内の指示・短い会話・授業や講義の趣旨と要点、話し手の意図 |
| 文法・語彙 | 42問 | 25分 | メール・告知・教科書の文脈に合う語法と文法の選択 |
| リーディング | 42問 | 50分 | 予定表・ポスター・物語・理科や歴史の文章の要点と推測 |
| 合計 | 126問 | 1時間55分 | — |
合計126問・1時間55分という数字は、ETSのTest Contentページに明記されている値である。1問あたりに使える時間は単純平均で約55秒(1時間55分=115分÷126問。編集部の割り算)。リーディングだけを取り出すと50分÷42問=約71秒、文法・語彙は25分÷42問=約36秒で、セクションごとにテンポがまったく違うことが数字から読み取れる。
実施方式は2つある。マークシートを使うPBT(Paper Based Testing)と、パソコン・タブレットを使うCBT(Computer Based Testing)である。個人向けの公開テストについては、2026年9月17日時点でGC&Tが掲載しているTOEFL Junior Standardの実施回はすべて「ペーパーベース」と記載されていた。
採点方式は項目応答理論(IRT)を用いたコンピュータ採点で、GC&Tは「難易度が一定に保たれているため、スコアの推移を見ることができる」と説明している。つまり回による難易度差を補正した尺度得点であり、前回と今回のスコアを直接ならべて比べる前提で設計されている、という意味になる。
TOEFL Juniorのスコアの見方──600〜900点をどう読むか
TOEFL Junior Standardのスコアは、素点(正解数)ではなくスケールスコアで返る。GC&Tの記載は次のとおりである。
- 各セクション:200〜300点
- 合計:600〜900点(3セクションの単純合計)
- 刻み:5点間隔
- 合否:なし(スコアとCEFRレベルのみ)
ここで最初に注意したいのは、下限が0点ではなく600点だという点である。合計600点は「何も取れなかった状態」を指すのであって、満点900点の3分の2に相当する出来ではない。TOEFL Juniorのスコアを他のテストの点数と見た目だけで比べると、この一点で必ず読み違える。
刻みが5点である以上、1セクションで取り得る値は200・205・210…300の21通り(編集部の計算)。合計は600〜900点の5点刻みで61通りとなる。細かい上下より、どのCEFR帯に入ったかで読むほうが設計に合っている。
GC&Tが公開しているスコアガイドの説明によると、オフィシャルスコアレポートには①合計スコアの伸び(2回目以降は3回分の時系列グラフ)②能力チャート ③Lexile指数 ④セクション別のCEFRレベルとパフォーマンスの説明、の4つが載る。2026年9月17日に同社サイトで確認した。
TOEFL JuniorとCEFRの対応はこの表だけ見ればいい
TOEFL JuniorのCEFR対応は、GC&TのサイトとETSのScoring and Reportingページの両方に同じ数字で載っている。セクションごとに区切り点が違うので、合計だけを見て判断しないほうがいい。
| CEFR | リスニング | 文法・語彙 | リーディング | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| B2 | 290〜300 | 280〜300 | 290〜300 | 860〜 |
| B1 | 245〜285 | 250〜275 | 245〜285 | 740〜 |
| A2 | 210〜240 | 210〜245 | 210〜240 | 630〜 |
| A1 | 200〜 | 200〜 | 200〜 | 600〜 |
この表から読み取れることを3つ挙げる。第一に、文法・語彙だけB2の入口が280点と、他の2セクションより10点低い。同じ「B2」でも、セクションによって到達に必要な点が違う。第二に、B1の帯は文法・語彙が250〜275点と幅26点ぶん(5点刻みで6通り)しかなく、リスニング・リーディングの245〜285点より狭い。第三に、合計860点以上がB2の目安として示されており、これは900点満点に対してかなり上の位置にある。
なお、ETS側のページではA2・B1・B2の3帯の数値が掲載され、GC&TのページではこれにA1(200点〜/合計600点〜)が加わった形で掲載されている。セクションの数値自体は両者で一致していた(2026年9月17日確認)。
CEFRそのものについては、GC&Tが「欧州評議会(Council of Europe)によって2001年に正式に公開された言語レベルの枠組み」「あらゆる言語を6つの段階(A1・A2・B1・B2・C1・C2)に分ける」と説明している。TOEFL Juniorが測る範囲はA1〜B2までで、C1・C2はこのテストの守備範囲の外にある。
TOEFL JuniorのOverallスコアレベルと世界ランクの表記
TOEFL Junior Standardには、合計スコアを5段階に束ねた「Overallスコアレベル」と、それに対応する「世界ランク」の色名がある。GC&Tが掲載している表を、そのまま転記する。
| Overallスコアレベル | 合計スコア(掲載値) | 該当するCEFR(標準的な受験者) | 世界ランク |
|---|---|---|---|
| 5 Superior | 865〜900 | すべてのセクションがB2 | GOLD |
| 4 Accomplished | 785〜860 | すべてのセクションがB1 | SILVER |
| 3 Expanding | 730〜780 | ほぼすべてのセクションがB1、場合によりA2も | BRONZE |
| 2 Progressing | 730〜780 | ほぼすべてのセクションがA2、読解と聴解は場合によりA1 | GREEN |
| 1 Emerging | 600〜620 | 聴解と読解はほぼA1、文法・語彙はほぼA2 | BLUE |
この表は掲載値のまま写している。レベル3とレベル2がどちらも「730〜780」と同じ範囲で表示されており、レベル1の上限620点とレベル2の下限730点のあいだ(625〜725点)に対応するレベルが表に現れない。2026年9月17日時点のGC&Tのページ上での表記がこうなっている、という事実として置く。区切りの正確な値を必要とする場合は、運営元に直接確認するのが確実である。
この表で実務上いちばん使われるのは、最上段のGOLDである。GC&Tは「GOLDランク(Overallスコアレベルの5:Superior)を取得された方にはETS発行の賞状を授与する」と明記しており、スコアガイド内では865点以上と数字でも書いている。発行はETSが定める採点期間の終了から約1か月後、団体実施なら学校・団体の担当者へ、個人受験なら本人へ送付される。
TOEFL JuniorのLexile指数で「読める本のレベル」が分かる
TOEFL Junior Standardのスコアレポートには、CEFRとは別にLexile(レクサイル)指数が載る。Lexile指数はリーディングセクションのスコアから算出されると、GC&Tのスコアガイドおよび学習サポートのページの双方に書かれている。
Lexileは、文章の難易度と読み手の読解力を同じ物差しに乗せる指標である。GC&Tの記載によれば、尺度は0L以下(BR=Beginning Reader表記)から2000L以上まで伸び、世界180の国と地域で使われ、1億の書籍・記事・ウェブサイトがマッピングされている。
| 項目 | 公表値(2026年9月17日確認) |
|---|---|
| 算出元 | TOEFL Primary Step 1・Step 2/TOEFL Junior Standard のリーディングスコア |
| 尺度の下限表記 | 0L以下は BR(Beginning Reader) |
| 尺度の上限表記 | 2000L以上 |
| 適切とされる本の範囲 | 自分の指数の −100L 〜 +50L |
| 例 | 900L の場合は 800L〜950L が適切な範囲(GC&T掲載の例) |
| マッピング規模 | 世界180の国と地域/1億の書籍・記事・ウェブサイト |
| ジャンル区分 | 12項目(アドベンチャー、古典&文学、歴史ほか) |
この「−100L〜+50L」という幅は、そのまま本選びのものさしとして使える数字である。上に50Lしか取らず、下に100L取る非対称な幅になっているのは、少し易しめの本を多めに読む前提で設計されているということを示している。GC&Tは検索サイトの使い方として、スコアレポートのLexile指数を「Search by Measure / Lexile Measure」へ入力し、興味のあるジャンルを選んで検索する、という手順を案内している。
なお、TOEFL Juniorのスコアから何Lになるかの換算表は、2026年9月17日時点で一般公開ページには掲載されていなかった。個別の指数はオフィシャルスコアレポート上で示される、というのが公表されている範囲である。編集部として推定値は置かない。
TOEFL Junior SpeakingとWritingは0〜16の別スケール
TOEFL Juniorには、読む・聞くを測るStandardのほかに、話す・書くを測る2つのテストがある。SpeakingもWritingも、スコアは0〜16で、600〜900点のStandardとはまったく別の尺度である。ここを混ぜると読み違える。
| 項目 | TOEFL Junior Speaking | TOEFL Junior Writing |
|---|---|---|
| 設問数 | 4問 | 5問(GC&T掲載値) |
| 時間 | 約18分 | 40分 |
| スコア範囲 | 0〜16 | 0〜16 |
| CEFR | A1〜B2 | A2未満〜B2 |
| 採点 | ETS公認の複数のRater(人)が評価 | AI機能を備えた自動採点エンジンでETSが採点 |
| 実施方式 | CBTのみ | CBTのみ |
| 受験料(個人・税込) | 6,600円 | 5,500円 |
| 2つセット(税込) | Speaking & Writing 9,300円 | |
設問数については、GC&TのページがWritingを「5問」と記載しているのに対し、ETSのTest Contentページは英語で「4 tasks」と記載している(いずれも2026年9月17日確認)。数え方の違いか更新時点の違いかはページ上に説明がないため、編集部としては両方の表記を併記しておく。
スコアとCEFRの対応は、SpeakingとWritingで区切りが少しずれている。
| CEFR | Speaking のスコア | Writing のスコア |
|---|---|---|
| B2 | 14〜16 | 13〜16 |
| B1 | 11〜13 | 10〜12 |
| A2 | 8〜10 | 6〜9 |
| A2未満 | 8未満 | 6未満(Below 6) |
同じ「B2」でも、Speakingは14点から、Writingは13点からである。16点満点で1点ずれるのは大きい。受験の目安としてGC&Tが両ページに置いている例文は同じで、「中高校生 CEFR B2レベル。例:TOEFL Junior Standardで合計スコアが860点以上」と書かれている。Standardで860点以上を取っている層が次に受けるテスト、という位置づけで案内されている。
形式面では、Speakingは試験官と対面せずヘッドセットを装着して端末に向かって話し、解答をマイクで録音する。Writingは画面上の指示を見ながらキーボードで入力し、最後の1問だけヘッドホンを装着して解答する。どちらもテスト中のメモ取りが認められている。
TOEFL JuniorとTOEFL Primaryの違いを表で分ける
同じシリーズにTOEFL Primaryがある。名前が似ているうえに受験料が同額なので、スコアの尺度がまったく別物である点を先に押さえておきたい。
| 項目 | TOEFL Primary Step 1 | TOEFL Primary Step 2 | TOEFL Junior Standard |
|---|---|---|---|
| 対象年齢 | 小学校低学年から | 中学生から | |
| 学習経験の目安 | 2年以上 | 6年以上 | |
| セクション | リーディング/リスニング(2つ) | リスニング/文法・語彙/リーディング(3つ) | |
| 選択肢の数 | 3つ | 4つ | |
| リーディング問題数 | 39問 | 37問 | 42問 |
| リスニング問題数 | 41問 | 39問 | 42問 |
| 時間 | 各約30分 | 各約30分 | 合計1時間55分 |
| スコア範囲 | 100〜109 | 100〜115 | 600〜900(各200〜300) |
| CEFR | A1未満〜A2 | A1未満〜B1 | A1〜B2 |
| 出題の場面 | 家庭・学校・公園・町なか(Classroom English) | すべて学校(High school English) | |
| 受験料(個人・税込) | 4,000円 | 4,000円 | 4,000円 |
差がいちばん出るのは上限である。Primaryの上限はStep 2でもCEFR B1どまりで、B2まで判定できるのはTOEFL Juniorだけである。GC&Tは「TOEFL PrimaryはCEFR A1未満〜B1、TOEFL JuniorはCEFR A1〜B2レベルまで測定可能」と明記している。
もう一つの違いは、文法・語彙セクションの有無である。TOEFL Junior Standardにだけ「文法・語彙」の42問があり、ここが3セクションのうちいちばん時間が短い(25分)。1問あたり約36秒という配分は、他の2セクションと比べて明確に速い。
TOEFL Juniorの受験料と、個人受験・団体受験の枠
料金は「個人で公開テストを受ける」のか「学校や塾がまとめて実施する」のかで変わる。GC&Tが公表している金額を整理する。
| 受け方 | TOEFL Junior Standard | TOEFL Junior Speaking | TOEFL Junior Writing |
|---|---|---|---|
| 個人受験(本会場) | 4,000円(税込) | 6,600円(税込) | 5,500円(税込) |
| 団体受験(準会場) | 3,800円(税込) | 4,000円(税込) | 4,000円(税込) |
| 団体受験(準会場・201名以上) | 3,300円(税込) | — | — |
| Speaking & Writing セット | 個人 9,300円(税込) | ||
団体実施には金額以外の条件が付く。申込は各テスト5名以上(TOEFL Primary Step 1・Step 2は合わせて5名以上でも可)、会場は学校・団体側が用意し所定の審査を受ける、外部からの受験者公募は原則できない、という3点がGC&Tの実施条件として掲載されている。
また準会場で実施する場合、受験者1名につきTOEFL Junior Standardで300円、Speaking・Writingで500円が「準会場費」として学校側で使えると明記されている。監督業務の時間外手当・外部委託費・会場使用料などにあてる費用という位置づけである。
変更・中止の締切も公表されている。PBT実施は原則としてテスト実施14日前以降の変更ができず、CBT実施はテスト日の20日前までに受験者リストを確定し、20日前以降の変更ができない。いずれも中止の場合はキャンセル料が発生すると記載されている。
TOEFL Juniorの公開テスト日程と当日の実務
個人で受ける公開テストの日程は、GC&Tのサイトに回ごとのページとして出ている。2026年9月17日時点で掲載されていたTOEFL Junior Standardの実施回を、そのまま表にする。
| 試験日 | 申込締切 | 会場 | 定員 |
|---|---|---|---|
| 2026年10月25日(日) | 2026年9月30日(水)17:00 | 東京・大阪 | 東京116名/大阪44名 |
| 2026年11月8日(日) | 2026年10月14日(水)17:00 | 東京・大阪 | 東京86名/大阪38名 |
| 2026年12月13日(日) | 2026年11月18日(水)17:00 | 東京のみ | 東京116名 |
| 2027年1月17日(日) | 2026年12月23日(水)17:00 | 東京・大阪 | 東京86名/大阪38名 |
| 2027年1月24日(日) | 2026年12月25日(金)17:00 | 東京・大阪 | 東京86名/大阪38名 |
| 2027年2月7日(日) | 2027年1月19日(火)17:00 | 東京のみ | 東京86名 |
この6回を並べると、公開テストの規模が見えてくる。1回あたりの定員は東京86〜116名、大阪38〜44名で、6回の定員を単純合計すると全国で約700席(編集部の足し算)。会場は東京(ビジョンセンター浜松町)と大阪(CIVI研修センター新大阪東)の2か所に限られ、12月13日と2月7日の回は東京のみの実施として掲載されている。定員に達した場合は締切前でも受け付けが止まる、という注記も各回に付いている。
当日の進行も回ごとのページに書かれている。10月25日の回を例に取ると、受付13:00、テスト開始13:30、終了予定15:55である。受付から終了までは約3時間、テスト本体の1時間55分に対して1時間以上の余白がある計算になる(編集部の引き算)。説明や解答用紙の記入に時間が割かれるためで、当日のスケジュールを組むときはここを見落とさないほうがいい。
氏名と生年月日が確認できる本人確認書類(保険証・学生証・パスポート・マイナンバーカードなど)の原本/HB以上の鉛筆またはシャープペンシル/消しゴム。受験票の紙での持参は不要で、WEB受験票はテストの約5日前に公開される。会場に時計がないこともあるため、必要なら腕時計を持参する(携帯電話・置時計・ストップウォッチ・ウェアラブル端末を時計として使うことはできない)。小学生以下の受験者の保護者は、解答用紙表面の受験者情報の記入まで会場の部屋に入室でき、その情報は保護者が代筆できる。
受験上の配慮が必要な場合は、申込の前(テスト日の2か月前まで)に問い合わせフォームから連絡するよう案内されている。障がいや疾患のある受験者に対し、希望に沿った受験環境を可能な範囲で用意する、という書き方である。
TOEFL Juniorの結果はいつ、どの形で返ってくるか
結果の返り方は、個人受験か団体受験か、PBTかCBTかで変わる。GC&Tが公表しているスケジュールは次のとおりである。
| 受け方 | スコアの閲覧 | スコアレポートの送付 |
|---|---|---|
| 個人受験(Standard) | 受験日から約2週間後にマイページ | 約4週間後に日本語版スコアガイド付を自宅へ発送 |
| 個人受験(Speaking) | テスト日から約1〜2か月後にマイページで確認、あわせて日本語版スコアガイド付を郵送 | |
| 個人受験(Writing) | 約1週間後にマイページで確認、英語版オフィシャルスコアレポートを郵送 | |
| 団体受験・PBT | 資材返送完了から約10営業日後 | 約20営業日後に日本語版スコアガイド付・団体スコアレポート・スコアロースター |
| 団体受験・CBT | 全受験者の受験完了から最短5営業日後に英語版レポートとスコアロースターを送付 | |
個人受験のStandardとSpeakingで、結果が出るまでの時間に4倍近い開きがあるのは採点方式の違いによる。Standardはコンピュータ採点、Speakingは「ETS公認の複数のRater(採点者)による評価」で、人が聞いて採点するぶん時間がかかる設計になっている。
ただし、この標準スケジュールとは別に、回ごとの個別案内が優先される場合がある。たとえば2026年10月25日の回のページには「英語版オフィシャルスコアレポートのみの発行となり、日本語版スコアガイドはありません」「スコアの確認は2026年10月30日(金)以降を予定」と書かれており、約2週間ではなく試験日の5日後に結果が出る一方、日本語版のガイドは付かないという条件になっている。申し込む回のページを個別に読む必要がある、ということである。
スコアの通用期間についても記載がある。GC&Tは「ETS推奨スコアの期限は、テスト受験日(Test Date)から1年間」としている。出願などに使う場合は、この1年という区切りから逆算して受験日を決めることになる。
TOEFL Juniorのスコアが入試で使われている範囲
GC&Tは、TOEFL Primary/TOEFL Juniorのスコアを入試に活用している中学校・高等学校の一覧を掲載している。掲載されている活用の形は試験免除・得点換算・加点・判定優遇の4つである。2026年9月17日時点の掲載校を、編集部が数え直した結果が次の表である。
| エリア | 中学校(校) | 高等学校(校) |
|---|---|---|
| 北海道 | 1 | 0 |
| 関東(栃木・茨城・千葉・東京・神奈川・山梨) | 24 | 11 |
| 中部(岐阜・愛知・三重) | 4 | 0 |
| 近畿(滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪・兵庫) | 24 | 11 |
| 中国(鳥取・岡山・広島) | 3 | 1 |
| 九州(福岡・鹿児島) | 2 | 2 |
| 合計 | 58 | 25 |
この83校という数字の読み方には条件が付く。GC&T自身が「すべての活用校ではありません。必ず志望校の入試要項等でご確認ください」と注記しているため、これは「全国の活用校の総数」ではなく「運営元が一覧に掲載している校数」である。編集部もその範囲でしか数えていない。
分布には偏りがある。中学校58校のうち関東24校・近畿24校で、合わせて48校=全体の約83%(編集部の割り算)。高等学校25校では東京11校・大阪5校・奈良3校・兵庫3校で、この4都府県だけで22校=約88%を占める。三大都市圏の私立校を中心に広がっている、という形が数字に出ている。
海外の学校へ出願する際にも英語力の証明として使える場合があるとされ、GC&Tは推薦書や出願書式にスコアを記載することを勧めている。ただしどの学校が受け付けるかは各校の要項次第であり、一覧には載っていない。
TOEFL Juniorで最後に確認しておくこと
ここまでの数字を、読み違えやすい順に5つだけ並べ直して終わる。いずれも2026年9月17日にETSとGC&Tの各ページで確認した内容である。
| 確認すること | 公表されている数字 |
|---|---|
| 合計スコアの下限 | 600点(0点ではない) |
| 合計スコアの上限 | 900点(各セクション300点×3) |
| 刻み | 5点 |
| CEFR B2の合計目安 | 860点〜 |
| GOLD(Superior) | 865点〜900点 |
| 測れるCEFRの範囲 | A1〜B2(C1・C2は範囲外) |
| Speaking/Writingの尺度 | 0〜16(Standardとは別) |
| スコアの推奨通用期間 | テスト受験日から1年間 |
- 1. 合計は600点から始まる。他テストの点数と見た目で並べない。
- 2. CEFRはセクションごとに区切りが違う。文法・語彙のB2は280点、リスニングとリーディングは290点から。
- 3. Overallスコアレベルの表は、掲載値のままでは区切りが連続していない箇所がある。厳密な境界が必要なら運営元へ確認する。
- 4. Speaking・Writingは0〜16の別スケールで、CEFRの区切りも両者で1点ずれる(B2はSpeaking 14点から、Writing 13点から)。
- 5. 公開テストは東京・大阪の2会場のみで、回によっては東京だけ。定員も1回あたり数十〜116名で、締切前に受け付けが止まることがある。
この記事に載せた数字はすべて、ETS(ets.org)とGC&T(toefl-junior-primary.jp)が2026年9月17日時点で公表していた内容である。受験料・日程・定員・入試での活用状況は更新されるため、申し込みの前には必ず各回のページで最新の記載を確認してほしい。編集部が推定した数値はこの記事には含めていない。割り算・足し算で出した値には、そのつど「編集部の計算」と明記した。
最後に、スコアの扱いについて一点だけ。TOEFL Juniorは合否のないテストで、返ってくるのはスコアとCEFRレベル、そしてLexile指数である。数字そのものより、前回からどれだけ動いたか、どのセクションが他より低いか、Lexile指数に見合う本を読めているか──この3つを見るための道具として設計されている、というのが公表資料から読み取れる形である。

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