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英語の資格試験の受験者数を比べた|試験別の年間受験者数

日本で受ける人がいちばん多い英語の資格試験は英検です。日本英語検定協会が公表している2025年度(2025年4月1日〜2026年3月31日)の志願者数は4,543,122人で、次に多いTOEIC Listening & Reading Testの1,811,979人(公開テストとIPテストの合計)のおよそ2.5倍にあたります。ただし、この2つは数え方も年度の区切りも同じではありません。

この記事は、日本英語検定協会・IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)・日本能率協会JSTC技術英語委員会・日本政府観光局(JNTO)・大学入試センター・ETS・IELTS・ケンブリッジ大学出版評価機構が公表している「英語の試験を何人が受けたか」の数字を並べ直したものです。数字は2026年9月21日に各公式サイトと公式PDFで確認しました。確認が取れなかった試験は、この記事の表には載せていません。

目次

英語の資格試験の年間受験者数を1つの表にまとめた

最初に全体像を置きます。各団体が公表している直近年度の数字を、そのまま1つの表に集めました。年度の区切りが試験ごとに違うため、「どの期間の数字か」を列に持たせています。単位はすべて人(延べではなく、各団体の公表単位のまま)です。

試験 実施団体 対象期間 人数 公表の名称
英検(英検テストファミリー) 日本英語検定協会 2025年度 4,543,122人 志願者数
TOEIC Listening & Reading IIBC 2025年度 1,811,979人 実受験者数(編集部が合算)
TOEIC Bridge Listening & Reading IIBC 2025年度 141,913人 実受験者数(編集部が合算)
TOEIC Speaking & Writing IIBC 2025年度 48,934人(Speaking) 実受験者数(編集部が合算)
TOEIC Bridge Speaking & Writing IIBC 2025年度 5,635人(Speaking) 実受験者数(編集部が合算)
技術英検 日本能率協会 2025年度 2,384人 受検者数(編集部が合算)
全国通訳案内士試験(英語) 日本政府観光局 2025年度 3,180人 受験者数

上から3つで桁が2つ違います。英検が百万人台の後半、TOEIC L&Rが百万人台の前半、そこから一気に十万人台・千人台へ落ちる構造です。なお、TOEICの合計値とBridgeの合計値、技術英検の合計値は、各団体が公表している内訳を編集部が足し上げたものです。内訳は次の章から順に置いていきます。

「志願者数」と「受験者数」は別の数字

英検が公表しているのは「志願者数」=申し込んだ人の数です。IIBCが公表しているのは「実受験者数」=実際に試験を受けた人の数です。申し込んで欠席した人がいる以上、この2つは同じにはなりません。表を横に並べたときに、英検側がわずかに多めに出る要因になります。この記事では各団体の公表名称をそのまま列に書いています。

英語の検定で最大の英検は2025年度に454万人が申し込んだ

日本英語検定協会の「受験の状況」によると、2025年度の志願者数は合計4,543,122人でした。この数字は実用英語技能検定・英検IBA・英検Jr.の3つを合算したもので、実用英語技能検定だけの数字ではありません。学校種別の内訳は次のとおりです。

区分 2025年度 2024年度 2023年度
小学校以下 516,844人 547,536人 551,604人
中学・高等学校(高専含む) 3,144,528人 3,123,527人 3,259,884人
大学(短大・専修学校含む) 41,963人 41,405人 49,003人
その他 839,787人 777,531人 643,207人
合計 4,543,122人 4,489,999人 4,503,698人

中学・高等学校が全体の約7割を占めます。編集部が2025年度の内訳で計算すると、中学・高等学校の構成比は69.2%、小学校以下が11.4%、大学が0.9%、その他が18.5%です。大学生の志願が1%に届いていない点は、英検が学校単位の団体受験で動いている試験であることを示しています。

年度 志願者数の合計 前年度からの増減
2021年度 4,102,668人 —
2022年度 4,205,920人 +103,252人
2023年度 4,503,698人 +297,778人
2024年度 4,489,999人 −13,699人
2025年度 4,543,122人 +53,123人

増減の列は、公表されている合計値から編集部が引き算したものです。5年間で最も伸びたのは2023年度で、2024年度はいったん減り、2025年度に過去5年で最多を更新しました。日本英語検定協会が2026年6月2日に公開した『統合報告書2026』でも「2025年度の英検テストファミリーの志願者数は454万人となり、前年から5万人増」と書かれており、同じ動きを示しています。

同じ報告書には、自宅近くのテストセンターで1日で4技能を受ける方式についての数字もあります。英検S-CBTの2025年度の志願者数は58.8万人で、前年比115%でした。合計454万人のうち1割強がこの方式だった計算になります。

英語のビジネス試験TOEIC L&Rは2025年度に181万人が受けた

IIBCの『TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026』は、2025年度(2025年4月〜2026年3月)の公開テストとIPテストにおける実受験者のデータをまとめた資料です。TOEIC L&Rの受験者数は、誰でも申し込める公開テストと、企業や学校が団体単位で実施するIPテストに分かれます。

年度 公開テスト IPテスト 合計(編集部の計算)
2023年度 746,178人 1,017,037人 1,763,215人
2024年度 735,425人 1,041,495人 1,776,920人
2025年度 755,473人 1,056,506人 1,811,979人

3年ともIPテストのほうが公開テストより多く、2025年度はIPが全体の58.3%を占めます(編集部が1,056,506÷1,811,979で計算)。TOEICを「個人が休日に受けに行く試験」と捉えると実像を外します。数のうえでは会社や大学が用意した席で受ける試験です。

平均スコアも同じ資料に載っています。公開テストのTotalスコア平均は2023年度が612点、2024年度が615点、2025年度が616点でした。2025年度の公開テスト受験者755,473人のスコア分布では、895点以上が32,348人(4.3%)、845点以上895点未満が37,288人(4.9%)でした。合わせて69,636人、全体の9.2%が845点以上の帯にいます(人数の合算は編集部の計算)。

公開テストとIPテストの違い

公開テストは個人が申し込み、IIBCが会場を用意して実施します。IPテストは企業・団体・学校が自前の会場やオンラインで実施するもので、申込単位が組織です。テスト問題の構成は同じ系統ですが、IPテストはすでに公開テストで使われた問題を使う運用があるため、スコアの位置づけが公開テストと完全に同じではありません。受験者数を比べるときは、この2つを分けて見るか、合算していることを明記するかのどちらかにしてください。

英語の話す・書くを測るTOEIC S&Wとブリッジの人数

同じTOEIC Programでも、話す・書くを測るSpeaking & Writing Testsと、初級者から中級者向けのTOEIC Bridgeは桁が変わります。S&WはSpeakingのみ・Writingのみの受験もできるため、SpeakingとWritingで人数が一致しません。2025年度の公表値は次のとおりです。

テスト 公開テスト IPテスト 合計(編集部の計算)
TOEIC S&W(Speaking) 12,207人 36,727人 48,934人
TOEIC S&W(Writing) 8,770人 15,808人 24,578人
TOEIC Bridge L&R 2,787人 139,126人 141,913人
TOEIC Bridge S&W(Speaking) 442人 5,193人 5,635人
TOEIC Bridge S&W(Writing) 442人 4,564人 5,006人

TOEIC S&WのSpeakingは3年で伸びています。公開テストは2023年度11,348人・2024年度11,595人・2025年度12,207人、IPテストは2023年度23,350人・2024年度25,609人・2025年度36,727人でした。IPテストのSpeakingは2年で1.57倍になっています(編集部が36,727÷23,350で計算)。

TOEIC Bridge L&Rは、合計141,913人のうち139,126人、つまり98.0%がIPテストです。学校や企業がまとめて実施する使われ方にほぼ一本化されており、個人が公開テストで受けるケースは2,787人にとどまります。英語を基礎から測る試験ほど、団体実施の比率が高いという傾向がここに出ています。

英語の専門分野の試験は受験者数が4桁にとどまる

分野を絞った英語の試験は、規模がまったく違います。技術文書を書く力を測る技術英検は、日本能率協会が回ごとの受検者数を公表しています。2025年度に実施された紙の試験(PBT)3回分を編集部が足すと1,227名でした。

回 実施日 受検者数の合計 内訳
第138回 2025年7月12日 447名 プロ85・準プロ22・1級83・2級42・3級215
第139回 2025年10月18日 419名 1級90・2級50・3級279
第140回 2026年1月10日 361名 プロ102・準プロ8・1級96・2級59・3級96
PBT合計 — 1,227名 編集部が3回を合算

同じ2025年度(2025年4月1日〜2026年3月31日)のコンピュータ受検(CBT)は、2級640名・3級517名の合計1,157名でした。紙とコンピュータを足すと2025年度の技術英検は2,384名になります。桁でいえば英検の約1,900分の1です。

国家資格の側では、日本政府観光局が全国通訳案内士試験の受験者数を言語別に公表しています。2025年度の英語の受験者数は3,180人で、10言語の合計3,987人のうち79.8%を英語が占めました(編集部が3,180÷3,987で計算)。

言語 受験者数 第1次合格者 最終合格者 合格率
英語 3,180人 918人 500人 15.7%
中国語 268人 57人 29人 10.8%
フランス語 146人 9人 4人 2.7%
スペイン語 118人 29人 20人 16.9%
韓国語 82人 12人 12人 14.6%
10言語の計 3,987人 1,071人 585人 14.7%

なお、日本政府観光局の注記に「受験者数には、筆記試験免除者数を含む」とあります。英語では第2次口述試験の受験者が989人で、第1次合格者918人を上回っています。免除制度があるぶん、第1次の合格者数と第2次の受験者数はそろわない仕組みです。

英語の試験は年度の区切り方がそろっていない

受験者数を横に並べるとき、いちばん誤解を生むのが対象期間です。同じ「2025年度」と書いてあっても、集計の中身が同じとは限りません。各資料が明示している期間を整理します。

資料 資料に書かれた対象期間 数えている対象
日本英語検定協会「受験の状況」 2025年4月1日〜2026年3月31日 志願者(申し込んだ人)
IIBC「DATA & ANALYSIS 2026」 2025年4月〜2026年3月 実受験者
日本能率協会 技術英検(CBT) 2025年4月1日〜2026年3月31日 受検者
日本政府観光局 通訳案内士 2025年度実施分 受験者(筆記免除者を含む)
大学入試センター 共通テスト 令和8年度(2026年1月実施) 受験者
IELTS(ielts.org) 2023年(暦年) 受験件数(テストの本数)

4月始まりの年度、1月実施の単発試験、暦年集計が混在しています。さらにIELTSの公表値は「人」ではなく「テストの本数」で、同じ人が年に2回受ければ2件として数えます。人を数えた数字と、回を数えた数字を同じ列に並べないのが最低限の作法です。

この記事で編集部が計算した数字
  • TOEIC L&Rの合計=公開テスト755,473人+IPテスト1,056,506人=1,811,979人
  • TOEIC Bridge L&Rの合計=2,787人+139,126人=141,913人
  • TOEIC S&W(Speaking)の合計=12,207人+36,727人=48,934人
  • 技術英検の2025年度=PBT1,227名+CBT1,157名=2,384名
  • 英検の構成比、通訳案内士の言語別構成比、各年度の増減

英語の受験者数を公表していない試験もある

よく名前が挙がるのに、直近年度の受験者数が公式には出ていない試験があります。この記事の表に載せなかったのは、数字が小さいからではなく、運営団体が公式に数を出していないからです。

試験 公式に出ている数字 出ていない数字
TOEFL iBT 累計4,000万人超の受験者、160超の国・地域の13,000超の機関が採用 年間の受験者数
IELTS 2023年に世界で400万件超の受験 日本国内の受験者数、2024年以降の総数
ケンブリッジ英検 1913年以来の累計1億件(2024年11月27日発表) 年間の受験者数
GTEC — 直近年度の受検者数
TEAP — 直近年度の志願者数

TOEFLについては、ETSが毎年『TOEFL iBT Test and Score Data Summary』を公開していますが、この資料に載っているのはスコアの平均・パーセンタイル・国別の平均で、受験者の総数は記載されていません。2024年版(2024年1月〜12月のデータ)を確認しても、総数の欄はありませんでした。したがってこの記事では、TOEFLを人数の表に入れていません。

もう1つ、2026年に動いた試験があります。国際連合公用語英語検定試験(国連英検)です。日本国際連合協会は2026年1月27日付の案内で、2025年度の実施をもって事業を終了すると公表しました。案内には「国連英検は1981年に始まり、45年の長い歴史を持つ事業ではありますが、少子化に伴う受験者減少や運営費用の増大等、持続可能性に課題が多くありました」と書かれています。受験者数そのものは公表されていませんが、減少していたことは運営側の言葉で確認できます。

英語の共通テストと並べると資格試験の規模が見える

資格試験だけを見ていると規模の感覚がつかみにくいので、参考として大学入学共通テストの英語を置きます。大学入試センターの「令和8年度大学入学共通テスト 実施結果の概要」によると、志願者数は496,237人、受験者数は464,090人でした。

区分 令和8年度 令和7年度 教科選択率
共通テスト全体の受験者数 464,090人 462,066人 —
外国語(リーディング/筆記) 456,979人 455,626人 98.5%
英語(リスニング) 454,100人 452,520人 97.8%

本試験だけの科目別データでは、英語(リーディング)が455,114人で平均62.81点(100点満点)、英語(リスニング)が453,425人で平均54.65点(100点満点)でした。共通テストを受けた人の98.5%が外国語を選択し、その大半が英語です。1年に1回の一発勝負でこの人数が動きます。

この456,979人という数字を、先ほどの表の英検4,543,122人と比べると、英検のほうが約9.9倍です。ただし英検は年に複数回あり、同じ人が別の級を年に2回3回と受けます。共通テストは1人1回です。1回しか受けられない試験と、何度でも受けられる試験の数字を「どちらが人気か」に読み替えると、必ず外します。

英語の資格試験の受験者数で最後に確認しておくこと

ここまでの数字を、読み違えを防ぐ順に並べ直します。試験の優劣を決める材料ではなく、規模と数え方を確かめるための一覧として使ってください。

この記事の要点
  • 英検(実用英語技能検定・英検IBA・英検Jr.の合算)の2025年度志願者数は4,543,122人。過去5年で最多
  • TOEIC L&Rの2025年度は公開755,473人+IP1,056,506人=1,811,979人。IPが58.3%を占める
  • TOEIC Bridge L&Rは141,913人。うち98.0%がIPテスト
  • 技術英検の2025年度は2,384名(PBT1,227名+CBT1,157名)
  • 全国通訳案内士試験の英語は3,180人。10言語の合計3,987人の79.8%
  • 令和8年度共通テストの外国語(リーディング/筆記)は456,979人、選択率98.5%
  • TOEFL・IELTS日本国内・GTEC・TEAPは直近年度の人数が公式に出ていない
  • 国連英検は2025年度の実施をもって事業終了と公表された(2026年1月27日)
【この記事の数字の出どころ】
  • 公益財団法人 日本英語検定協会「英検について/受験の状況」2021年度〜2025年度(確認日2026年9月21日)
  • 公益財団法人 日本英語検定協会『統合報告書2026』2026年6月2日公開、および同日付の公開案内(確認日2026年9月21日)
  • 一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)『TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026 ― 2025年度 受験者数と平均スコア』(確認日2026年9月21日)
  • 一般社団法人 日本能率協会 JSTC技術英語委員会「技術英検 実施結果・受検者と合格推移」第138回〜第140回およびCBT2025年度分(確認日2026年9月21日)
  • 日本政府観光局(JNTO)「全国通訳案内士試験 受験者及び合格者数・合格基準/2025年度 受験者数及び合格者数」(確認日2026年9月21日)
  • 独立行政法人 大学入試センター「令和8年度大学入学共通テスト 実施結果の概要」(確認日2026年9月21日)
  • ETS「TOEFL iBT Test and Score Data Summary 2024(2024年1月〜12月データ)」およびETS公式サイトのTOEFL紹介ページ(確認日2026年9月21日)
  • IELTS公式サイト(ielts.org)ニュース記事「IELTS trusted by millions in 2023」、および同サイト Test statistics ページ(確認日2026年9月21日)
  • Cambridge University Press & Assessment ニュースリリース「100 million Cambridge English exams taken since 1913」2024年11月27日(確認日2026年9月21日)
  • 公益財団法人 日本国際連合協会「国連英検事業終了のご案内」2026年1月27日(確認日2026年9月21日)

受験者数は、その試験がどれだけ社会に組み込まれているかを示す数字であって、試験の質や自分に合うかどうかを示す数字ではありません。学校で一斉に受ける仕組みがある試験は自動的に数が大きくなり、専門分野を絞った試験は数が小さくなります。並べるときは必ず、対象期間・数え方・団体受験を含むかどうかの3点をセットで確認してください。数字は2026年9月21日時点で各公式サイトに掲載されていたものです。最新の値は各団体の公式発表でご確認ください。

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