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第二外国語を開設している高校は何校?言語別の学校数と履修者数

第二外国語の開設校603校と言語別の学校数・履修者数を文部科学省の調査から並べた記事のアイキャッチ
第二外国語の開設校603校と言語別の学校数・履修者数を文部科学省の調査から並べた記事のアイキャッチ

第二外国語の開設校は、高校など(高等学校等)で2023年度に603校である。

文部科学省の「高等学校等における国際交流等の状況」では、英語以外の外国語の科目を置いている学校として集計されている。

この記事は、その調査の言語別の学校数・履修者数・推移と、大学での開設状況を並べ直したものだ。

目次

第二外国語の開設校は603校。いちばん多いのは中国語の449校

文部科学省の令和5年度(2023年度)の調査では、英語以外の外国語の科目を設置している高等学校等は603校だった。

前回の令和3年度(2021年度)調査の607校から、4校減ったことになる。

開設されている言語は16言語で、学校数の多い順に並べると次のとおり。

順位言語開設校数履修者数(延べ)
1中国語449校16,936人
2韓国・朝鮮語344校13,264人
3フランス語188校6,708人
4スペイン語107校2,936人
5ドイツ語98校2,407人
-そのほかの11言語59校946人
計16言語延べ1,245校(実数603校)43,197人

中国語と韓国・朝鮮語の2言語だけで、履修者数の約7割(69.9%)を占める計算になる(編集部が計算したもの)。

同じ調査で国際交流活動などの集計に使われた回答総数5,623校を分母にすると、開設校は約10.7%にあたる(編集部が計算したもの)。

英語以外の外国語を授業として置いている高校は、10校に1校ほどという規模感だ。

第二外国語の開設校を16言語すべて並べた表

上位5言語のほかにも、ロシア語やイタリア語、ポルトガル語などが少数の学校で開設されている。

言語開設校数履修者数(延べ)
中国語449校16,936人
韓国・朝鮮語344校13,264人
フランス語188校6,708人
スペイン語107校2,936人
ドイツ語98校2,407人
ロシア語24校444人
イタリア語12校211人
ポルトガル語5校92人
インドネシア語3校51人
アラビア語2校30人
ラテン語1校20人
タイ語1校7人
モンゴル語1校2人
ヘブライ語1校2人
タガログ語1校1人
スウェーデン語1校1人
その他7校85人

ロシア語は24校・444人で、上位5言語に続く6番目の規模となっている。

ラテン語・タイ語・モンゴル語・ヘブライ語・タガログ語・スウェーデン語は、いずれも開設校が1校にとどまる。

1校あたりの履修者数は、中国語が約37.7人、韓国・朝鮮語が約38.6人、フランス語が約35.7人になる(編集部が計算したもの)。

スペイン語は約27.4人、ドイツ語は約24.6人で、上位3言語より1校あたりの人数が少ないことがわかる(編集部が計算したもの)。

第二外国語の開設校の履修者数は延べ43,197人

2023年度の履修者数は、16言語の合計で延べ43,197人となっている。

直近3回の調査で、言語別の履修者数は次のように動いた。

言語2018年(平成30年)2021年度(令和3年度)2023年度(令和5年度)
中国語19,637人17,847人16,936人
韓国・朝鮮語11,265人12,304人13,264人
フランス語6,782人6,379人6,708人
スペイン語2,863人2,533人2,936人
ドイツ語2,860人2,276人2,407人
その他1,346人985人946人
合計44,753人42,324人43,197人

中国語の履修者は、2018年から2023年度にかけて2,701人減った(編集部が計算したもの)。

反対に韓国・朝鮮語は同じ期間に1,999人増えており、中国語との差は縮まりつつある(編集部が計算したもの)。

合計では、2021年度からは873人の増加、2018年からは1,556人の減少だ(編集部が計算したもの)。

第二外国語開設校の数の推移。ピークは2007年の790校

開設校数は、1999年から隔年で次のように推移している。

調査年公立私立国立開設校数(実数)
1999年(平成11年)343校208校-551校
2001年(平成13年)382校216校-598校
2003年(平成15年)432校221校-653校
2005年(平成17年)504校244校2校750校
2007年(平成19年)561校227校2校790校
2009年(平成21年)540校189校2校731校
2012年(平成24年)502校209校2校713校
2014年(平成26年)512校194校2校708校
2016年(平成28年)478校196校3校677校
2018年(平成30年)476校198校3校677校
2021年度(令和3年度)430校174校3校607校
2023年度(令和5年度)406校193校4校603校

開設校数は1999年の551校から増え続け、2007年に790校でいちばん多くなった。

その後は減少に転じ、2023年度の603校はピークから187校減という水準だ(編集部が計算したもの)。

減少幅を率にすると約23.7%で、差し引きでおよそ4分の1が減った計算になる(編集部が計算したもの)。

公立は2007年の561校から406校へ減った一方、私立は2021年度の174校から2023年度に193校へ戻している。

同じ調査に載っている高校生の留学の人数は、高校生の海外留学は何人?文部科学省の調査データを並べたにまとめている。↓

第二外国語の開設校を言語別の推移で見る

言語ごとの開設校数は、調査年によって増え方・減り方がかなり違う。

調査年中国語韓国・朝鮮語フランス語スペイン語ドイツ語
1999年372校131校206校76校109校
2001年424校163校215校84校107校
2003年475校219校235校101校100校
2005年549校284校248校104校103校
2007年574校313校268校103校111校
2009年580校306校246校107校103校
2012年542校318校222校100校106校
2014年517校333校223校109校107校
2016年504校328校209校107校102校
2018年497校342校201校96校96校
2021年度457校335校182校89校82校
2023年度449校344校188校107校98校

中国語は2009年の580校が最多で、2023年度は449校まで減っている。

韓国・朝鮮語は1999年の131校から2023年度の344校へ、約2.6倍に増えた(編集部が計算したもの)。

フランス語は2007年の268校が最多で、2023年度は188校となった。

スペイン語は2014年の109校が最多で、2023年度の107校はそれに近い水準まで戻している。

ドイツ語は2021年度に82校まで減ったが、2023年度は98校に増えた。

第二外国語の開設校を公立・私立・国立で比べる

開設校603校の内訳は、公立406校、私立193校、国立4校である。

区分開設校数(実数)言語数履修者数(延べ)1校あたりの履修者数
公立406校12言語25,695人約63.3人
私立193校12言語17,220人約89.2人
国立4校6言語282人約70.5人
計603校16言語43,197人約71.6人

1校あたりの履修者数は、延べの履修者数を開設校の実数で割ったもので、編集部が計算した。

公立は中国語と韓国語が中心

公立では韓国・朝鮮語の履修者が9,729人で、中国語の9,698人をわずかに上回っている。

開設校数で見ると中国語が330校、韓国・朝鮮語が256校で、中国語のほうが多い。

私立はフランス語の比重が大きい

私立ではフランス語の履修者が4,062人で、公立の2,584人より多い。

言語公立の履修者数私立の履修者数国立の履修者数
中国語9,698人(330校)7,177人(117校)61人(2校)
韓国・朝鮮語9,729人(256校)3,518人(87校)17人(1校)
フランス語2,584人(102校)4,062人(83校)62人(3校)
スペイン語2,048人(73校)832人(33校)56人(1校)
ドイツ語1,037人(56校)1,337人(39校)33人(3校)

ドイツ語も私立の履修者が1,337人で、公立の1,037人を上回る。

私立は開設校の約32.0%だが、履修者数では約39.9%を占めている(編集部が計算したもの)。

第二外国語の開設校は中学校33校・小学校13校

同じ調査の付属表には、参考として中学校と小学校の開設状況も載っている。

学校段階開設校数(実数)言語別の開設校数履修者数(延べ)
中学校33校フランス語15校・中国語15校・韓国・朝鮮語10校ほか3,828人
小学校13校中国語6校・韓国・朝鮮語5校・フランス語3校・トルコ語1校2,728人

中学校ではフランス語の履修者が2,509人で最も多く、そのうち2,434人が私立の生徒だ。

小学校でもフランス語の1,491人がいちばん多く、すべて私立の3校での履修となっている。

中学校・小学校の集計には、義務教育学校や中等教育学校の前期課程なども含まれる。

大学の第二外国語の開設校数。中国語は609大学

大学については、文部科学省の「大学における教育内容等の改革状況について(令和4年度)」に言語別の数字がある。

学部段階で外国語教育を実施している大学のうち、中国語の授業がある大学は609大学(80.3%)だった。

言語国立公立私立計割合
英語8191571743大学98.0%
中国語7674459609大学80.3%
朝鮮語(韓国語)6155352468大学61.7%
フランス語7251319442大学58.3%
ドイツ語7452298424大学55.9%
スペイン語4228159229大学30.2%
ロシア語381886142大学18.7%
イタリア語201179110大学14.5%
ポルトガル語1096079大学10.4%
ラテン語2454776大学10.0%
ギリシャ語2143257大学7.5%
インドネシア語943750大学6.6%
アラビア語1353149大学6.5%
タイ語643242大学5.5%

割合は、学部段階で回答した758大学を分母にした数字となっている。

高校では3位以下のフランス語とドイツ語が、大学ではどちらも半数を超える大学で開かれている点が違いだ。

英語以外の外国語について、外部試験のスコアなどを到達水準の1つにしている大学は70大学(9.2%)だった。

大学の英語の授業が何単位で組まれているかは、大学の英語の授業は何単位?設置基準とカリキュラムの数字にまとめている。↓

第二外国語の開設校の数字で読み違えやすい点

読み違えやすい点
  • 調査の言葉は「英語以外の外国語の科目」で、「第二外国語」という区分で数えているわけではない。
  • 開設校数の603校は実数、言語別の合計1,245校は延べ数で、複数の言語を置く学校は重ねて数えられている。
  • 履修者数も延べ数で、1人が同じ言語の2科目を取れば2人として数える。
  • 令和5年度の調査から専修学校高等課程も対象に加わったため、前回との比較には対象の違いが含まれる。
  • 令和元年度(2019年度)分は感染症の影響で未実施となり、令和3年度調査の際に参考値として集計された。
  • 「高等学校等」には高等学校のほか、中等教育学校の後期課程と特別支援学校の高等部なども入る。

学校数でも履修者数でも、「延べ」か「実数」かを見分けるのが読み方の前提になる。

「第二外国語」の数字として引用するときは、調査上の名称は英語以外の外国語である点を添えると誤解が少ない。

第二外国語の開設校で最後に確認しておくこと

この記事の要点
  • 英語以外の外国語を開設する高等学校等は2023年度に603校(前回より4校減)。
  • 言語は16言語で、中国語449校・韓国・朝鮮語344校・フランス語188校の順。
  • 履修者数は延べ43,197人で、中国語と韓国・朝鮮語で約7割。
  • 開設校数のピークは2007年の790校。
  • 大学では中国語の授業がある大学が609大学(80.3%)。

高校の英語以外の外国語は、学校数では減る流れ、履修者数では横ばいに近い動きが続いている。

英語の科目がどう組まれているかと並べて見ると、外国語の授業全体の中での位置づけがつかみやすい。

高校の英語の単位数と科目の内訳は、高校の英語の単位数と科目構成は?学習指導要領の数字を並べたにまとめている。↓

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